「幻想郷の記憶」
東方Projectに登場する稗田阿求は、現時点では作中では弾幕ごっこを行っていない。
弾幕ごっこで用いるスペルカードを所持しているかも不明である。
キャラクターからして戦いに向く性格ではないのだが、一方で彼女の著作である「幻想郷縁起」などでは人間またはその他の存在に対してなかなか鋭い、時に辛らつなコメントも寄せているなど、肝の据わった一面ものぞかせている。
さらに間隔は長いものの御阿礼の子として転生を繰り返し、その際それぞれの御阿礼の子による「幻想郷縁起」にまつわる記憶は一部継承される。
そのため二次創作においては、各代ごとに存在した妖怪などを調査研究した御阿礼の子として、またそれらの資料に触れられる稗田家の当主として、阿求には百年単位で蓄積された知識を応用した強力かつ美しいスペルカードを作り出せる素地があるのでは、と想像された。
先述のようにスペルカード戦を想像させないキャラクターではあるが、実は彼女はその眠れる力を殆ど発揮していないだけなのでは? との見方がなされ、そのことから、阿求が力を解放し、全力を出した姿としての「EX阿求」が想像されたのである。
時にそれはまさにEXボス級の迫力を以て描かれ、人間でありながら並み居るEX級の妖怪や亡霊、神などに並ぶカリスマを発揮しているのである。
幻想郷にて積み重ねられた「記憶」が何のためにその眠れる力を発揮するのかはまだ分からない。
ただ、それもいつの日にか彼女かあるいはその後継者によって新たな「幻想郷縁起」の一部へと残されるのだろう。
EX阿求が目覚めた後に幻想郷が存在できるならば、ということが前提ではあるが。
確認であるが、普段の阿求は書の編纂に勤しみつつ幺樂団の音楽に浸りながら紅茶を楽しむかわいらしい少女である。
友人の本居小鈴と楽しそうに話す様などにおいて、いわゆるEX化の予兆は(まだ)見られてはいない。