概要
1997年7月10日発売。
虹野沙希をヒロインとしたシリーズ第一作。
サッカー部を舞台に主人公がレギュラー入りを目指して奮闘する物語。
ドラマシリーズ第一弾であり、ディスクも一枚のみで続編と比べるとボリュームの少なさは否めないが、それでも本編に比べるとアドベンチャーゲーム(≒ポリスノーツ)らしく知りたい事を開拓することができる。
容量の少なさはミニゲームにも影響し、次作以降では各キャラに合わせた複数のミニゲームが存在するが、本作ではシュート(フリーキック)練習がメイン。もう一つあるのだが、買い物デートで立ち寄ったブティックでの組み合わせ「試着当てゲーム」というのがある。実はコレ、虹色の青春で最も最難関のミニゲームである。(後述)
その代わりというわけではないが、次作や最終作には無い、作品単独のオープニングを備えており、小島作品らしい映画的演出に一役を買っている。どうやら自主製作映画を意識している様子。
メインヒロインがダントツ人気の虹野沙希であることや、後発作品と比べるとボリュームで負けるものの癖の少ない王道シナリオで纏まっており、安定した評価を誇る。
映画館デートで見る事のできる「ポリスノーツ」に関する会話にはポリスノーツを知っていないとわからない正解選択肢がある(ちなみに間違っても好感度には左右されない)。
本作の独自要素として以下の特徴を備える。
・ミニゲームが小規模なこともあり、最初から最後までマウス一つでも操作可能
・上述の通り専用のOPを搭載
・次作(Vol.2 彩のラブソング)の制作予告がED後に流れる。(再販版では削除)
主な登場人物
メインヒロイン。自らサッカー部に勧誘した主人公を献身的に支える。
サブヒロイン。序盤、主人公に対し敵意を向けてくるが……?
それぞれ主人公と虹野沙希の親友。その立ち位置ゆえにサブキャラでありながら、かの藤崎詩織よりも先にクレジットされている。
本編でのメインヒロイン。今作では幼馴染止まりの関係。ラジオドラマ版ではテニス部所属。
- 沢渡透(cv:吉冨賢介(Vol.1)、三木眞一郎(ラジオドラマ版、Vol.3))
サッカー部の後輩ストライカー。彼とのポジション争いに敗れたことを境にドラマが動き出す。
担当声優がかつて本編主人公に相当する人物を演じていた為か、ラジオドラマ版では詩織を意識する場面も。ちなみに、コーチだが実はきらめき高校の体育教師であるらしい。
- ブティック店長(cv:津野田なるみ)
とても強烈な人。『ときめき3』における悪名高い服装システムの先駆けのようなことをしかけてくる。10回間違えると失格……即ち、最大10回虹野さんを着せ替えできる。せっかくなので堪能しよう。……ポリスノーツを既に経験済みの人ならばこの店長の外観にもしかしたら見覚えがあるかもしれない。
なお、見事正解すると…?
虹色の卒業式
あらすじ
サッカー部のレギュラー入りを目指し、見事果たした日から時は流れ、ついに卒業の日を迎えた主人公。
プロサッカーチームへの入団も決まった彼だが、どうも最近虹野の様子がおかしい事に困惑していた。何故かよそよそしいのだ。そして思い出のグラウンドや場所を巡っていき、自分のクラスに戻ると自分の席に手紙が入っていた…。
「伝説の樹の下で待っています」
手紙を入れ、伝説の樹で待っている人物に心当たりのある主人公は伝説の樹へ向かった…
待っていたのは勿論…
ドラマシリーズVol.3で同じメモリーカードに虹色の青春を1回だけ(※)クリアしたセーブデータがあると出現する後日談。シナリオは短くアドベンチャー要素は薄いが、虹色の青春のいわば完結編といえる。
※ このバグ故、周回プレイ済の場合はシステムデータを再作成する必要がある。(バックアップを取った上でED直前のデータを読み込み、新たにクリアすることで作成自体は容易。)一応、ポケットステーションで旅立ちの詩のポケステアプリケーションで条件を満たすと出現する。
ボイスドラマ
オリジナル・ドラマ・サントラ
2種類存在するボイスドラマのうち、サントラ兼のCDドラマ。ゲーム版に忠実なつくりになっている。(脚本もゲーム版脚本原案の井出安軌本人。)
『俺』名義の主人公はボイス付き(cv:川鍋雅樹)。その他の名ありキャラは虹野、みのり、如月、好雄の4名のみ登場し、コーチのcvもゲーム版とは異なる。ときメモ1のボイスドラマは膨大な数が制作されたが、唯一本作のみ藤崎詩織が登場しない。
虹色の青春forever
文化放送『もっと!ときめきメモリアル』の後番組、『CLUBときめきメモリアル』内にてラジオドラマが放送され、全5巻にてCD化された。主人公のボイスは存在せず、虹野沙希の視点でストーリーが進む。
『虹色の青春forever』はCD化に伴う正式名称。
上記の先行CDドラマが存在する為か、重要性の大小に関わらずカットされたシーンも多い。3巻途中にてゲーム準拠の展開は終了し、以降はみのりにスポットを当て、続編『彩のラブソング』も意識した橋渡しとも言えるオリジナル展開となる。
本作以前、長らくラジオドラマや企画CDの主人公として展開を支えた小野坂昌也氏は、本作のサッカー部コーチ役をもってときメモの表舞台から降りることとなった。
余談
ある意味ネタバレなシーンの部分だが、練習試合当日朝の日の出の光景で虹が出ている………が、朝日にかかっているのだが実は朝に虹が出てる場合は、朝日と反対の西側かつ雨が降っていないと虹は現れない(光の反射や屈折に纏わる為)。しかも朝から虹が出ると大体雨が迫っている事にもなる。
関連タグ
彩のラブソング:次作
旅立ちの詩:最終作