これこそ、いわゆる一つの概要の形だ。
風呂嫌いテロ組織「YUZAME」のリーダーであり、温泉の源泉の破壊など、温泉や風呂に関するテロ行為を働いている。かつては風呂好きだったが、30年前のある事件をきっかけに風呂が大嫌いになり、風呂好きな人間たちに復讐を果たすために巨大ロボットを使い「地球温泉化計画」を実行に移そうと策略した。
プロフィール
・1999年(作品舞台)時点で51歳。
・好物は焼肉であり、劇中では実に3度も焼肉を食べる描写が描かれている(しかも無駄に美味しそうに)その好きっぷりは自らの部屋の中央に可動式の巨大プレートをつけたり、彼らが乗り込む巨大ロボットにもプレートを常備するところから見て取れる。ちなみに食べている肉は全て高級肉(特上)である。
・趣味は日曜大工。劇中では彼が作り上げた不健康ランドが猛威を振るっており、その出来はこれまで様々な戦いに勝利してきた野原一家がギブアップを宣言するほどである。(詳しくは該当記事を参照)
・基本的には冷静で多少のことでは動じないが、巨大ロボが暴れていても中々ニュースで報道しないことに対して「危機管理能力がなさすぎる」と皮肉ったり全チャンネルが緊急報道番組に代わると満足し、そして画面が避難情報などが書かれた静止画になるとまた苛立つという一面も見せた。
※ネタバレ注意!
彼の過去とその末路
30年前、大学生時代の彼は風呂好きであり、このことには愛人であるフロイラン・カオルも驚いていた。当時の彼はいつも常連の銭湯に一番乗りで訪れ、そして必ず現役時代の長嶋茂雄の背番号と同じ3番の下駄箱を使うという拘りを持っていた。しかし、ある日悲劇が訪れる。彼の指定席である3番のカギを誰かが持って行ってしまったのだ。
「3番じゃなきゃ駄目なんだ… 長嶋の3番じゃなきゃ駄目なんだよぉーーーーっ!」
このことにショックを受け、彼は風呂が大嫌いになってしまったというのが真実であり、このあまりに矮小かつ自分勝手な理由に部下も含め全員が呆れてしまっていた。そしてその3番のカギを持って行った犯人が温泉Gメンのリーダー、草津であったと知り大激怒(つまり、悪気が無かったとはいえ、草津が全ての元凶だった)、巨大ロボで襲い掛かるが「金の魂の湯」の力でパワーアップした野原一家に敗れ、それでも諦めず自身も金の魂の湯で力を得ようとするが逆に荒んだ心を浄化されたことで改心。草津から3番のカギを譲ってもらい「賽の湯はまだ同じ場所にある。(罪を償ったら)今度一緒に行こう」と励ましの言葉をかけられて涙を流しながら草津と和解し、事件の後は部下たちと共に街の復興に協力していた。
非常に下らなさ過ぎる且つしょーもない理由で世界の破壊を始めた人物ではあるが、国家を挙げた攻撃も意味を為していなかったロボットの存在もあり、野原一家の活躍が無ければ目的が達成されていた可能性が高い。
また、最終的にリベンジされたものの、不健康ランドによる拷問により野原一家を一度は敗北させた為、野原一家に一度は白星を挙げた数少ない悪役でもある。
歴代クレしん映画ヴィランズでも最強格の活躍だった。しかも未来の技術を用いたりフィクションの世界でやりたい放題できたような者達と異なり正真正銘現代人でありながらハイスペックな巨大ロボを設計・制作しているので財力と技術力はかなりのものである。
マグマにも耐えられる余談だ!
・彼の悪事の動機となった元凶が3番のカギを取られたというものだが、実は現実でも当時野球界のスターであった現役時代の長嶋茂雄の背番号と同じ3番と王貞治の背番号と同じ1番のロッカーが取り合いになるという事態は起きており、鍵を勝手に持って帰ってしまうものも実際にいたという。
また、しんのすけは「今(1999年時点)の長嶋さんの背番号は33番だゾ」と発言し、ひろしに「現役時代は3番」と訂正されているが、翌年(2000年)に長嶋は広島から江藤智がFAで加入したことに伴い、33番を江藤に譲り、背番号3・長嶋茂雄が約四半世紀ぶりに復活している。
・ニコニコ動画に投稿されているブロリーMADでは、中の人が同じパラガスの台詞として流用される事が多い※1。また、この2人には復讐の動機となった時期が同じという共通点がある※2。
※1
特に引用されることが多い台詞は以下の通り。
「美しい…地上の馬鹿どもはコイツのことを怪獣と呼んでいるらしい。これこそ、いわゆる一つの恐怖の形だ」
「何だあの親父ぃどっから現れた!?」
「バカめ。マグマにも耐えられるボディーだ!」…ただし実の息子には耐えられない。
「んんんんんんん…んんんんんッ!!!」…草津が元凶だと知り激昂するシーン。MADでは様々な使用例がある。
「私もこの温泉でパワーを手に入れるぞ!」
※2
草津に3番の鍵を取られた事件(?)/フリーザによる惑星ベジータの襲撃はいずれも作中より30年前の出来事とされており、「30年前のあの忌まわしい出来事が私の運命を変えたのだ!」「フリーザに惑星ベジータを破壊されてより30年…」と、それぞれに時系列を明言する台詞がある。
また、ブロリーMADの原点である燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦は1993年公開であり、2025年現在約30年前の映画となっている。
私もこの関連タグでパワーを手に入れるぞ!
クレヨンしんちゃん 温泉わくわく大決戦 フロイラン・カオル 不健康ランド
ヒエール・ジョコマン、ジャスティス・ラブ:同じく最終的に巨大ロボに乗って戦った劇場版のラスボス。
ヘクソン:同じく野原一家に一度は黒星を付けた劇場版のラスボス。