『テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てね』
概要
アニメ冒頭での視聴時への注意を促す定型文。
作品によっては、テロップのみにとどめる場合もあれば、劇中のアニメキャラらが視聴者に対し注意を促す特別映像が入るパターンもある。
ことのきっかけはアニメ版ポケットモンスターの歴史における大事件、通称『ポケモンショック』。アニメ演出での激しい光の点滅が原因で光過敏性発作を起こし吐き気を訴える視聴者が続出、再発を防ぐために各アニメでは注意を促すようになったのが発祥とされている。
特殊ケースの例
概要で述べたとおり、登場人物による特別映像が入る場合がある。その中でも有名な事例を紹介しよう。
キャラクターによる注意喚起演出のパイオニアとされている。
当時同作の監督だった高松信司が本編中に表記される注意喚起テロップを嫌った為、「それならこっちで専用アニメを作ろう」と製作されたのが、OP開始前に主人公を中心に主要キャラが集まり「テ、テ、テレビを見るときは」と歌わせた専用アニメである。
この演出は好評で、OPが変更された後もアニメ版こち亀の名物として定着し後にリメイクが製作されるまでに至った。
平成版の後期、日テレ系統で日曜朝放送になってからはドクロベエが「テレビから離れてみないとお仕置きだべー」と発言、その後テレビが爆発して見ていたドロンボーの3人が爆発に巻き込まれる。
- TOKYOMX放送のアニメ作品
TOKYO MXではスポンサーに「ブルーベリーアイ」で有名なわかさ生活が名を連ねている関係か、特に2000年代後半に放送されたアニメに於いて番組開始前にブルブルくん(CV:野沢雅子)による専用の注意喚起アニメかほぼ必ずと言って良い程流れていた。
アニメファン的には「ファイアボール」や製作委員会の一員だった「地獄少女三鼎」のイメージが強いか。
余談
インターネットやスマートフォンが徐々に普及し始めた2010年頃以降、違法アップロードが横行しているのか一部の深夜アニメでは「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てください」だけでなく「番組の違法アップロードは法律で禁止されています」の注意テロップも入っている。
なお、頭文字Dと湾岸ミッドナイトは走り屋を題材とした漫画が原作のアニメであり、現実社会でも度々両作を真似た行為が問題となり事故にも発展していた為、オープニングの前に「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てください」ではなく「この作品はフィクションです。実際の運転は交通ルールを守り安全運転を心がけましょう」という交通ルールを守るよう注意するようにという注意書きになっている(どちらもアニメ版の制作会社はオービー企画)。
アニメに限らず・・・
アニメに限らずゲームでも「ゲームをするときは部屋を明るくして離れてプレイしてください」という注意書きもある。
主な事例は
2からタイトル画面でしばらく放置していると登場キャラクターによる注意(及び休憩)を促すメッセージが聞ける(中には画面に近づいたり暗い部屋でプレイしているところを注意されるものも)。ちなみにサモンナイト3では友達召喚獣による注意メッセージも収録されているが鳴き声のみのため理解しづらい(ファルゼンの場合はフレイズの通訳がある)。
- PS2版バトルギア2・3
ゲーム起動時に表示されるがレースゲーム(それも峠を題材としている)であるためレースゲームにはつきものである「実際の運転は交通ルールを守り安全運転を心がけましょう」の注意書きも入る。
- PS2版仮面ライダーカブト
ゲーム起動時、天道総司/仮面ライダーカブト(CV:水嶋ヒロ)が注意喚起テロップの横で「おばあちゃんが言っていた」から切り出し、天道のキャラそのままで注意喚起を読み上げる。
隠し要素で神代剣/仮面ライダーサソード(CV:山本裕典)版もあり、こちらは「じいやが言っていた」から始まる。