概要
pixivコミック限定WEBコミック誌『クロフネ』で連載されていたレシピ&グルメ漫画。正式名称は『広告会社、男子寮のおかずくん』。全7巻。
キャッチコピーは「広告代理店勤務のサラリーマン。超多忙な彼らの癒やしの時間、それは…『料理』！！！ 」。
構成
入社経緯や経歴、部署こそ違えど、都内の広告代理店『ミナト広告株式会社』に勤務する新人社員とその友人3名が毎週金曜日の就業後に一汁二菜の食事会を催し、日々の疲れや悩みを発散させる様子を描いた人情グルメ漫画。
男性社員の独身寮を作品の舞台とするものの、いわゆる「男飯」で終わらない華やぎや懐かしさに満ちたレシピを調理風景と共に紹介するテキストブックとしての側面も持っている。
また、姓名が明確な主要人物に限っては名字の一字に方角を表す漢字が含まれる共通点を持つ。
主要人物
- 西尾和（にしお かず）
営業2課所属。主菜担当。23歳→25歳。
昔ながらの「営業は足で稼ぐ」を地で行く一方、めまぐるしく変化する世間のニーズとそれに追いすがる先輩一同との板挟みに四苦八苦する新人社員。しかし、地道な挨拶回りを重ねて依頼者の本音を引き出す努力については東良も一目置いている。関西方面からの上京者らしく、業務を離れると大阪訛りが出る。
- 東良啓介（ひがしら けいすけ）
マーケティングチーム所属。汁物担当。24歳→26歳。
新人研修期間中、部署違いの身ながら飛び込みで3件の新規営業先を獲得した実力者。日頃は朗らかな笑顔を絶やさず喧嘩がちな他チームの橋渡しを担う反面、仕事を甘く考える不心得者に対しては一転して目を吊り上げ、辛辣な指摘で徹底的に打ちのめす事すら辞さない二面性を持つ。西尾の渾名「おかずちゃん」の名付け親。
- 北一平（きた いっぺい）
デザイン会社からの転職組として西尾、東良の同期となったクリエイター。飄々とした雰囲気で誰とでも気さくに接するが、デザイナーの案が企画にそぐわないものと見ればアートディレクターとしてバッサリ切り捨てる厳しい一面を持つ。米の炊き方が非常に上手く、その腕前は米所として名高い新潟県出身の母親譲り。
- 南郷正（なんごう ただし）
経理部所属。小鉢担当。27歳→29歳。
北と同じく他社からの転職組。スポーツマン然とした勇ましい風貌とは裏腹に、常に敬語と気配りを忘れず、経理部出身であるが故に他部署から怖れられている実状に心を痛める優しさに溢れている。南州方面（鹿児島県以南）出身者であるらしいが訛りは出さず、4人の中では最も料理に慣れているようで昆布の佃煮やぬか漬け、ガトーショコラといった手の込んだものすら作ってしまう。
