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綾小路グループ

あやのこうじぐるーぷ

ライトノベル「ようこそ実力至上主義の教室へ」の主人公・綾小路清隆を中心とした5人組の友人グループ。
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※アニメ未公開の重大なネタバレ情報を含みます。閲覧の際にはご注意ください。

概要編集

ようこそ実力至上主義の教室へ』に登場する綾小路清隆を中心として結成された5人組の友人グループ。


それぞれが特定の親しい友人を作ってこなかった為、このグループの思い入れは強く、休みの日や放課後などは5人で行動することが多い。


メンバー編集

堀北の依頼もあって、一匹狼同士だったメンバーを繋げたキッカケが綾小路である為、彼の承諾なしにリーダー格にされる。本人もグループ結成には好意的で、このメンバーなら気楽で良いと受け入れているが...。


グループの発起人。発育の良い自身の身体に下心を向けてくる男子は嫌いだが、グループの男子3人は、そういった視線を向けてこない上に話しやすいので仲良く出来そうと考え、グループの結成を提案した。その後、佐倉とは無二の親友となり、綾小路との仲を応援する一方、綾小路とは壁があるのではないか、とメンバー内で唯一、感じ取ってもいる。


  • 幸村輝彦(メイン画像、上部の眼鏡をかけた男子)

当初は彼が長谷部と三宅に勉強を教え、綾小路がその進捗を見守るという形で勉強会を開いている。最終的に勉強会の効率化という名目でグループ結成を認めているが、内心では初めて出来た友人たちのことを好意的に感じている。色恋沙汰には鈍感。


元々、長谷部とは親交があったが、綾小路や幸村とまともに接したのは勉強会が初となる。すぐに二人とも打ち解け、長谷部のグループ結成にも真っ先に理解を示し、佐倉の飛び入り参加も認めている。共に過ごす内に長谷部に好意を抱く。


  • 佐倉愛里(メイン画像、下部の眼鏡をかけた女子)

飛び入りで参加。好意を抱く綾小路と共に勉強したいと考えていたが、勇気が出ずに話しかけられず、遠目から4人の様子をうかがっていた(綾小路は気付いていたが、佐倉の意志に委ねていた)。4人がグループを結成した際に勇気を出して自分もグループに加わりたいと告げ、受け入れられた為グループの一員となった。その後、長谷部とは無二の親友の間柄となるが...。


メンバー間の呼び方編集

綾小路佐倉長谷部幸村三宅
綾小路オレ愛里波瑠加啓誠明人
佐倉清隆くん波瑠加ちゃん啓誠くん明人くん
長谷部きよぽん愛里ゆきむーみやっち
幸村清隆愛里波瑠加明人
三宅清隆愛里波瑠加啓誠

結成までの経緯編集

経緯として、6巻のペーパーシャッフルにて長谷部三宅がペアになった事から全てが始まっている。

その際に長谷部と三宅の5教科の得意不得意が完全に被ってしまっていた為、不得意を克服させるために手が空いている幸村が自発的に二人に勉強を教えている。そして、堀北から3人の状況の連絡や管理役を頼まれた綾小路が加わり、4人で試験までの間共に過ごす事となる。


当初は勉強会の為だけに集まったメンバーだったが、4人とも特定のグループには所属していない一匹狼同士で(綾小路は当初はのグループに属していたが、5巻の体育祭を機に疎遠になっていた)、時折4人で勉強会の合間に雑談や買い食いをすることで、本当に普通の友人のように親しくなっている。


途中で龍園たちCクラスに妨害されたりと色々あった勉強会だったが、ペーパーシャッフルが近付くと、長谷部から改めてグループの結成を提案される。他の3人もそれぞれ承諾した為、4人でグループを結成しようとしていた。しかし、佐倉が飛び入りでグループに参加したいと申し出て、メンバーたちが納得した為、5人でグループを結成するようになった。


その後は休日や放課後に映画やカラオケ、ショッピングなどをするようになり、メンバーの間で明確な友情が生まれている。


能力編集

綾小路幸村という学年でもトップクラスの学力を持つ二人が居ることで、総合的な学力はDクラスのどの友人グループよりも高いと思われる。三宅長谷部も学年では平均的な学力で、佐倉も決して勉強が出来ないという訳ではない(佐倉の場合、坂柳を除くと学年最下位の身体能力が足を引っ張っている部分が大きい)。


