概要
『キン肉マン』に登場する完璧超人始祖のリーダー、ザ・マンの台詞。肯定の気持ちをストレートに表すセリフのためネットでしばしば使われることがあり、一見名ゼリフのように見えるが…
経緯
自分たち神が創り出した「超人」が正しい存在だと証明するべく、下天し後の完璧超人始祖となる10人の超人を見出した慈悲の神こと、ザ・マン。
弟子から神をも超えうる超人の可能性を見出した彼だったが、神が超人を絶滅させるため照射したカピラリア七光線による災害を生き延びた下等超人の生き残りが再び暴走を起こすようになる。
これにより超人に失望を見せるようになった彼は他の始祖とともに下等超人を粛清。遂には超人閻魔と名乗るようになり、超人の生死を管理し始めるなど徐々に歪んでいく。
そんなある日、サイコマンによってマグネットパワーが見つけ出され、その在り方に関して是非が問われた。
殆どの完璧超人始祖が「取り扱いには慎重になるべき」「そもそも他力本願とも言える力を使うのには反対」と否定的な意見を挙げる中…
「私はいいと思う」
と、ザ・マンが鶴の一声を挙げる。
これには他の面々も彼に従わざるを得ず、運用管理についてはサイコマンに一任される事になった。
マグネットパワーに反対していた始祖はもちろんの事、サイコマンすらもこの判断には驚きを隠せなかった(ザ・マンを慕っていたガンマンに至っては呆然のあまり絶望した様な顔になっていた)。
真っ先に否定しなくてはならないはずのザ・マンが唯一賛成した。それ即ち、ザ・マンが「超人が神を超えることはできない」、そして「弟子たちが独力で自分を超えることは出来ない」と見切りをつけて諦め、他の始祖と道を違えた瞬間であった…
そしてこの因縁は、ザ・マン率いる完璧超人と、かつての同士であるゴールドマン率いる悪魔超人とシルバーマンを源流とする正義超人の連合軍との戦いにて決することとなる…
余談
ネットではネタ扱いされることもあるこのセリフだが、発せられた経緯は上記のように「長年の使命が歪んだことによる暴走により、師弟たちの決裂が決定的になるシーン」と大変重いものであり、画像を知ってから該当の話を読んでそのギャップに驚いた読者も多いとか。
関連タグ
維新の神(オニキスマン):ザ・マンと同じ超人の神にして『自らの身体を改造する事で更なる力を得た神』。ある意味、この問題の元凶とも言える。