概要
2000年代半ば頃に放送されたとされるテレビCM。見たという証言はあるが映像が見つからない未発掘CMの一つで、それらしき断片すら見つかっておらず、真偽も不明。
2000年代前半から2chのCM板で語られ続けている非常に歴史が古い未発掘CMである。
踏切の「カンカンカンカン……」という警報音に合わせてクッキーのような人型のシルエットが左右交互に現れ、「地球上では2秒に一人が亡くなっている」とか「2秒に一人生まれて5秒に一人死んでいく」といった不穏ながらも考えさせられるテロップが出るという。
内容からしてACジャパンが自殺防止の啓発・人口問題の提起で作った、鉄道会社が踏切の事故防止に作った、記憶が混同されて生まれた「そもそも存在しない映像」といった説がある。
内容については諸説あるが、
- 放送期間は1990年代~2000年代前半?
- 全国の広範囲で放送?
- 踏切のような音が鳴る
- 踏切を背景に白いヒトガタ2つが交互に点滅する
- 「2秒に1人が亡くなっています」といったような趣旨のテロップが出る
といったパターンが最も普及している。詳細は外部リンクのwiki参照。
この手の都市伝説として有名なNNN臨時放送や「行かなきゃ」と違いオカルトや創作怪談っぽさが薄く、具体的な目撃情報も多い。しかし、多くの未発掘CMでは誰が流したのか、何の目的で流したのかがある程度は分かっているが、このCMはそうした情報が一切なく捜索は行き詰まっている。
考察
非営利広告説
「2秒に1人が亡くなっています」というテロップが出たという証言から、飢餓対策や踏切自殺防止等の公共広告ではという説。
一部地域での『24時間テレビ』内の広告で「今、地球上で2秒にひとりの子供が飢えて死んでいます」というメッセージが表示されたことがあることから飢餓対策説が有力視されているが、踏切と結びつかない。
CMでは無い説
学校教材説、アイキャッチ説、フィラー映像説など。
『ウルトラQ』第25話「悪魔ッ子」には精神体のリリーがリリーの肉体を連れて線路を歩く場面があり、この場面をCMと混同したという説もある。
バイラルマーケティング説
かつて電通が企画した「ペイオペラクレス星人」のように、謎のCMを流すことで口コミで話題を広めようとした説。
記憶の混同説
実際には存在せず、これに似たCMを見た記憶とヒトガタ伝説がごちゃまぜになっているだけではないか、という説。
似たCMとしては、
- セゾンカード
- 黒い背景に輝く男女の人影が映し出される。
- ジーンズファクトリー
- 国鉄労働組合:国鉄民営化反対CM
- JR東日本:踏切事故防止キャンペーン「警報機、鳴ったら渡らない」
- 特に1999年の通称「モラル」。人影は登場しないが黒い背景に白いテロップ、鳴り響く踏切の警報音など類似した点は多い。
- トクヤマ:「化学は今、未知の世界へ。」
- 激しいフラッシュと共に黒い背景に白い人影が浮かび上がる。ただし一人。
- AC公共広告機構:「消える砂の像」
- ふたりの人間のシルエットが消える、という光景は酷似している。
- フジテレビ:「JUNGLE」
- 暗闇に無数の人影が浮かぶ。
などがある。
この他、再現動画が動画サイトの「怖いCM」集に紛れ込んでいることがあり、これを本物と思い込んている人も存在すると思われる。
釣り説
最初からネタだった説。身も蓋もないオチだがあまりにも見つからないのでこれも注目されている。
関連タグ
キュゥべえ…白い畜生曰く、「今現在で69億人、しかも4秒に10人ずつ増え続けている君たちが、どうして単一個体の生き死ににそこまで大騒ぎするんだい?」