一方で、5人ともグループ以外の友人が少ないメンバーなので、クラス内投票のように大人数で票を固めるような戦略を取ることは苦手としている。事実、綾小路が山内に狙われた際には、クラスメイトの誰もがこのグループに情報を入れなかったことが、その弱点を物語っている。


5人の結束は一見固いようにも思えるが、実はリーダー格である綾小路と他の4人とでは友人としての情に明確な温度差がある

例えば、8巻の混合合宿でバスに乗っていた際に、綾小路の中ではこのグループの4人よりも、堀北平田軽井沢の3人の方が優先度が高く保護すべき存在だと考えており、メンバーの4人に対しては「友人としては残って欲しいが、保護の対象外」とかなりドライな本心を読者たちに垣間見せていた。


2年生編に入ってからは、綾小路の単独行動が増えている事からも、綾小路とグループのメンバーとの友情の温度差が徐々に表面化され始める。


これらはすべて綾小路の「自分にとって利用価値を持つかどうか」という価値観によるもので、堀北、平田のようにクラスを統率するほどの才覚はなく、軽井沢のように綾小路に不足している情報を提供出来るような広い交友関係も有していないことから、他の4人に自分にとっての有益な利用価値を見出せないためである。現にクラス内投票時はグループを指してか「役に立たない人間に相談を持ち掛けても事態が好転することはない」、無人島サバイバルの時にも長谷部・佐倉・三宅のグループから一緒に行動出来ないことを残念がられた際も「足手まといと一緒に行動せずに済んだ」と辛辣な評価を下している。


2年生編(ネタバレ注意)編集

2巻にて、綾小路堀北との勝負で本気を出し、大学レベルの問題が含まれた数学のテストにて満点を取ってしまったことで、一気にクラスで悪目立ちしてしまう。


その際に、綾小路にもずっと親身に勉強を教えていた幸村の不信感を煽っており、一時は幸村も本気でグループの脱退を考えた程である。ただ堀北の戦略のために綾小路がずっと実力を隠していたことを謝罪し、幸村もまたそれを受け入れた為、関係断絶には至らなかった。


続く3巻にて、綾小路は単独で無人島サバイバルに参戦する。開始1日目から佐倉長谷部三宅たちと合流するが、テーブルが違うことを知って佐倉たちからは同じだったら一緒に行動できたのに残念だと思われている。しかし、この時の綾小路の内心では非常に安堵している。


この時の綾小路は1年生やホワイトルーム生、月城に狙われているからこそ当然の対応ではあるが「足手まといになる可能性のあるメンバーと行動を共にすることは絶対に避けなければならない」と彼らに対しかなり辛辣な評価を下している事からも、この時点で既にグループのメンバーには戦略的価値を見出せず、見限っていた(事実、身体能力が学年最下位の佐倉を抱えたグループは下位に沈み、一時は退学の危機に陥っていた)。


4.5巻では、長谷部から綾小路に対し「笑った顔が見たことがない」ことを指摘されており、やはりここでも綾小路と彼らの間には友情の温度差が明確に分かれていることが示唆されている。そして、自身に好意を寄せる佐倉に対して、OAAの評価だけではなく綾小路個人の感想でもクラス内で最も価値の低い存在と見ている。


そのような状況で迎えた5巻では、綾小路と軽井沢の交際が明るみとなったことで佐倉は激しく落ち込み、長谷部が憂慮していた中で行われた満場一致特別試験の最後の課題で、堀北の方針を代弁する形で綾小路が櫛田の身代わりとして佐倉を退学させることを提案した。想い人からのまさかのリストラ宣告に佐倉は酷く怯えてしまい、長谷部は激怒しながら自分が佐倉の身代わりになると名乗り出る。

Aクラスでの卒業を熱望する幸村もクラスポイントと天秤に掛けた結果、佐倉を切る判断を見せ、三宅も長谷部か佐倉どちらか選ぶなら、好意を寄せる長谷部を選び、本格的に佐倉の退学の流れに進んでいく。


