概要
鬼となった妹の禰豆子を日光から護りながら運ぶために用いられている(本作の鬼は太陽の光を浴びると消滅してしまう)。
頑丈だが非常に軽い霧雲杉(きりくもすぎ)という木で作られており、さらに「岩漆(いわうるし)」を塗って強度が上がっている代物。
※霧雲杉・岩漆は本作に登場する架空の素材
形状
長方形の四角い木箱で、補強の黒い金具が所々に充(あ)てがわれている。色は艶やかな濃い茶色。
長形で片開きの取っ手付き扉がある。
禰豆子が自由に出入りしている様子から、鍵は無いもしくは扉の嵌り具合で簡単には開かない仕組みなのかもしれない。
鍵はあるのか不明慮だが、作中で中に入ってる扱いの様子
使用目的「鬼となった禰豆子を日光から保護」は充分に果たせており、日中は炭治郎が背負い箱を担ぎ妹と一緒に行動するのに大きく役立っている。そのため竈門兄妹を繋ぐ絆(シンボル)にもなっている。
禰豆子は背負い箱へ入るため幼子並に体を小さくしている。箱の中は非常に狭く体が疲れると思うが、鬼の体であるため疲労が溜まってもすぐに回復して不便はないと思われる(参考に彼女はいつも竹筒を噛んでおり、顎が疲弊してもすぐさま鬼の回復力が発揮され疲れないとの事)。この他、炭治郎は背負い箱を担いだまま走ったり戦闘も行うため、中にいる禰豆子は揺れる箱におでことかごっちんしているが、これも鬼の回復力で直ぐに治癒している。
背負い箱へ禰豆子が入っている時、稀に中からカリカリと引っ掻いて担ぎ手の兄・炭治郎の気を引く事がある。
本編では、これが鼓屋敷編で仇となり、近くに居た背負い箱の事情を知らない子ども達が恐怖して逃げてしまい、鼓屋敷の一件が終わるまでずっと外で放置されてしまう事があった。これを反省してか、炭治郎は以後の戦闘時に禰豆子が一人にならないよう、背負い箱を担いで闘いの地へ赴いている。
小説版で描かれた日常生活では、このカリカリを愛おしく思う炭治郎が描写されている。
炭治郎が危機に瀕した際、禰豆子は自らの意思で箱を開け(即座に飛び出す為に蹴り開け)戦列に参戦している。
その他
柱合会議で、背負い箱の中にいた鬼の禰豆子を引っ張り出すため不死川実弥が箱を破壊した。その後は、鬼殺隊士の神崎アオイが修理してくれたとの事。どうやら彼女は手先が器用のようだ。
2021年9月に放送されたアニメの特別編では、アオイが背負い箱を修繕する様子がショートムービーとして映像化された。
「背負い箱」はいわゆる時代家具に分類されると思われる。もし箱の中へ道具などを仕舞う用途になれば、背負い箪笥といった名称になるだろうか。
無限列車編で敵の罠に嵌り夢をみていた炭治郎は、術の影響で記憶が有耶無耶になり、今まで使ってきた背負い箱を見かけた時は、記憶が不鮮明だったので「道具箱」と言っていた。
関連作品
禰豆子が鬼殺隊士になったIF関連