概要
第9話「果てしなき家族の果て」にて登場。
神化44年にて世田谷・桜新町商店街近くに居を構える「もりの屋古美術店」を経営する「森野家」4人と「畑山家」3人、あわせて7人の合同家庭。
しかし畑山家の世帯主・稔は神化16年12月に勃発した「大戦」の際、志願兵となり出征し、終戦後も行方もわからず、不在に続いていた……。
家族一覧
畑山家
畑山家の世帯主で、早苗の夫。
稔の妻。専業主婦。「もりの屋古美術店」を経営している。
稔と早苗の子。生まれたての赤ん坊。
森野家
森野家の世帯主。
耕作の妻で、サナエ・シゲル・ワカバの母。
森野家の長男。サナエの弟でワカバの兄。
森野家の次女。サナエ・シゲルの妹。
※以下ネタバレ注意!
実は超人課の面々(マウンテンホースに付き人として潜り込んでいた風郎太は除く)は2年前の川崎のエーテル工場事故のニュースで被災者としてその姿を目撃しており、その時彼らは救急車を強奪して逃走・丹沢渓谷にて救急車だけが発見され行方をくらましていた。
アメリカでの同様のセクションとの交流で齎された不死の超人の情報、「夫」を含めたはずの7人であるはずとの(様々な時代で)彼らを目撃していたジャガーの目撃証言もあり、稔が帰ってくるタイミングを見計らってこの「一家」を保護し超人として登録しようとする超人課であったが、その稔には追手がかかっていた。脱走した彼をあえて泳がせた上で、「一家」と再会したところを纏めて始末する為に。
アメリカからの追手のロボット(中核になるのはどっかで見た感じのトレーラー)の前に応戦するも、ロボットが体内で生産する万物を溶かす化学兵器バイオデストロイヤーの前に為す術をなくす超人課。そこで「一家」は一つの選択を取る。
敢えてこのロボットの手にかかり、役割を終えたロボットが自壊させようとする「一家」。いくら不死とは言えどもバイオデストロイヤーに耐えることは出来ず完膚なきまでに溶解され、ロボットも自らバイオデストロイヤーにて消滅。すべては無に帰した……
かに見えた次の瞬間。
もはやどう考えても生存不可能と思われたその跡から、「一家」は再生を果たす。
何者にも侵されぬ「不滅」の存在。「これでもまだ彼らを保護しようとするのか」と爾朗が超人課を問い詰めるのを尻目に、「一家」は共々いずこかへと姿を消したのであった。
正体(ネタバレ注意)
実は彼らは地球誕生と共に生まれ、現在の姿で数十億年という悠久の時を生きてきた存在で、銃弾・高圧電流を食らったり、肉食昆虫に食われ、骨にされても瞬時に再生するなど、あらゆる攻撃には効かず、さらにバイオデストロイヤーで完全に滅しても、すぐに再生してしまうなど、不死というレベルすら遥かに超越した不滅の肉体を有している。
その為、周囲の人々に怪しまれないように定期的に住む場所を変えて来た。
モデル
その家族構成や名前から、『サザエさん』がモデルであろう事は想像に難くない。
名前もサナエ≒サザエ、ワカバ≒ワカメ、ブナ≒フネと言った具合に、なんとなく掠らせつつ植物関係で纏められている(これは磯野・フグ田家が海関係で纏められているのに準えたか)。
完全なる不老不死という能力はいわゆるサザエさん時空のパロディであろう。
なお、同話の脚本を担当した辻真先は誰あろう、アニメ『サザエさん』の第一回を手がけた脚本家である。
余談
後に辻真先は第2期『THE LAST SONG』にもゲスト脚本で参加し、デビラ・デビロの登場回を担当した。