概要
その名の通り、一本の角が生えた猿に似た姿の怪物(柳田村の伝承では元々は大西山に住んでいた善重郎という名の善良な猿に付き従う悪猿がその悪行三昧に怒った善重郎に大西山から追い出された後に心が荒みきって本物の変化へと化した存在とされている)で、18の眷族を従えて付近の村を荒らし回っていたとされる。
困り果てた村人たちは伊夜比咩神社の氏神様のお告げに従い、天皇にお願いして武勇に優れた左大将義直公に下向してもらい (柳田村の伝承では村人たちの願いを聞き遂げた大幡神社の女神である杉神姫を副将軍とし、気多大明神を将軍とした神々の軍勢) 退治された。
なお、退治された猿鬼の御霊を祀るお宮があり、猿鬼退治に縁のある地名が能登各地に存在している。