概要
2014年の映画『GODZILLA』の前日談であるグラフィック・ノベル『ゴジラ:アフターショック』に登場する、ゴジラの祖先の個体名。
ゴジラと同種族の怪獣で、外見もゴジラに似ているが背板のギザギザや肌の色、体型がガッチリしているといった細かい違いが存在。
同コミック内では紀元前11世紀の石板にその存在が描かれている。
ゴジラと同様、人間には寛容で人間の接近も許していたという。しかし天敵であるMUTOに関してはその限りではなく、好戦的に戦いを挑んでいたらしい。
航海中のフェニキア人が日本に漂流し、そこで日本人がダゴンと共存しているところ目撃。当時の日本人はダゴンを雷神としてあがめ、フェニキア人もそれに倣い海の神ダゴンとしてあがめていた。
しかし、地底から穢れの末裔ことムートープライムが出現。ダゴンは瀕死の重傷を負うが何とかムートープライムを倒し、海へと姿を消していった。フェニキア人たちは日本人に食料を分けてもらうと、故郷へと帰還した。
その後、ダゴンはムートープライムに産み付けられた卵によってフィリピンで絶命した。亡骸は地殻変動によって地底に埋もれ体のみが腐敗することによりゴジラの形をした巨大な空洞が残った。このような空洞はフィリピンだけでなくシベリアでも発見されており、太古のダゴンとムートープライムの熾烈な生存競争が垣間見られる。
コミック内の登場人物・アイリーン・チェン博士によると、ミノスやエジプトなど死にかけた神を扱う神話は世界中の文明に見られ、それらはすべてダゴンの死を共通のモチーフにしている可能性が高いようだ。