概要
『Another』とは、死者の"呪い"によって次々と人が死んでいくホラー仕立てのミステリー小説。
2012年1月からテレビアニメ版が放送されていたが、他のアニメならなんてこともない些細な日常のワンシーンからあらゆる要素が関係して惨劇につながるという展開(ヒトコロスイッチ)が頻繁に起こり、視聴者に衝撃を与えた。
文字通り何かあるたびに人が死んでいたといっても過言ではない。
これを受け、他のアニメのなんでもないシーン(特にギャグシーンなど)や、明らかに生存フラグとして死を意識したセリフなどの描写について「『Another』なら死んでいただろう」という意味をこめて用いられるようになった。
もっとも、『Another』以外の作品で明らかな「死亡フラグ」が登場した際は「このシチュエーションなら(作品が『Another』であろうがなかろうが)確実に死ぬ」と揶揄する意味で「Anotherじゃなくても死んでた」とツッコまれる例も見られる。
いわゆる「ギャグ補正」とは真逆の存在と言える。
なお、あくまで一つ一つの死は「不幸な事故としてさまざまな状況が関係して起こりうるもの」ではあるものの『Another』における死の異常性は「複数の死が連続して一つの土地で起こること」にあるため、より正確に言えば「夜見山なら死んでた」とも言える。
とTwitter上にてコメントしている。
余談
Anotherの外伝となる「エピソードS」にて、見崎鳴が以下の様なセリフを発している。
「でも…そうね、ここが夜見山の外で良かった 、か」
棚に潰されかけた上に、落ちてきたツルハシで頭を貫かれる寸前だったという、Another(本編)なら絶対死んでた様な目に遭っている。
また、『文豪ストレイドッグス』では作者の綾辻行人自身がキャラクター化されており、能力も「Another」…まさにAnotherなら死んでた、である。
それから更に2020年1月20日、なんと今度は綾辻がリアル「Anotherなら死んでた」な状況に遭遇する事故が発生し、さっそくまとめられた。
そして2020年9月30日に『Another 2001』が発売された際には(上記の1月の事件に思うところがあったのかは定かではないが)
「Anotherなら死んでた」的なあれこれには皆様、どうぞお気をつけて。
関連タグ
ブリッ死 キュアアンハッピー…登場キャラの死に様からついたあだ名。
綾辻行人(文豪ストレイドッグス)…能力名が「Another」。
関連作品など
ファイナル・デスティネーション…Anotherと同じく登場人物を怒涛の勢いで死に至らしめるピタゴラスイッチ的な展開が続くことから。
はぐれ死…被害者が亡くなるパターンとして「押される、突き飛ばされるなどして倒れてしまい、当たりどころが悪く死ぬ」というのが多いことから、他のドラマなどでのそのような死亡シーンを「はぐれ死」と称するようになった。
リドルなら生きてた…対義語。こちらは「明らかに死が予測されるようなシチュエーションから死亡フラグへし折って生還」という展開。
キルミーなら生きてた…同じく対義語。こちらは「どう考えても死ぬレベルのダメージを負っているがギャグ補正で普通に復活している」という展開。
男子高校生の日常、ゆるゆり…放送時期が近かったためよくネタにされていた。男子高校生の日常は何かと過激なギャグシーンが多く、ゆるゆりはAnotherと同じく富山県が舞台となっている。