概要
講談社の漫画雑誌『デザート』にて、2011年から2016年まで連載されていた少女漫画。作者は那波マオ氏。同氏の代表作品である。
原作コミック(単行本全12巻)が電子含め累計130万部を突破ている。
2018年にはアニメ化と実写映画化が決定。両方とも「3D彼女リアルガール」のタイトルでアニメの放送と実写映画の公開がされた。
アニメはフッズエンタテインメント制作で2018年春アニメ(1期)・2019年冬アニメ(2期)に分割され、日本テレビ、福岡放送、日テレプラスにて1クールずつの放送(1期だけであれば青森放送とミヤギテレビ、テレビ信州でも放送された事がある)、また実写映画は英勉監督、高野水登脚本で2018年9月14日に公開された。
あらすじ冒頭
主人公である高校3年生の筒井光は、同級生の女子にからかわれてしまうほどのオタクな青年。ゲームやアニメに登場する二次元の女子さえいれば1人で生きていけると思っていた。
ところがある日、美少女の五十嵐色葉から「あたしとつきあって」と突然の告白を受け、お付き合いをすることになった。筒井光は三次元の女子が苦手。果たして筒井光の運命はいかに・・・?
登場キャラクター
主要登場人物
- 筒井光(つつい ひかり)
色葉や中学校時代の知人からは「つっつん」と呼ばれている。
ゲーム、アニメが好きな「おたく」で、家族やオタク仲間の伊東以外との交流を避けていた。
そのため、クラスメートからの印象はあまりよくない。
遅刻の罰当番として、色葉と一緒に作業したことがきっかけで、彼女と交際するようになる。
料理が好きで、作中では色葉や石野たちにスイーツや手料理を振る舞うシーンが出てくる。
- 五十嵐色葉(いがらし いろは)
本作のヒロインで。高校3年生。
彼氏が次々とできるほどの美少女だが、派手で男グセが悪いとの噂がいつも校内に流れている。
そのため、校内に同性の友人はいない。
遅刻の罰当番として、筒井と一緒に作業したことなどがきっかけで、彼に興味を持つ。
その後半年後に転校を控えていることを筒井に告げ、それまでの期間限定として交際を開始。
当初は軽い気持ちで付き合っていたが、不器用だがまっすぐな筒井の姿を知り、本気で彼のことを好きになっていく。
- 伊東悠人(いとう ゆうと)
筒井のクラスメートで、校内におけるたった一人の友人。筒井のオタク仲間で、猫耳に命を燃やしている。リアルでバーチャルYouTuberとして動画を投稿している。
筒井と色葉の交際をサポートするが、自身は恋愛に興味がなかった。しかし綾戸と知り合ってからは彼女に好意を抱き、のちに彼女と交際するようになる。
- 綾戸純恵(あやど すみえ)
筒井たちと同じ高校に通う生徒。1年生で、園芸部に所属。アニメ好きの腐女子。
穏やかな性格だが、無意識に相手の気分を害する行動や言動が多く、クラスメートからの評判は今ひとつ。
筒井が落としたアニメ雑誌を拾ったことがきっかけで、彼とは共通の趣味を持つ先輩後輩として、交流を持つようになる。
筒井との関係が深まるにつれ、彼に好意を持つようになるが、筒井の色葉に対する思いを知り、彼に対する思いを断ち切る。
伊東とは当初「よき先輩」としか思っておらず、伊東が最初に告白した時は、彼の思いを受け止められず、一度は彼の告白を断る。しかし石野の後押しを受けて彼と付き合うようになってからは、肉食系女子の一面をのぞかせるようになる。
- 石野ありさ(いしの ありさ)
筒井、伊東のクラスメート。
がさつで物言いがきつい反面、さっぱりした気性の持ち主で、伊東や筒井の恋愛を、積極的にサポートする、面倒見のいい一面がある。
自身は恋愛体質で、これまで数多くの男子生徒と付き合ってきたが、うまくいかないことが多かった。
高梨と知り合ってからは、彼に積極的にアプローチを繰り返し、彼との交際をスタートさせる。
- 高梨ミツヤ(たかなし みつや)
筒井、伊東のクラスメート。プライドが高く、高圧的な言動や行動が多い。
母子家庭育ちで苦労することも多く、妹を溺愛している。
色葉に好意を持っていたため、彼女と付き合っている筒井に敵意を抱く。
妹を利用して、筒井を罠に嵌めるが、その企みが色葉にばれて失敗。その後は、なし崩しに筒井たちと交流を持つ機会が増える。
石野の求愛を疎ましく思っていたが、友人が石野とデートしている現場をみて、彼女に恋愛感情を持っていることに気がつき、彼女と交際するようになる。
(CV:神田沙也加 ※アニメ実写共通)
筒井光が好きなテレビアニメ「魔法少女 えぞみち」のヒロイン。なぜか筒井光の妄想の中でも登場する。
神田氏は実写映画版のナレーションも担当。
筒井たちの周囲の登場人物
- 筒井薫(つつい かおる)
筒井の弟。小学生だが、かなりの毒舌家であり、兄に容赦ないツッコミを入れることも多い。
あんずと付き合っており、高梨に「あんずちゃんと付き合っています」と宣言する。
7年後も、あんずと付き合っている。
- 高梨あんず(たかなし あんず)
(アニメCV:小岩井ことり)
高梨の妹で、薫の恋人。兄に言われるままに、公園で姿を見た筒井に向かって声を上げ、彼のロリコン疑惑を作ってしまう。その相手が薫の兄だったことを知って後悔し、筒井の高校に足を運んだところを、色葉に出くわす。
7年後も、薫と付き合っている。
- 筒井紀恵(つつい きえ)
筒井兄弟の母親。明朗でオープンな性格の持ち主。
現在こそ、典型的な「おばさん体型」だが、若い頃は美人で、恋愛経験も豊富。
充の一途さを気に入って結婚し、光と薫を産む。
離婚騒動の時は、子どもたちのどちらかを連れて実家に帰ると息巻き、光を困惑させた。
- 筒井充(つつい みつる)
筒井兄弟の乳親。接着剤の研究をしている。
部下の女性と食事を共にしたことが原因で「浮気騒動」に発展してしまう。
誤解を解くこともできずオタオタするばかりで、光から「しっかりしろ」と呆れられた。
- 五十嵐千夏(いがらし ちか)
(アニメCV:小林裕介)
血縁関係がない、色葉の弟。5歳から色葉と暮らすうちに、彼女に思いを寄せるようになる。
そのため筒井のことをよく思っておらず、彼に暴行をはたらくこともあった。
7年後の筒井と色葉の結婚式を、心から祝福している。