想い人である綾小路から直々にクラスで最も不要な存在として指名されたことで、佐倉の心は折れ、OAAで最下位という事実からも「清隆くんの言ってることは、何一つ間違ってない」と現実を受け入れ、最終的に自ら退学する候補として挙手した。クラスも佐倉の退学で一致する中で長谷部だけが最後まで抵抗したが、綾小路は「能力のない人間がそれを受け入れ、一歩前に踏み出した。オレたちはその意思を汲んで応える義務がある」と語り、佐倉も珍しく長谷部を叱咤して、自身に投票するよう促した。


結果的に佐倉が退学したことで、長谷部は試験直後は自力で立ち上がれないほどの、精神的に大きなダメージを負いしばらく不登校になった。ここに、綾小路グループは崩壊した。


幸村は綾小路の選択を間違ったものだとは思っていないが、何も出来なかった自分と進んで友人を退学させた綾小路に複雑な心境を抱いている。三宅も長谷部に好意を抱いていることで綾小路より長谷部に寄り添う態度を取り(長谷部と違って綾小路を非難するようなことは言っていない)、長谷部は復学後に佐倉の恋心を利用したと綾小路への嫌悪感を露わにして、綾小路と堀北の両者に復讐を宣言した。


文化祭では、長谷部と三宅はサボタージュを決め込んでおり、その真の目的は佐倉を切り捨てたクラスへの復讐としてAクラス行きの可能性を消す自主退学する、というものであった。三宅も想い人である長谷部に付き合って自主退学する意向を固めていたが、その思惑を察知していた綾小路と佐倉退学の原因となった櫛田の働き、そして長谷部が自主退学する可能性を考慮していた佐倉の置き土産、そして何より佐倉が退学後にアイドルとして芸能界に復帰したことを聞いた長谷部は自主退学を思い留まり、最終的には三宅と共に復讐を辞めて立ち直っている。長谷部と三宅は文化祭後に幸村と和解を果たし、3人は最後に戸惑いながらも綾小路に視線を注いだが、綾小路は背を向けて明確に決別の意を示し、綾小路グループは終わりを迎えた。


その後も長谷部、幸村、三宅の3人は綾小路を気にかけているが、グループに戻るつもりのない綾小路は素知らぬふりをしており、平田が憂慮している。


12巻の学年末試験前には、心の整理がついたのか文化祭以来となる長谷部が綾小路に話しかけ、再びグループに誘おうとしたが、既にクラスにも見切りをつけている綾小路は「無価値な時間」と、天沢を乱入させて早々に話を打ち切った。


余談編集

結成されたのが1年生編の6巻で、崩壊したのが2年生編の5巻である。作中の時期で言えば、グループは存続した期間は1年生の11月頃から2年生の9月中旬という10ヶ月半という僅かな期間で、友人グループでありながらなんと1年間も保たなかったのである。


グループの崩壊の最大の原因となったのは、やはり満場一致特別試験における佐倉の退学だった。ただ、元々綾小路自身、その内グループを抜けるつもりだったため、試験後に堀北から謝罪された際にも、むしろ好都合だったと言い切っている(堀北は綾小路の虚勢と勘違いしていたが)。


一方で、本当に綾小路がグループのメンバーに対して何も感じなかったのかと言うとそうではなく、休日に映画やカラオケに行った際には、友人とどこか出かけるという初めての経験として内心楽しんだり、このグループに一定の居心地の良さを感じていたのも事実である。

ただ、クラスの利益に釣り合わなかった場合は友人でも切り捨てるという綾小路の元々の性格上、どれだけ仲が良かったとしても、綾小路の中では利益であるかそうでないかで常に誰しもが天秤に掛けられている。そういった部分からグループの皆とは徐々に温度差が生まれ始め、最悪の形でグループが消滅した結果で終わっている。


綾小路も決別した3人が以前よりも強い絆で結ばれていくことを願っている。


関連タグ編集

ようこそ実力至上主義の教室へ よう実


綾小路清隆


佐倉愛里 長谷部波瑠加 幸村輝彦 三宅明人

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