「これが本当の袖白雪だ」
概要
朽木ルキアの使用する斬魄刀。氷雪系に分類される。刃も柄も鍔も純白。現在尸魂界で最も美しいと言われている。
解号は【舞え『袖白雪』】(まえ『〜』)。
長らく不遇の名刀扱いだったが(氷雪系最強の斬魄刀の存在もあって)、最終章でついに真の能力を披露。
その能力は刀に触れた者の体温を零度以下まで低下させるというもの。
斬魄刀ではなく斬魄刀に触れたものに能力が作用されるために、所有者であるルキアにその力が及ぶ。このため周囲の気温だけでなく、地面を通して氷震(地中の水分が凍結し、収縮・破壊によって発生する地震)を起こすこともできる。
ルキアはこの能力を利用し、自らの肉体分子の活動全てを停止させ、エス・ノトの「恐怖」を克服した。
低下の限度は-273.15℃(絶対零度)まで可能で、この状態のルキアは4秒間だけ動ける。
始解にしては強大な攻撃性能の代償として絶対零度になるまでに時間がかかり、解除にも時間がかかる。さらに温度上昇・低下を行う最中はルキア本体の強度が極めて脆くなり、簡単に致命傷を受けてしまう。長期戦になる場合や複数の敵を相手にする状況では、絶対零度はおろか温度低下も迂闊に使えない。
絶対零度の限界時間4秒を超えることは可能なのだが、すぐに自滅することになる。
更に神経については絶対零度にできないし、出来たとしてもしない(まともに動けないし認識できなくなるため、エス・ノトの完聖体能力は防げなかった)。
ルキアの強靭で美しい情けと、過去の自己嫌悪と罪悪感から自戒と罰を求める脆さを反映したような斬魄刀である(斬魄刀は持ち主の心と魂を写し注ぎ込むことで生まれる分身)。
詳細は当該記事を参照。
技
このうち初の舞、次の舞は海燕との稽古で会得したものである。
- 初の舞 月白(そめのまい つきしろ)
刀で地面に円を描き、その場所の天地全てを凍らせる技。
- 次の舞 白漣(つぎのまい はくれん)
刀で地面数か所(作中では四ヶ所)を突き、巨大な凍気を一斉に雪崩のように放出して敵を凍らせる技。
初披露時の前にグリムジョーの手足を凍らせたのもこれだと思われるが、規模から察するにこの時は地面を突いた回数が少なかったと思われる。
後に空中でも出していたため空中でも凍気みたいなのを残す、あるいは霊圧で固めた足場などを代用することでも可能らしい。
- 参の舞 白刀(さんのまい しらふね)
折れた刀身の代わりに氷の刀身を形成する。
この技は志波海燕の前で研磨し習得した技ではない。
明らかに他の技とは異色な上に効果も薄そうなので、技名こそ付けられているが付け焼刃だったのかもしれない。
斬魄刀異聞篇
CV:園崎未恵
アニメオリジナルストーリーの「斬魄刀異聞篇」での姿は、雪女のような白服銀髪の美女。
月白や白漣は勿論手から冷気を発生させ相手を氷結させるなど様々な技がつかえる。
自身の力を一度は思うがままに行動したいという思いを村正につかれた。
洗脳されている時は、自分の力を我が物顔で使っているという思いからルキアに憎悪の念を抱いていた。
ルキアとの交戦でルキアが自身を倒そうとする覚悟を見て、彼女と心を通わせたかに見えたが、村正に止められる。
その後朽木白哉が斬魄刀側につく際の試験として義妹の斬魄刀である袖白雪を倒すよう命じられ自分を倒さんとする彼と交戦、隠密歩法"空蝉"や縛道を駆使する彼の前に敗れ一刀両断される。
その後涅マユリによって村正の洗脳が解かれ復活、ルキアと和解するまでに至った。
斬魄刀反乱事件終結後は天然ボケ化し、たびたびルキアに突っ込まれる。