概要
高性能コアと高効率コアを利用したハイブリッドアーキテクチャに基づくプロセッサで、初代CoreUltraシリーズである。
2023年12月14日に発表され、同日から搭載PCが順次発売。
特徴
- 各コンポーネントを最適なプロセスでチップレット化するタイルアーキテクチャを採用しており、部分部分によって使用されているプロセスルールが異なる。基本的なベースタイルはIntel22FFL(22nm)プロセスを採用
- Compute Tile(CPU部分)はIntel4(旧名称:7nm)プロセスを採用し、アーキテクチャはPコアがRedwood Cove、EコアがCrestmontにそれぞれアップグレードされた。
- Graphics Tile(内蔵GPU)にはTSMCN5プロセスを採用し、Intel_ARC_Alchemistと同じアーキテクチャを採用
- 新たにSoC Tileと呼ばれる様々な機能を集約したタイルが搭載され、TSMCのN6プロセスを採用。主にAI処理を担当するNPUや、Eコアよりもさらに省電力なLP-Eコアを搭載
- 新たにIO Tileと呼ばれる各種入出力インタフェース系のタイルが搭載され、SoCと同じくN6プロセスを採用。この実装に伴い従来のPCHチップ(モバイルCPUに搭載されていたもう一つのチップ)は廃止された。
余談
この世代からブランド名が従来のCore iシリーズからCore Ultraシリーズに変わった。これに伴い上位ブランドのCore Ultraと下位のCoreへ分離となった(今回はMeteor Lake製品をUltra、旧世代品を無印という分け方である)。
プロセッサーナンバーも変更され、「Core Ultra 5/7/9 processor 000x」と「Core 3/5/7 Processor 000x」となった。
「第○世代」というマーケティング上の名称も廃止されることになったが、今回のプロセッサーナンバーでは100番台が採用されているため、百の位を取って第1世代Core Ultraシリーズと呼ばれること多い。
関連タグ
CPU Intel IntelCore Intel_Processor
RaptorLake→RaptorLakeRefresh/MeteorLake→ArrowLake/LunarLake