解説
それまでハワイで20名、アメリカ本土上陸が10名という既定路線から一転して同じチェックポイントに勝ち残る人数が増加した。
罰ゲームも「現地の老婦人と強制結婚」、「闘牛士体験」、「イグアナのフルコース料理を食べる」、「スカイダイビング体験」、「ゴムボートで川下り」とグレードアップ。その厳しさに批判的な意見が新聞の投書欄に出たほど。
奇襲クイズなど特異なルールのクイズが次々と登場。
3択クイズが3回も実施された。
司会者の福留のイジワルキャラも例年より拍車がかかった。
全大会中唯一1週だけ放送休みがあった。
終盤の闘いは誰が優勝するか最後まで予想のつかないものとなった。
行程
初のメキシコに上陸。
挑戦者
当時幾多のクイズ番組で優勝を積んでいた学生クイズ王が満を持してツアーに参加。
第3回の優勝者がハワイまで進出している。
コース
予選・CP | 場所 | 形式 | ルール | 人数 | 罰ゲーム | 備考・関連タグ | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
国内第1次予選 | 後楽園球場 | 1塁側・3塁側移動→内野・外野移動→サークル移動 | - | 6473→100 | - | この回から第1問は球場前の受付で出題。答えが〇と思えば〇の赤ボールを持って3塁側スタンドへ、×と思えば×の白ボールを持って1塁側スタンドへ。第3回の優勝者が婚約者と共に通過 | 1981年10月8日 |
国内第2次予選 | 成田空港 | ジャンケン | 先に3勝する。 | 100→50 | - | - | 〃 |
〃 | 〃 | 敗者復活戦・〇×クイズ | 規定人数まで残る。 | 50→5 | - | 徳光が出題。問題は問題文を聞かずに正解を推理したり、虫食いとなっている問題文から正解を推理したりといったものがあった。復活者は飛行機の席がないのでつり革にぶら下がる。 | 〃 |
第1チェックポイント | 東京→サイパン | 400問ペーパークイズ | 上位45人以内の成績を取ること | 55→45 | - | - | 〃 |
第2チェックポイント | サイパン | 早起き空席待ちクイズ | 当日朝4時からクイズ開始時間までに会場にやって来た順に最前列から座り、早押し1問正解で勝ち抜け。不正解はその者が、問題キャンセルは最前列の5人が全員最後尾に回る。 | 45→20 | - | - | 〃 |
〃 | 〃 | 敗者復活戦・〇×どろんこクイズ | 1問正解すること | 25→10 | - | - | 10月15日 |
第3チェックポイント | ハワイ | クレーン宙づりドボンクイズ | 抽選で引いた番号順から、例えば1番の挑戦者が最初にクイズに挑戦となり、2番の挑戦者は1番の挑戦者が出来なさそうなジャンルの問題用紙を選択し、自ら出題。それに対し1番の挑戦者はハンモックに座ったままクレーンで宙にぶら下がり、同じぶら下がってる「〇」「×」の札から正解と思う方を取る。正解すれば勝ち抜け。不正解はハンモックごと海に落とされ、海上のカヌーで待機。続いて2番の挑戦者がクイズに挑戦、3番の挑戦者が出題…という順序を繰り返す。敗者はカヌーを漕ぎながらハワイの海を去って行った。 | 30→14 | - | - | 〃 |
第4チェックポイント | ホノルル空港 | 〇×クイズ | 全員に〇×をクイズを出題。最下位が1人出るまで続く。答えは挑戦者には内緒で、ロスアンジェルスの空港で結果発表。空港内の受取所で荷物が最後まで出てこなかった者が敗者。敗者の荷物は敗者に内緒で東京直行で羽田空港まで送られており、荷物のない敗者がどのようにして帰国したかは不明。 | 14→13 | - | - | 〃 |
第5チェックポイント | ラスベガス | インスピレーションクイズ | 現地のゲストを迎えての3択クイズ。4ポイント勝ち抜け。ゲストに関する問題が尽きたため最後の問題は普通の3択問題で決着がついた。 | 13→12 | 72歳の老婦人と結婚式・新婚旅行 | - | 〃 |
