データ
英語版題名 | Four Little Engines |
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日本版旧題名 | 四だいの小さな機関車 |
日本版新題名 | 4だいの小さな機関車 |
イギリス版初発行 | 1955年 |
日本版初発行 | 1974年7月 |
原作者 | ウィルバート・オードリー |
挿絵担当 | レジナルド・ダルビー |
概要
4だいの小さな機関車は汽車のえほんの第10巻である。
本巻は、ノース・ウェスタン鉄道よりも規格が小さいスカーロイ鉄道の4台の機関車に起きた出来事をまとめた絵本である。
本巻から、スカーロイ鉄道のスカーロイ・レニアス・サー・ハンデル・ピーター・サム、アグネス・ルース・ルーシー・ジェマイマ・ビアトリス、ハンデル・ロイド・ブラウン卿2世、ミスター・ピーター・サムが初登場した。
各話の簡単なあらすじと登場キャラクター
以降の項目はネタバレが含まれています。ネタバレが問題ない方のみご閲覧ください。
スカーロイのおもいで
題名 | |
英語版題名 | Skarloey Remembers |
日本版旧題名 | スカーロイのたのしかった一日 |
日本版新題名 | スカーロイのおもいで |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | スカーロイ エドワード |
サブキャラ | レニアス アグネス ルース ルーシー ジェマイマ ビアトリス 車掌 ラスト婦人 スカーロイの機関士 |
モブキャラ | サー・ハンデル 学校の子供たち お客 整備工場の人 |
太っちょの局長が、エドワードを修理工場に送ったすぐ後のお話です。
修理にやって来たエドワードは修理工場の近くにあるスカーロイ鉄道の機関区で、スカーロイがいることに気づきます。
エドワードは修理を待つ間、スカーロイ鉄道の機関区に近い引き込み線に入れてもらい、スカーロイと話すことにしました。スカーロイはエドワードに会えて喜びました。
スカーロイは、『新しい機関車が2台来て、その内の1台がレニアスに貨車をぶつけて修理に出されてしまった(※)こと』『スカーロイ鉄道の客車のこと』『学校の子供たちが手を振ってくれたこと』『ラスト婦人というのんびりしたおばさんがいること』『駅以外でも止まること』『市が立つ日に乗客が満員になると、1等車のアグネスに乗せたこと』と言ったたくさんの話エドワードに聞かせたのです。
話しているうちに、ようやくエドワードの修理の番がやって来て、エドワードは整備工場に向かいました。見送ったスカーロイは、午後の日差しを浴びて、昔の楽しかった日々の夢を見ていました。
※原文は「Yesterday one of the new engines pushed him on a truck」で、「新しい機関車が彼(レニアス)をトラックに乗せた」の誤訳の可能性がある。
機関車サー・ハンデル
題名 | |
英語版題名 | Sir Handel |
日本版旧題名 | 機関車サー・ハンドル |
日本版新題名 | 機関車サー・ハンデル |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | サー・ハンデル |
サブキャラ | スカーロイ ピーター・サム アグネス ルース ルーシー ジェマイマ ビアトリス ゴードン サー・ハンデルの機関士・助手 ほっそり重役 |
モブキャラ | お客 車掌 |
新しい機関車の1台のサー・ハンデルは、気が立っていて機関庫に文句を付けます。
次の日、仕方がなく客車を集めに行くと、客車たちの事を家畜運搬車だと文句を付けたので、客車達は金切り声を上げました。駅に付けばゴードンを呆気に取らせるサー・ハンデルは、上り坂で客車たちの逆襲で列車を止められてしまいます。何とか坂を上りきることが出来ましたが、帰るとほっそり重役に礼儀知らずだと怒られてしまいます。
それからしばらくたったある日、ピーター・サムが引く番だった時に客車を引くことになったサー・ハンデルは不機嫌になり、続いて貨車を引こうとすると、車体をゆすって線路を広げて居座ってしまいます。このことで怒ったほっそり重役は、サー・ハンデルを機関庫に閉じ込めて反省させることにしました。
ピーター・サムのしっぱい
題名 | |
英語版題名 | Peter Sam and the Refreshment Lady |
日本版旧題名 | ピーター・サムとばいてんのおばさん |
日本版新題名 | ピーター・サムのしっぱい |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | ピーター・サム |
