概要
獅子文六(1893-1969)とは主に昭和時代に活躍した日本の小説家及び随筆家である。
神奈川県横浜生まれ。作風としては『悦ちゃん』などユーモアに富んでいて、その時代の社会観や世相を風刺した作品が多く、映画やドラマ化された作品も数多い。また演劇では本名:岩田 豊雄(いわた とよお)名義で活躍しており、フランスの遊学経験からフランス近代劇の翻訳や演出にも携わった。また、1937年には岸田國士、久保田万太郎と共に『文学座』を設立しており命名も文六によるものらしい。名前の由来は九九の「四四、十六」から。
代表作
- 『悦ちゃん』(1937年に一度映画化、2017年に土曜時代ドラマとしてドラマ化された)
- 『海軍』
- 『自由学校』
- 『娘と私』(半自伝小説でありNHK連続テレビ小説の第1作として知られている)
- 『信子とおばあちゃん』(NHK連続テレビ小説第9作として知られている)
- 『大番』
- 『ちんちん電車』
- 『コーヒーと恋愛』
- 『父の乳』(『娘と私』同様に半自伝小説で文六最後の小説。)