第6チェックポイント | アカプルコ | ドラフトクイズ | 12人を6人ずつ抽選で「アカ組」と「プルコ組」に分け、アカ組の1番に対しプルコ組から挑戦したい人が挙手。アカ組の1番は挙手した者の中から1人指名し、早押しクイズで対戦。3ポイント先取で勝ち抜け、不正解・スルーはマイナス1ポイント。勝ち抜け者が出ると次はプルコ組の1番に対してアカ組から対戦したい者と対決…という流れを繰り返し、最後に残った2人の対決で負けた方が敗者に。なお対戦で負けた方の得点はリセットされる。 | 12→11 | パラセーリングで飛びながら東京直行。 | OAではこのクイズで敗れた者を「2週目の敗者の中で最もクイズに適さない男」とナレーションしていたが実際クイズではかなり惜しい所まで行っていた。 | 〃 |
第7チェックポイント | メキシコシティー | メキシコの子供たち95人に聞きますクイズ | メキシコの95人の子供たちに3択問題を出題し、子供たちはそうだと思う番号のサークルに移動。挑戦者はどの番号に子供たちが最も多く集まるかを当てる形式。出題される問題は千葉県とメキシコのある小学校の5~6年生200ずつを対象に調査したもの。4ポイント勝ち抜け。 | 11→10 | 闘牛士体験。 | - | 10月22日 |
第8チェックポイント | テオティワカン | 早押し急がば祈れクイズ | 3ポイント勝ち抜け。 | 10→9 | - | 〃 | |
第9チェックポイント | フェニックス | 新・落下傘バラマキクイズ | 2ポイント勝ち抜け。問題用紙は前年度全米チャンピオンのスカイダイバーチームがばらまいた。 | 9→8 | スカイダイビング体験 | - | 〃 |
第10チェックポイント | エルパソ | 早押しクイズ | 3ポイント勝ち抜け。お手付き・不正解はマイナス1ポイント。 | 8→6 | - | - | 〃 |
〃 | 〃 | 早く寝た方が勝ち・敗者復活攻防戦 | 脳波計を付けた状態で1時間以内に早く寝た方が復活。 | 2→1 | - | - | 〃 |
第11チェックポイント | ヒューストン | 早押しクイズ | 3ポイント勝ち抜け。お手付き・不正解はマイナス1ポイント。 | 7→6 | 宇宙服を着たまま犬と宇宙旅行を3度経験した猿を連れて空港まで向かう。 | - | 11月5日 |
第12チェックポイント | メンフィス | ダウンタウンツアー・ハートブレイククイズ | メンフィスが生んだスーパースター・エルヴィス・プレスリーの所縁の地を観光ツアーで巡りながら、彼の足跡に関する問題やご当地問題が出題される。場所に着くごとにプレスリーのあの恰好をした人が現れてプレスリーの名曲をライブで歌うシーンがあるが、クイズの問題とは特に何の関係もない。5ポイント勝ち抜け。この回3度目の3択クイズだが、使用される3択札は先の2回と違って番号ごとに色分けされている。 | 6→4 | プレスリーの衣裳に着替えさせられ、プレスリーの銅像の前でプレスリーの名曲を歌う。敗者のうち1人はピンク・レディーのファンだった事から、彼女の代表曲「渚のシンドバッド」を振付付きで歌わされた。 | - | 〃 |
第13チェックポイント | ノックスビル | 通せんぼクイズ | 早押し3ポイント獲得で専用の早押し台に移動し通過クイズに挑戦。正解すると決勝進出。阻止されるかお手付き・不正解は0ポイントに。従来の早押しでのお手付き・不正解はマイナス1ポイント。 | 4→2 | ゴムボートを漕いで激流の川を下り帰国するが、行く先には滝があるらしい。 | 2人目を決める戦いは壮烈なデッドヒートとなった。 | 〃 |
決勝ポイント | ニューヨーク | 早押しクイズ | 10ポイント先取。お手付き・不正解はマイナス1ポイント。 | 2→優勝 | - | - | 〃 |
優勝賞品
- 油田採掘権
テキサスのイーグルパスで贈呈。クイズ王が石油王にもなれるかも知れないという歴代中最も夢のある賞品。優勝者のスタジオ入場時の特派員の報告によると優勝者の所有する井戸から石油は出たらしく、高配当が見込めるとの事。
なおその後出版された関連書籍によるとその井戸はあまり石油が出にくいとあるが…