サブキャラ | スカーロイ サー・ハンデル アグネス ルース ルーシー ジェマイマ ビアトリス ヘンリー ピーター・サムの機関士・助手 売店のおばさん |
モブキャラ | 車掌 |
新しい機関車の1台のピーター・サムは、路線を1台だけで引き受けることになり、大張り切りです。
ピーター・サムは、客車達を丁寧に扱うので、客車達からも好意を持たれます。乗換駅に着いたピーター・サムは、ヘンリーに、遅れたらお客を置いてくと脅されます。すぐこのことは忘れてしまいますが、帰路につく頃になると、不安になります。慌てたピーター・サムは、早とちりをして売店のおばさんを乗せていないのに走り出してしまいました。ピーター・サムは止まって、売店のおばさんを乗せると、お客を急きたてつつ、なんとか乗換駅に着き、お客をヘンリーの列車に引き継ぎました。売店のおばさんは、怒っていましたが、理由を聞くと笑って、ヘンリーには乗り換えは待つ決まりがあると教えてくれました。ピーター・サムは怒りますが、ヘンリーはとっくに出発してしまった後でした。
スカーロイのかつやく
題名 | |
英語版題名 | Old Faithful |
日本版旧題名 | スカーロイのかつやく |
日本版新題名 | スカーロイのかつやく |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | スカーロイ |
サブキャラ | サー・ハンデル ピーター・サム アグネス ルース ルーシー ジェマイマ ビアトリス ほっそり重役 鉄道の持ち主 ピーター・サムの機関士・助手 |
モブキャラ | お客 ジェームス |
市が立つ忙しい日の事です。路線を1台だけで引き受けていたピーター・サムが故障し、久しぶりにサー・ハンデルが働くことになります。しかし、途中線路に迷い込んだ羊に急ブレーキをかけたせいで客車達は怒ってしまい、乗換駅近くでサー・ハンデルを脱線させてしまいます。なんとかサー・ハンデルは機関庫に戻って来ますが、次の列車は無理でした。そこへスカーロイが名乗りを上げ、スカーロイが列車を引くことになります。
スカーロイは客車たちの乱暴を叱ってから列車を引きますが、帰りの途中、スプリングが壊れて止まってしまいます。機関士はバスに代わりにお客を運んでもらうしかないと言いますが、壊れても最後までお客さんを運ぶとスカーロイが言い、傾いた車体を引きずりながら何とか駅にたどり着きました。年を取ったことを思い知ったスカーロイは落ち込んでいましたが、鉄道の持ち主はスカーロイをやくにたつ機関車だと認め、また若い機関車のように働けるよう修理に出すことにしました。
サー・ハンデルは、スカーロイの帰りを楽しみに待っているのでした。
本巻の映像作品
きかんしゃトーマス版
きかんしゃトーマス第4シリーズの『がんばりやのスカーロイ』『わがままなきかんしゃ』『からかわれたピーター・サム』の3話で4話分映像化された。
がんばりやのスカーロイ
『スカーロイのおもいで』『スカーロイのかつやく』の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の大きな変更が加えられている。
- 冒頭のシーンに、スカーロイ鉄道の解説が追加された。
- 『スカーロイのおもいで』のスカーロイがエドワードに話した内容が大幅に削減された。
- ピーター・サムが故障したため、サー・ハンデルの謹慎が解かれる下りが、無くなった。
- サー・ハンデル脱線したのが、乗換駅の近くから、羊に出くわした場所に変更された。
- きかんしゃトーマスに鉄道の持ち主とほっそり重役、アグネス、ルース、ルーシー、ジェマイマ、ビアトリスが登場しないため、別キャラクターで代用している(他エピソードでも同じ)。
わがままなきかんしゃ
『機関車サー・ハンデル』の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。
- 冒頭に、スカーロイ鉄道の解説と助っ人の機関車が来ることを伝えるシーンが追加された。
- 客車に仕返しされるシーンがカットされ、それに従いその件で怒られるシーンもなくなった。
- 仕返しされるシーンの代わりに、原作では数日後に起こす脱線を起こす。
- 脱線方法が、車体を揺らしたために線路が広がったものから、ただ単に走って脱線したものに変更された。
からかわれたピーター・サム
『ピーター・サムのしっぱい』の映像作品。
基本的に原作をベースにしているが、以下の変更が加えられている。
- 客車を褒めるシーンがカットされた。
動画
関連タグ
前作 | 今作 | 次回作 |
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青い機関車エドワード | 4だいの小さな機関車 | ちびっこ機関車パーシー |