概要
元々は中須かすみ/虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のシングル「無敵級*ビリーバー」の両A面曲「未来ハーモニー」で公開された9人の立ち絵に由来する。
この作品からキャラデザイナーがそれまでの室田雄平氏監修から横田拓己氏へと交代となったわけだが、立ち絵の優木せつ菜がスクスタで表情豊かなキャラクターだった彼女とはまず無縁そうな無表情をしていたのが色々と物議を醸し、いつしか虚無菜という呼称で定着していった。
だがこの虚無菜の真骨頂は、版権絵を使った商品が意外と大量生産されていること。
つまりアニメイトやゲーマーズなどでも商品棚に並ぶ虚無菜グッズを見る機会は多いのである。
極めつけは、物語も終盤に近づく12月になるとTVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』 Blu-ray第1巻発売を記念して開催されたウィンターキャンペーン。
その概要は対象商品を買うと背景がクリアーのメンバーが映っている「あなたと一緒におでかけクリアカード」がプレゼントされるというものだが、案の定ここでも虚無菜のイラストが使われた。
真顔のせつ菜と聖地巡礼する光景はなかなかシュール。
しかし段々とそのシュールな表情に大好きを支配された中毒者が存在するのも事実で、チャクラ宙返りのごとくかえって虚無菜グッズを買い漁ろうとしている者まで出てきてしまっている始末である。
関連タグ
⁄/*イ`^ᗜ^リ ペカー:ある意味対義語。
余談
※この記事は本編との繋がりはありませんが、概要の都合上微妙にアニメのネタバレを含みます。
ニジガクのTVアニメシリーズ制作が決まった際も引き続き横田氏のキャラデザで続投されることとなったが、ファンの間ではラブライブ!シリーズお家芸とも言えるメディアミックスごとの設定分岐を危惧する声が多く、虚無菜はスクスタと違い多くの闇を抱えたキャラクターに改変される伏線なのではないかと心配する声もあった。
実際、アニメ開始前の予告ムービーでは中川菜々の姿でスクスタでも見せなかった神妙な顔つきで「このスクールアイドル同好会は廃部となりました」とゆうぽむに告げるシーンがあったり、第2話では冒頭からせつ菜が部員と衝突するシリアスな場面が映し出されたりするなどますます視聴者の不安をかき立てていた。
そんな菜々だったが、第3話で高咲侑の説得もあって旧同好会と和解し優木せつ菜として復活。
一方、3話最速放送後の10月21日に発売されたOP「虹色Passions!」では相変わらず特典カードのせつ菜は虚無菜のままであった。
そんな視聴者の期待と不安が入り混じる中、本格的に同好会に復帰した第4話はというと…
\みんなの大好きを爆発させたいですね!/
₍₍⁄/*イง`>ヮ<リว ⁾⁾
\火薬もドーンと派手に使って!/
…やっぱりいつもの優木せつ菜でした。
結局虚無菜であった意味は特になく、単なる杞憂に過ぎなかったと判明し多くのファンを安堵させるオチとなった。
しかし4話放送後に発売が発表された「DIVE!」衣装姿のデカキーホルダーでも引き続き虚無菜の表情が使われたため、同時発売の「Poppin'Up!」衣装姿の中須かすみの同商品では軽く笑いかけているかすみとの対比もあってますますネタにされてしまった。
そして8話では、学校の新聞部が発行している虹ヶ咲新聞の紙面で同好会メンバー9人が取り上げられる形でまさかのアニメデビューも果たしてしまう。
所謂版権絵の使いまわしなのだが、一体どういう心境であんな表情を撮ったのか…
その後アニメ虹ヶ咲の二期が始まり新たな衣装を着たせつ菜の立ち絵が追加されたが、その際は流石に公式側も不気味に感じたのか、口だけ微笑んだものに変更され、一期の頃ほど虚無感はなくなった。
しかし、それと引き換えに今度は三船栞子が虚無顔となっており、虚無顔の栞子には中須かすみの栞子への呼び方であるしお子をもじった「塩子(顔文字:ᶘイº⇁ºナ川)」というあだ名がつけられたのだった。
ただし、アニメ版栞子はスクスタ版とは異なり、最初から感情の起伏に乏しい無表情キャラとして登場したことが虚無菜との違いである。