概要
東方Projectに登場する稗田阿求を描いた作品のうち、阿求が『東方鈴奈庵』に登場した際の様子などを描いた作品、または同作中でのシーンをイメージした作品などに用いられるタグ。
同作で登場した際の阿求の二つ名は「九代目のサヴァン」。
阿求については「稗田阿求」記事を参照。
『鈴奈庵』での阿求
『鈴奈庵』における阿求の特徴的なものとして、描き手の個別のデザインという観点とは別に阿求が登場するその他の作品とは異なる衣装が描かれている点が挙げられる。着物(振袖)の重ね着に袴という、明治~大正にかけての女学生を彷彿させる姿はまさに和の要素を前面に出したと言えよう。
他にも、袖の薄い服装による夏服のような衣装や雨模様の際にまとう雨避けなどがその一例である(鈴奈庵衣装)。また演出的に眼鏡をかけるシーンもあり、これもまた『鈴奈庵』での阿求ならではのスタイルである(眼鏡阿求)。
阿求は初登場した「幺樂団の歴史」をはじめ『東方求聞史紀』での独白を含めた各種記述、『東方求聞口授』での各勢力トップとの対話等を通して表情の豊かさやその性格などが語られてきた。『鈴奈庵』においては漫画というメディア形式によって本作ならではの阿求個人の姿と言葉も展開されており、かなりアクティブな一面やお茶目な一面も描かれている。
他者に対する鋭い毒舌や容赦のないシニカルな一言も相変わらず。
これに加えて『鈴奈庵』では阿求本人についてだけではなく本作では稗田家の当主としての一面や人間の里において稗田の家名を背負うものとして信頼を受けたり相談をされたりする姿も語られているなど、阿求の周辺の人間関係についてもスポットが当てられている。
おそらくは記録に残らないであろう(阿求が自らの活動としては記述しないであろう)阿求の個人的な活動が語られることもあるなど、『鈴奈庵』では阿求は多彩な活動を展開している様子も語られている。
例えばアガサクリスQなどがその一つである。
この他本作でも阿求の寿命に関する話題にも触れられている。
他作品(例えば『求聞史紀』)でも見られるように阿求は今の「阿求としての生」に愛着をもっており、『鈴奈庵』では『求聞史紀』などでの記述からさらに一歩進んだ決意のようなものも語られている。
阿求と小鈴
本作での阿求は『鈴奈庵』主人公の本居小鈴とともに描かれることが多く、二人は友人関係のように描かれている。「鈴奈庵」での対話をはじめ一緒に人間の里を散策したり、共に周辺で起こった怪異に挑んだり、小鈴が稗田邸に誘われて二人でお花見をしたり、時には怪異にとりつかれた小鈴を阿求が助けようとしたりと、『鈴奈庵』における二人のイベントは多様である。
小鈴との縁は『東方茨歌仙』などでも一部見られ、『茨歌仙』ではともに博麗神社での縁日(酉の市)を訪れている。
阿求と小鈴を通しては「 幻想郷のルール 」などが語られることもあり、阿求は幻想郷内の人間の視点を内情をよく知ったうえで語るものの一人として描かれ、これに実際の体験を通した自由な発想の小鈴との対比が描かれることもある。
関連イラスト
- 阿求と小鈴