概要
特撮ドラマ『ウルトラマン』の後期オープニング映像の影絵に出てくる怪獣。
鋭い目つきをした、全身ギザギザの体を持つ二足歩行の怪獣。順番としては、ゴーガの次に出てくる。(OPの36秒から51秒にかけて登場)
「トゲがあるから直立したマグラーじゃない?」とよく言われるが、後期オープニングの影絵は基本的に登場怪獣がダブっておらず、マグラーは尻尾だけ登場するので「マグラーではない」という声も挙がっている。
正体
正体に関しては数多くの説が上がっており、秋田書店からネット販売された影絵Tシャツではベムラーとして扱われていたが、このTシャツでは前期オープニングのネロンガの影絵をアボラスとして扱っていたので信憑性は薄い。
「ウルトラマン全調査報告」という本ではアボラスと書かれており、角や印象が似ていることやデザインの制作時期と近いので信憑性はある。
ただし、アボラスが登場する第19話「悪魔がふたたび」の放送は一ヵ月半も先なのでまだ登場していない怪獣を使うのかは微妙であるが。
「ウルトラマン怪獣大名鑑」という本ではウルトラマンのスペシウム光線をはじめとした光学作画及び影絵の作画も担当した飯塚定雄の証言で「ウルトラQに登場したゴルゴス」というコメントが載っているが、ゴルゴスの全身に棘はなく可能性は低いとも言われている。或いは岩石のゴツゴツした質感を影絵で表現しようとした所こうなってしまった、ということだろうか?
また、飯塚氏は「身体中にトゲのある怪獣」という注文だけを聞いて写真やデザインも無いまま「ベムラーを描いたつもり」でこの謎の怪獣を作画した、という証言も一部で挙がっている他、
「僕らを育てた合成のすごい人」という本では「一般的な怪獣のイメージで作ったもので、モデルはいない」という身も蓋もない発言もあったりする。
数十年後の作品になるが『電光超人グリッドマン』のギラルスが近いかもしれない。
そしてガシャポンで発売されたGPシャドウアートウルトラマンでは、「謎の怪獣」と言う名義で発売されてしまった。
ウルトラマンブレーザー第10話にてヒルマ・ジュンが持っているタブレットの緊急警報のアイコンとして少しアレンジされているがテレビ出演を果たした。
こいつの謎が解かれる日は果たしてくるのだろうか…