歴史人物としての記事は相楽総三を参照。
人物
漫画『るろうに剣心』において、過去回想に登場し相楽左之助や月岡津南が師と仰ぐ人物。
実在の人物で、尊皇攘夷派の志士であり、幕末に結成された新政府軍に属する草莽隊の一つ「赤報隊」の一番隊隊長「相楽総三」その人である。
血液型A。
偽官軍として維新志士側に処刑され、左之助が「悪一文字」を背負うきっかけを作った。
後に左之助が悠久山安慈と接触し、二重の極みを習得できなければ命をもらう、という状況になる。習得に悩む左之助の前に幽霊となって姿を現し、素直に諦めれば安慈も命までは取らないだろうと諭す。しかし己の生き様を決めていた左之助を翻意をさせることはできず、その覚悟を前に満足しながら姿を消した。
1996年版アニメでは左之助と共に進藤帯刀ら維新志士たちから逃げ続け、崖に追い詰められた際に左之助だけ崖の下に逃がし自ら囮となった。また左之助が緋村剣心に対し「元維新志士」だとして怒りをぶつけた際、神谷薫と明神弥彦が「(偽官軍の)逆恨み」だと言うシーンが追加されている。そこで剣心が「赤報隊は偽官軍に仕立て上げられた」ことを語る。
ごくわずかだが相楽隊長の名誉が回復されたエピソードでもある。
規制の都合から彼の最期の描写も集中砲火を受ける形に変更されていたが、2023年版では原作通り斬首となっている。
余談
優し気な風貌の美形に描かれていた為、読者人気が高い彼だが、実は史実においては水戸藩で結成され「天狗党」の通称で呼ばれた超過激派の倒幕団体に参加したり、赤報隊の軍資金の確保のために豪商を襲撃したり、上司で指揮を執っていた薩摩藩の命令を尽く無視し続けて独断で行動し続けるなど、結構な問題児であった。
また、信州では一番隊の隊士たちによる押し借りや略奪が横行し、地元の人々から嫌われ信州の諸藩との関係を悪化させる原因を作ってしまうなど、隊長としても少々難があったようである。