概要
オーストリアのチロル州ヘーフェンに本社を置く複合メディア企業・Koch Mediaのゲームパブリッシング部門の1つ(※1)。Koch Mediaはスウェーデンのビデオゲーム持株会社・Embracerグループ(※2)の子会社でもある。
YsNetが開発した『シェンムーⅢ』の販売権を獲得し、発売元になった。
2019年1月にEpicGamesと提携し、『メトロエクソダス』PC版をEpic Games Storeでの1年間時限独占販売にすることを発表した。これに伴い、2018年8月から予約販売を行っていたSteam版メトロエクソダスはSteamストアから削除された。ユーザーに対する最悪の裏切り行為であり、当然猛非難を集め、Steamを運営するValveも「消費者にとって不公平である」と批判した。
これに対してメトロエクソダス開発者の一人が「メトロエクソダスがEpicGamesStoreで売れなかった場合、続編をPCでは出さない」とコメントし、更に「文句を言ってるユーザーはトレントで海賊版を流しているユーザーだ」と決め付けるような発言をした。逆ギレに等しいこのコメントはユーザーからの批判を集め、更に炎上する事態になった。
後にシェンムーⅢでもSteam配信を延期してEpicGamesStoreでの1年間時限独占配信にすると決定して炎上しており、全く反省していないことを露呈させた。
シェンムーⅢの場合、Steam配信を約束した上でクラウドファンディングにて開発資金を集めていたため、メトロエクソダスの時以上に悪質な裏切り行為であると言える。
2020年に親会社であるEmbracerグループはDeep Silverの推定収益を下方修正することを発表した。主な理由はシェンムーⅢの売上低迷であると述べている。
セインツロウシリーズを日本販売元にしている。
尚、Deep Silver直属の開発スタジオにVolition(『Saints Row』シリーズなど)や
『Homefront:The Revolution』のDumbuster Studio、『TimeSplitters』の新作開発のため再興したFree Radical Design、主にスマートデバイス向け作品を手掛けるFishlabsなどがある。
(※1)2021年6月にはDeep Silverとは別に新たなゲームパブリッシング部門として「Prime Matter」を起ち上げている。
(※2)前身はKoch MediaやTHQ Nordicの親会社であるTHQ Nordic AB。持株会社制に移行の際、現在の名称に変更している。