「あれだけの走りをされちまうとな…そろそろ逝くな、このエンジン」
概要
CV:石井康嗣
現在は自動車修理工場を経営しており、文太はここでハチロクのセッティングをしていたと思われる(政志は自分の専属メカニックという発言がある)。「伝説の走り屋」と言われる文太からは強い信頼を寄せられており、神がかり的なパフォーマンスを見せるハチロクのセッティングに携わり、ハチロクの新エンジン載せ替えを短期間で済ませるなど、持っている技術は相当なレベルであることが分かる。
現在は走りの世界からは退いているが、後述の通り彼の存在は頭文字Dのストーリーに大きく関わる事になる。
作中の活躍
ランエボを駆るエンペラーの登場でハチロクのパワーアップ計画が騒がれる中で舞台裏ではエンジン載せ換え計画が進んでおり、その立役者として本編に初登場。
何処かから入手してきたグループAでAE101が搭載していたエンジンをハチロクに載せる計画を文太と共に進めており、すぐにでも作業に取りかかる準備を済ませていたが「拓海がまだあのハチロクでやり残した事=負ける事」を終えるまでエンジン載せ換えはしないという文太の意向からしばらく保留になっていた。
その間に祐一に薦められ早朝の秋名山で配達帰りの拓海の走りを目の当たりにするが、文太顔負けの走りに驚くと同時にあの走りでは今のエンジンも限界が近いという事を見抜いた。
そして赤城山での須藤京一のバトル(京一曰くバトルではなくセミナーらしいが)によってエンジンブローしたのだが、この時ハチロクを輸送するのに使った車載用トラックは彼の工場のもの。
それから数日後にエンジン載せ換えも完了し、残るはタコメーターと水圧計と油圧計の取り付けのみとなったところでまたも文太の意向で意図的に取り付けないように指示される。
これは拓海自身にそれを気付かせる為に意図的にパワーを封印する措置で、秋山渉の出現によりそれを気付いた拓海が池谷や祐一のサポートもあり祐一を介して政志に用意してあったタコメーターをすぐに持ってくるように頼んだ。
第二部のプロジェクトD編では、文太が新たな愛車を探している時に政志の知り合いの中古車販売業者を介してインプレッサ購入の手引きをしている。
このように、彼の存在があったからこそハチロクのパワーアップやインプレッサ登場に繋がったと言え、ある意味では大きな役割を果たしていたとも言える。
余談
- (劇中の描写を見る限りでは)小さな町工場の経営者の政志がどのような経緯でグループA用4A-Gを手に入れたかは不明だが、作中にこのエンジンが登場した理由を頭文字Dのファンの一人でありTVアニメ版の製作にも関わった土屋圭市氏はアニマックスで放送された特別番組『頭文字D Battle Stageスペシャル』内で「あれは俺が実際にグループA用エンジンを買ったのを知ったしげの先生がパクった(アイディアを得たという意味。ただし、作者からそれに関しての言及は無い)」と語っており、土屋氏曰くこのエンジンは500万円はするとの事。
- 担当声優の石井氏はドラマCDの『インパクトブルーの彼方に…』では佐竹を、後のFourth Stageでは政志と兼任で東京から来たシルビア乗りのデブを演じた。