概要
てんとう虫コミックス29巻及び、藤子・F・不二雄大全集1巻に収録。
郵便物を送る際、その先方が送るはずの返事を前もって手に入れることができる。ポストに葉書、封筒などの郵便物を入れ、裏側を開くと、返事が出てくる仕組みになっている。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1993年12月3日に、水田版は2012年8月17日にそれぞれ放送している。
1993年版
- サブタイトルが「返事先取りポスト」に変更。
- ママは「花子さん」としか言っていかったので苗字は不明。そしてこの後のパパもカットされ、焦った際の台詞は「えらいこっちゃ」になっていた。
- このポストを皆に見せていたのは空地で、この時ジャイアンとスネ夫は面倒くさいという理由からいつも電話で済ませていると言い、しずかも同じことを言っていたが、この後野比家に本当のことを言いに来た。ちなみに歌手の名前は宮川えり、場所ものび太の部屋にそれぞれ変更された。ちなみに帰って行くしずかを見てのび太は「しずかちゃんって以外に現金なんだな」と言っていた。
- スネ夫が出した手紙の最後は「ニブチンのバカタレめ」に変更された。またこの直後のび太は「よした方がいいよ!ひどい目に遭っちゃうよ!」とてめていた。
- ジャイアンもこのポストを利用していて、自分の歌を吹き込んだデモテープを送ったが、そのまま送り返されてきた。そしてドラえもんとのび太は、ジャイアンがこの事態に頭を悩ませているうちに逃げ出した。
- のび太が書いたしずかへのラブレターの内容は、「しずかちゃんは僕の太陽だ、月だ、星だ、心の女神だ、ビーナスだ」だった。そしてのび太は「本当に出すんじゃないいだから!」と顔を赤くしながらドラえもんからこれを取り上げポストに入れた。ちなみに切手はタケコプターを付けて買いに行っていて、2人が帰ってきた時ママは洗い物をしていた。
- しずかから来た返事の手紙のうち、「子供のくせに」はカットされ、「あんた」は「のび太さん」に変更されていた。またこの後の店のお婆さんはおばさんに変更されていた。
2012年版
- 冒頭でママは、自転車で来た配達員の男性から手紙を受け取っている。そしてこの時ドラえもんとのび太は今でオセロをしていて、ママの友達の名前は「良子」に変更さ苗字は言われなかった。またパパは、手紙を出さなかったことでママに家から出て行かれるのではないかと想像して、手紙はパパがポストに入れたためこの後謝りかけてはいなかった。
- ポストを皆に見せたのは1993年版と同じく空地で、しずかはこの時恥ずかしそうになりながらも、ポストを借りたいを言っていた。そして歌手の天野も想像シーンにて登場していて、この少女をモチーフにした歌を作ろうと言っており、しずかはそれを想像して目を輝かせていた。また答えが貰えないと説明したのはのび太で、これにしずかはがっかりして家に入って行った。
- スネ夫が書いた手紙のうち、「バカ」は「迷惑な奴」に、「大バカ」は「下手な歌ばっかで、ゴリラ」にそれぞれ変更されていた。そしてこの後のドラえもんの台詞も「ギタギッタにされるぞ!」に変更されていた。
- ジャイアンの返事の手紙は黒い封筒に入っていて、ドラえもんは「鬼の千本ノック」、のび太は「かき氷100杯食べさせられる」とそれぞれ想像し震え上がっていた。そしてスネ夫はジャイアンに声をかけられ魂が抜けてしまったので逃げ出してはいなかった。
- 1993年版と同じくジャイアンが自分の歌を送る下りが追加され、返事にはこれを聞いたプロデューサーが入院したので治療費を請求するというものだった。これにジャイアンは訳が分からなかったが、ドラえもんは「送らない方がいいってことだよ」と言って誤魔化した。
- のび太は「僕のしずかちゃんへ」と書き始め、「君はどんな花より美しい。バラだ、ヒマワリだ、ぺんぺん草だ」と続け、「僕はしずかちゃんなしでは生きていけないよ!あー死んじゃう!苦しい!ハートがドキドキ!」と書いていた。
- 2人が帰ってきた時、1993年版と同じくママは洗い物をしていた。
- 始め2人は、ラブレターを見たしずかが「のび太さん最低よ!」と怒られたり、「こんな人だと思ってなかった...」と泣かれたりするのではないかと心配していた。
- のび太はポストから手紙を回収している車を発見したが、追いかけている際中にバナナの皮で滑って転んでしまい回収できなかった。このため近くの店のお婆さんとは会話していない。