「紅魔館の『通さずの門番』紅美鈴です。お嬢様にお会いになりたいなら、アポイントメントの証明をどうぞ……分かりにくい表現でしたか。『門前払い』ということです。」
「さあ『ハンター』!かかって来るがいい!お前の瀟洒なナイフ捌き…… ……この虹色の門番が、全ていなして見せよう!」
「どうです、私ひとりで『陣』なのだ!」
概要
東方ロストワードのストーリーの一つである秘封ロストワードの記号E9「偽りの楽園を求めて」に登場する、運命を歪められた美鈴。
本来の美鈴と同様紅魔館の門番を務めているが、居眠りをあまりしないなどL1世界線の美鈴より門番らしくなっている。
汎異記号はE1。
『親衛隊』共通の軍服の下に着けている服は、中華風の薄緑がメインカラーだった原典の紅美鈴とは異なりこちらは白と水色がメインカラーとなっている。
バックストーリー
運命の道を踏み外したのは、いつからのことだったのか。
他の世界の美鈴ならばいざしらず、この世界の美鈴はもともと、普通の人間だったのかもしれない。
彼女の住んでいた街、彼女にとって『普通の』風と芳香の街は、いつの間にか遥か西の帝国の『霧と煙の租界』となった。
その時の彼女が何者であったのかは、判然としない。
だから、どうして『あの少女』へ近づいたのかも判然としない。
貧しかったから、物を取ってやろうと思ったのか。
それとも警察官だったから、嗅ぎ回っていたのか。
住んでいた地区にちなんで『虹色の門番』と呼ばれ、ある店の用心棒だったからなのか。
もっと別の理由だったのか……どうであれ、彼女が『その少女』を見つけた時。
彼女もまた、『見つかった』。
それよりも前に、彼女は妖怪だったのか。
それともその後に、妖怪になったのか。きっと彼女が妖怪になったのは、――『その時』だった。
『その少女』を主として付き従い、街を捨て、帝国の中心たる都まで移った。
その後、とある事情で街へ帰った際には、地元の知識が大いに役立つものと思われた。
正体不明の『天使狂』の影から、その少女……お嬢様をお守りするには。
しかし天使狂は意外にも、租界の地理にも詳しかった。
彼女が住んでいた地区……俗称を小東京というその街については、特に。
(「能力『気を使う程度の能力(歪曲)』」より)
プレイアブル化
テーマ曲
盤石なるデーモンゲートのテーマ曲は、荒御霊の「Deep in Settlement」。原曲は「明治十七年の上海アリス」。
余談
気質は『風塵』。視程が遮られるくらいに塵や埃が空気中へ舞い上がっている状態のこと。
容姿は東方非想天則の3Pカラーがモチーフと思われる。モチーフとなった非想天則の白い美鈴は髪色が紫だったことを反映し、立ち絵では髪の先端だけを紫色に近づけている。
採用されたショットは東方非想天則、スペルカードは東方文花帖で初登場したもの。スペルカードの弾幕は文花帖のものを再現している。
- 「地中に打ち込む気の質を収束させ距離による減衰を小さくした技 しかし基本空で戦うことが多い幻想郷では日の目を見ることが少ない悲運の技でもある」(「地龍波」カードコメントより)
- 「地中に打ち込む気の反動を使い上空へ向け強烈な飛び蹴りを放つ 空を翔る龍の如きシルエットを持ち、彼女のお気に入り技の一つである」(「天龍脚」カードコメントより)
- 「縁起の良い写真が撮れました。虹色の蓮の花です。どういう記事を書こうかしら?レンコンも虹色だった、とか付け足して……」(華符「彩光蓮華掌」射命丸文コメント)
- 「大量の気を直接相手に流し込みスパークさせることで大打撃を与える超大技打撃 悪魔やアンデッドに大ダメージとの事だが、ガセネタのようだ」(華符「彩光蓮華掌」カードコメント)
- 「健康に良い体操があるらしい、って聞いたので取材してみました。でも本当に体に良いのか信憑性が薄いのでお蔵入りかな?」(彩華「虹色太極拳」射命丸文コメント)
- 「波紋の様に地表を流れる気の波を発生させる特殊な射撃カード 波は非常にゆっくりと広がり長時間相手の行動を制限する」(彩華「虹色太極拳」カードコメント)
関連タグ
[紅]華人小娘 紅美鈴・・・同じく別世界の美鈴。
- 黑魅霊・・・MUGENにおける美鈴の東方改変キャラ。こちらも元ネタとしているキャラとは反対に防御に特化している。
- 空条美鈴・・・同じくMUGENの美鈴の改変キャラ。盤石なるデーモンズゲートや元ネタとしているキャラと同様、オラオラ系の技を持つ。