概要
CannonLakeはSkylakeのシュリンク版にあたり、Intelとして初めて10nmプロセスルールで量産された。
当初は2016年に第7世代CPUとして発売する計画だったが延期され、第7世代は代わりにKabyLakeが発売された。だが2017年においても動作デモやアナウンスを行う程度に留り、最終的に第8世代プロセッサの一部として2018年にノートパソコン向けのCore i3-8121Uのみが発売された。
これは10nmプロセスの歩留まりが悪く、計画していたスペックを満たせなかったからである。
なおハイパフォーマンスのモバイル向けプロセッサ、およびデスクトップ向けプロセッサは、CoffeeLakeが採用され、14nmプロセスルールで製造された。
ハイパフォーマンスのモバイル向けに10nmが採用されるのは第11世代のTigerLake、デスクトップ向けには第12世代のAlderLakeまで待つこととなる。
特徴
- 10nmプロセス
- AVX-512およびIFMA,VBMI,SHA-NI,UMIP
- LPDDR4/X-2400対応
- Gen10 Graphics(無効にされた状態で出荷されたため、使用不可)
ラインナップ
モデル | コア(スレッド)数 | クロック(GHz) | GPU | L3キャッシュ(MB) | TDP(W) |
---|---|---|---|---|---|
Core i3-8121U | 2(4) | 2.2(3.2) | 無し | 4 | 15 |
余談
本製品の旧コードネームはSkymontであった。この名前は後に第15世代Arrow LakeのEコアのコードネームとして再び使用されることになる。