カードテキスト
永続罠
フィールド上の全ての装備カードの効果は無効になる。
概要
ある有名な童話をモチーフとしたと思われる永続罠カード。勿論イラストも上半身裸の王様らしきオッサンというそれっぽい誰得仕様。ちなみに海外版のイラストでは一応インナーシャツは着ており、比較的ラフではあるが「裸」ではなくなっている。
発動中はあらゆる装備カードの効果が無効化される。装備魔法だけに飽き足らず、メタル化・魔法反射装甲のような装備型の罠カードやユニオンモンスターなども無効化されてしまう。装備カードを前提としたデッキにとっては非常に厄介な効果と言える。しかし、逆に言えば装備カードにしか対抗できないため、装備カードに頼らない戦術には無力である。
「テキストが短いカードは強い」とはTCGでは通例だが、このカードに対しては果たしてそれが当てはまるかは微妙。無論、相手によっては上手くハマれば極めて有効な戦術となるのは間違いないのだが。
あくまで無効化できるのは「装備カードの効果」のみ。装備する事自体が不可能になるわけではない。そのため、裸の王様が発動している場合でも装備魔法を発動してマハー・ヴァイロの攻撃力を上げたりすることは可能である。また、パワー・ツール・ドラゴンの破壊耐性効果などのような「カードを装備する(している)ことで効果を発揮するモンスター」の効果は「装備カードの効果ではない」ので無効化できない。そして黒いペンダントやビッグバン・シュートなどが持つ「装備カードがフィールドから離れた時に発動する効果」も無効化できない。それらの効果が発動する時点で「装備カード」ではなくなっているためである。このような点から装備カード全体に対して絶対的な対策になるとも言い切れない。
このカードのイラストに描かれている「王様」は、遊戯王OCG内のストーリーでは「暴君」として名を馳せているらしく、「暴君の○○」という名前を持つ罠カードのイラストに度々描かれている。
切り込み隊長を威圧したり、戦士ラーズに暴言を吐いたり、暴れ回ったり、重税や弾圧等の暴虐を続けた結果民の反感を買い、最終的には民から反逆され、しまいには新しい王が選ばれた事で謀反を起こそうとしていた兵士達に手のひらを返され、民衆に投石機の陣から大規模な攻撃をされ、王宮が陥落してしまい逃亡した後も野次罵倒を受け迫害され続ける事になった模様。
なお、関連性が見られるイラストには「王宮の○○」という名の罠カードとも共通する部分が見られるため、これ等とも世界観が共通していると思われる。また、無敗将軍 フリードや切り込み隊長及び彼らが率いる部隊は、この「王様」の所有する軍に所属しているらしいことを示すイラストもある。という事は、直接的ではないもののタイラント・ドラゴンや冥界の魔王 ハ・デスが関連するカードとも繋がりが……?と、世界観の考察がどんどん深まっていく面白いカードである。