その「海」は激流となり、新たな伝説を語る。
概要
『遊戯王シリーズ』に登場する水属性・魚族の儀式モンスター。元来は原作者の高橋和希氏による書き下ろしカードの1つであり、後に原作で登場した。
カード効果を持たない水属性の儀式モンスターは現状では唯一。初代の登場人物「梶木漁太」が使用したカードなので、なりきりグッズの要領で使うファンもいる。
見た目は要塞や戦艦を想起させる砲塔もしくは大砲が備えられており、表情もあいまって完全に化け鯨。さらに人間の額にあたる部位から角が生えている。
カード性能
カードテキスト
儀式モンスター
星7/水属性/魚族/攻2350/守2150
「要塞クジラの誓い」により降臨。
場か手札から、星の数が合計7個以上になるよう
カードを生け贄に捧げなければならない。
解説
《ゼラの戦士》や《融合》のような特殊な例を除くと、魔法・罠カードのイラストに初めて登場したモンスターである。見た目はモンストロのごとくマッコウクジラとナガスクジラ科のヒゲクジラを合わせた感じである。
クジラは生物学上は哺乳類であり魚類ではないが、本シリーズにおける鯨類系のモンスターの大半は、N・アクア・ドルフィンなど一部をのぞき魚族に分類される。
原作やアニメ
飛行する最強モンスター
バトルシティで使用する梶木の切り札であり、原作では通常召喚可能のカードであったが、アニメではOCG化された形で登場し、《要塞クジラの誓い》によって儀式召喚された。
攻撃力2350だが、《海》の効果によって攻撃力・守備力共にアップした。
クジラでありながらなんと飛行能力を持ち合わせていて、原作では飛行能力を持つモンスターは『戦士族などの陸戦型モンスターには攻撃されない』『《落とし穴》』が効かない」などのメリットを持っており、戦士族主体の城之内にはかなりの強敵であった。
アニメではそんな効果も無くなってしまっているが。
もし原作のままでOCG化されているとこのようになる。
★7 水属性 魚族 |
攻撃力2350 守備力2150 |
(1)このカードは風属性モンスター以外の攻撃対象にはならない |
(2)1ターンに1度だけ、このカードを対象とする魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した場合、無効にする事ができる(この効果は相手ターンでも使用できる)。 |
最期
《伝説のフィッシャーマン》との連携攻撃で城之内を追い込むも、フィッシャーマンが破壊された後は《鎖付きブーメラン》と《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》の連携攻撃、さらには《稲妻の剣》とのコンボで倒された。
その後、梶木は《死者の生還》の効果で墓地のモンスターを復活させた際、このカードではなくフィッシャーマンの方を生還させたが、もしも、伝説のフィッシャーマンではなく要塞クジラを生還させていたら、彼は勝ってたかもしれない。
デュエル後、アンティルールにより《伝説のフィッシャーマン》のカードと共に城之内の手に渡った。
それはいいのだが、原作はともかく、アニメ版では《要塞クジラの誓い》を渡していないので、貰ったところで、使いようは無かったりする。原作でも使っていないが。
ゲーム作品
『遊戯王 フォルスバウンドキングダム 虚構に閉ざされた王国』では水魔神スーガやアクアドラゴン共々、遊戯編ステージ14のさまようモンスターとして登場。
本作では機械族。成長タイプがライフ中心の早熟型であり、守備力が最初から2150もあるのでタフ。移動タイプも砲撃に晒されない泳であるのだが、レベル55で取得するアビリティが飛行なのでレベル55以上でリーダーにすると対空砲に晒されてしまう。本作において唯一地雷アビリティを持っている。
彼を使用する敵マーシャルはいない。
リメイクカード
リメイクカードその1。
永続罠「潜航奇襲」をデッキから場にセットする効果を持ち、間接的に「海」(もしくはルール上の同名カード群)、墓地限定であれば「潜海奇襲II」を発動できる。
要塞クジラのリメイクカードその2、上位種にも当たる。
フィールドに「海」が存在すれば直接攻撃できる。
余談
- 影響されたのかはユーザーに知る由もないが、「建築物を備えたクジラ」は別のカードゲームにも登場する。
ゲームのタイトル | カード名 |
---|---|
デュエルマスターズ | 魔法特区クジルマギカ |
デュエルマスターズ | 王立アカデミー・ホウエイル |
デュエルマスターズ | 最高学府インテリエイル |
バトルスピリッツ | 空母鯨モビルフロウ |
バトルスピリッツ | 空母鯨ホーゲール |
バトルスピリッツ | 古の神皇鯨のエルダレイオ |
カードファイト!!ヴァンガード | 輸送鯨艦カイリン丸 |