「オレが敵のプレイヤーを尊敬するのは初めてだぜ・・・!! 」
CV:江川央生
概要
海南大附属高校3年、184cm 79kg。ポジションはPG(ポイントカード)。
バスケ部主将で、神奈川ナンバーワンと称される実力者にして全国に名を轟かす全国区の高校トップクラスのスター選手。
「帝王」「怪物」などの異名を取る。作中では老け顔から「じい」「監督」「OB」などと呼ばれることも。
髪型は当初はオールバックであったが、湘北戦の試合中から徐々に前髪が下りており若干若返った。
プレースタイル
一年生の頃からその高い実力を評価され「怪物」と恐れられていたが、それに驕ることなく自らを鍛え続け、貪欲に勝利を求めてきたストイックな男。
パワーとスピードを兼ね備えた非常に強力なスラッシャー(ドリブル突破を好むスタイル)。
そんな彼のペネトレイト(ドリブルで切り込んでいくプレイ)を1~2人で抑え切るのは至難の業。
湘北一の速さを持つ宮城を抜き去るスピードと、湘北一のパワーを持つ赤木と接触しながらゴールを決め切るパワーを兼ね備える。
安西先生は、彼を止めるために赤木・流川・宮城・三井のクアドラプルチームという常識はずれの大勝負に出たほど。
ただし彼はゲームメイクと味方を引き立てるパスを求められるポイントガードとしても一流である為、牧に人員を割けば割くほどペネトレイトでディフェンスを引きつけフリーの選手にパスを回してしまう。
特に神宗一郎とのコンビは凶悪の一言であり、ゴールに迫る牧を止めると外の神が手に負えず、外の神を止めようとするとゴールに迫る牧が止まらない。という負の連鎖を作り出してしまう。
更にその屈強な肉体でディフェンスファウルを貰いながらシュートを決め、ボーナスのフリースローを沈めるスリーポイントプレイが彼の必殺技にして真骨頂。
ファウル覚悟でシュートを止めに来たディフェンスを弾き飛ばし、何の影響もなくファウルを受けながらシュートを決めてしまう。
自身より大きくポジションも異なる赤木や桜木に接触されてもものともせず、このパワフルなプレーこそが彼のナンバーワンたる所以であり、1年の頃からのライバルにして、何度も県大会優勝を争った藤真健司との決定的な差でもあった。
チームに与える影響力には絶大なものがあり、試合終了間際の最も苦しい場面で最高のプレーが出来る姿勢は、田岡監督をして圧巻と言わしめた。
また、ディフェンスにおいても湘北戦ではフリースローが打てない桜木に意図的にファウルを与えるなど強かな面を出すと、その広大な運動量・スピード・フィジカルからスティールは勿論PGながらブロック、リバウンドも量産する。
湘北戦終盤では高砂に桜木のマークを命じて自らは赤木のマークに入りボールを運ばせないなど、ガードながら勝負所で相手の最も優れたインサイドプレーヤーにマッチアップすると言う常識外れの能力を披露。
また、陵南戦では1ゴールであわや同点かという状況で仙道を止めにいこうとした際はその思惑(残り0秒でディフェンスファウルをもらい3点プレーでの逆転)を読み取り、敢えてダンクをさせて延長戦に持ち込む冷静さとバスケ頭脳の高さを見せつけた(ライバルの藤真はその真意を読み取っている)。
人物
仲間思いかつ根っからのリーダー気質であり、厳しくも熱く味方を鼓舞し、油断も妥協も許さない厳しい姿勢を徹底させる。お調子者の清田にしばしばげんこつ制裁を食らわせるが、オフコートでは極めて温和な人物。自身に無理矢理ついてきた清田と手ぶら同然の花道を名古屋まで連れて行くなど、先輩らしく面倒見も良い。(アニメでは呆れつつも花道にご飯を奢ったと思われるシーンもある)。花道からの印象もしょっちゅういがみ合う清田ほど悪くはなく牧が名古屋で有名人同然に周りから扱われていたのを見た際は内心で素直に羨ましがっていたほど。
自身と同じく3年間海南の練習に耐え抜いた同級生・宮益に対しても彼の初出場の際には「お前の3年間をぶつけてやれ」と鼓舞していた。
インターハイ予選で対決した湘北高校の実力も認めており、2点差で勝利してはいるがその後陵南戦を制した直後に仙道に対し「仙道、言っとくが湘北は強いぞ!!」と発言したりと高く評価している。
一方で自身の老け顔を気にしており、その点を指摘されるとショックを受ける。花道からはOBと間違われて「じい」呼ばわりされた上に清田がちゃんとした三年生で17歳だと言ってもすぐには信じてもらえず、さらに高宮には監督と間違われた時にはピリッとした空気を漂わせた。
ただし、花道が田岡監督を「ジジイ」と呼んだ際には「じいとジジイ…まだマシかな」と言っていた。なお、花道に老け顔を指摘された際、「赤木の方がフケてるぞ!!」と反論し、周囲を唖然とさせるなどちょっとズレた一面も(この反論について神は「気にしていたのか」と心の声で呟いていた)。
授業中には眼鏡をかけているらしい。また前髪を下ろした後はだいぶ若々しい雰囲気なった。
また、全国編では顔見知りだと言って絡んでくる豊玉高校の岸本を「すまん、誰だっけ君?」と素で忘れてるレベルで全く覚えていない(キャプテンの南のことはある事件により覚えていたが、それでも一瞬「北」と悩んだ)等、少々天然が入っているような所もある(岸本を覚えてない件は牧の性格上、煽り返しているつもりは微塵もないのが余計に笑いを誘う)。
原作終了後の黒板漫画『あれから10日後』では海でサーフィンをする姿が描かれ、それを見た相田弥生に「肌の黒さの秘訣はわかった」と感心された。