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CV:梅津秀行


「ヤッベ……バトルが楽しくなって来たぜ!」


概要編集

霧隠れ(水の国)の二代目水影。眉なしチョビ髭の風貌が特徴。

二代目土影と交戦し、相討ちになったとされる。


本編中では本名は不明であり、水鉄砲の術を使う点や、戦闘を純粋に楽しむ性格が鬼灯水月と似ていることから、ファンからは「鬼灯一族」の血を引いているのではないかと推測されていたが、案の定鬼灯一族と判明した。


陰気で殺伐としたイメージのある霧隠れの里長でありながら、性格は陽気でおしゃべり。水影としての威厳はほとんど無く、気さくでノリの良いおっちゃんという感じである。若手の忍に対しても将来を期待している様子。

しかし相討ちになった無とは生前から馬が合わないようで、事あるごとに憎まれ口を叩き合い、戦いが始まれば「オイお前ら殺るならこの包帯ヤローから先にやれ!ものすごい応援してやるぞ!」などと言いだす始末であった。

無の弟子であった三代目土影・オオノキとも面識があり弱点を知られていた反面、霧隠れの秘密主義の弊害で自里の忍にすらほとんど知られていなかった模様。これには本人も嘆いていた。


ちなみに彼に対して「チョビ髭」は禁句。

言われた際は「穢土転生関係なしに殺すぞ!!!」と大激怒した。

なお、眉無しであることは一種のアイデンティティと捉えているのか、同じ特徴を持っていた我愛羅の事は高く評価しており、一時は水遁による特殊液でほぼ無力化されたと思われた砂で、蜃の位置特定や味方救助などを行った手際ともども、強い興味を示していた。


なお、最初の五影会談において、のちに二代目を襲名する忍たちが初代の護衛として出席していたのに対し、彼だけは白蓮の護衛として出席しておらず、彼の次代に当たる三代目水影が初代の護衛として出席している。彼が二代目に選ばれた経緯が気になるところである。


作中での活躍編集

第四次忍界大戦において、薬師カブト穢土転生によって無や三代目雷影四代目風影と共に蘇生される。当初は戦いに乗り気ではなく、開戦早々おとなしく我愛羅に封印されかけたが、穢土転生の効力で封印術が効かず、しぶしぶ交戦させられることになる。


(結局うまく伝わらなかったものの)自分の術の弱点を教えるなど忍連合側に協力的な姿勢を見せていたが、自分に傷ひとつ付けられない忍たちの不甲斐無さに呆れるなどコミカルな描写が目立った。


その後は我愛羅及びオオノキと交戦。我愛羅との戦いの中で生来の戦闘欲が刺激されてしまい、それまでの手加減を止めて全力を出し始める。切り札の「蒸危暴威」まで発動させて我愛羅たちを追い詰めるが、四代目風影の遺した砂金を利用した我愛羅の機転により破られる。

我愛羅をとても気に入った様子で、シャレを込めて彼を「金のたまご」と称し、笑顔で封印されていった。


戦闘力編集

忍としては陰遁(幻術)と水遁のエキスパートで、水蒸気の特性を利用した科学的な幻術を使う。また幻月の使う水遁は我愛羅曰く「油に近い」特殊な性質を持つようで、これにより砂のガードや拘束も容易く崩すことが出来る。

本人は陽気でおしゃべりでハイテンションなバトルマニアであるが、実態は印象に反して非常に堅実な戦法の使い手。


まず、スタイルとしては「幻術で攪乱し、その隙に攻撃する」という、幻術使いの基本を突き詰めたもの。

口寄せの大蛤と自前の水遁を合わせて広域に蜃気楼を展開、これを用いて居場所を隠すのだが、単に隠れるのではなく自身と大蛤の蜃気楼を全く別の場所に投影し、相手を視覚・知覚の双方から攪乱。

さらに自身の蜃気楼を通じて水遁の術で攻撃することで、戦う方からすれば幻月にも大蛤にも全く攻撃が当たらず、一方的に自分が攻撃され続けるという苦境に置かれる。ここで相手が多勢であれば、蒸危暴威を投入して潜伏に徹することで壊滅に持ち込む。


一番恐ろしいのは対象の感覚を騙す通常の幻術や写輪眼などと異なり、自然現象を人為的に起こして利用するという規模の大きさとそれゆえの感知の難しさであり、基本的には我愛羅のような物理的感知が必要になる。


要するに「徹底して本体が前に出ず、幻術で惑わせ忍術で攻める」という幻術使いの手本のようなバトルスタイルを持つのだが、それ故に天敵は広範囲に強力な攻撃をばら撒けるタイプの忍。

特に宿敵・無は大蛤の防御力が意味をなさない塵遁を操る上、本人が常軌を逸したレベルの感知タイプであるため、まさに天敵となる(一方で無側も、動き回る爆弾である蒸危暴威に対処する有効な手立てが乏しく、分裂の術を使おうものなら一網打尽にされかねないというリスクを抱えている)。


ゲーム「ナルティメットストーム」シリーズではこの幻術特化の戦法が再現不可能であるため、水遁に特化した遠距離キャラとして実装されている(奥義も大蛤を口寄せして幻術で周囲の景色を変え、惑わせた隙に水鉄砲の術でトドメというもの)。


使用術編集

  • 魔幻・気蒸の楼閣

口寄せした蜃(おおはまぐり)が吹き出す水蒸気により蜃気楼を発生させる幻術。単純に術者の姿を隠すだけでなく、蜃気楼によって虚像を発生させる。虚像に攻撃しても一切ダメージが通らず、何らかの方法で感知しない限りは本人にも蜃にも全く攻撃が当たらない。潜伏と撹乱を同時に行える幻術である。また蜃の殻は頑丈のため、撃破するには相応のパワーが必要。

さらに幻月はこの蜃気楼を通じて水遁を使うことが出来るため、隠れながら攻撃することも可能。


  • 蒸危暴威(ジョウキボーイ)

無をも苦しめたと言われる奥の手。幻月の体内にある油と水を使って生み出した、子供のような姿の分身体をけしかける。この分身を構成する水分は熱しやすく冷めやすい性質を持ち、分身体の運動と時間経過で急激に加熱され膨張し、水蒸気爆発を引き起こす。爆発後は分身を構成する水分が冷却されることで元の姿に戻り、攻撃が再開され、そして再び加熱され膨張、爆発……といった具合に何度も水蒸気爆発を繰り返す無限爆破忍術である。

更にこの分身は自律行動し、袖から生やした刃を駆使して非常に素早い動きで攻撃してくる。分身自体がかなりのスピードと強さを持つ上にうかうかしていると水蒸気爆発で吹っ飛ばされるという、高速の攻撃と水蒸気爆発が間断なく襲いかかる恐ろしい忍術。

この術の使用中は本体が著しく弱るのが弱点だが、その本体も卓越した幻術で身を隠すため攻守共に隙が無い。本編ではモチベーションの問題から併せて使われることはなかったが、忍連合の被害が膨れ上がっていただろう事は想像に難くないだろう。

このように極めて厄介な術であるのだが、爆発の際に空に浮かび上がる不気味な顔や名前のインパクトから、もっぱらナルトスのネタになってしまっている。「また幻術なのか!?」


他にも鬼灯一族の「水鉄砲の術」や、アニメオリジナルで「水風船の術」といった水遁系の忍術を使用する。


関連イラスト編集

二代目水影


関連タグ編集

NARUTO 霧隠れ 水影 鬼灯幻月 幻術 眉なし


スチームボーイ - おそらく、蒸危暴威の名前の元ネタ。

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