概要
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に新たに登場するEVA。
初号機に似た顎の装甲が付いた髑髏のような頭部が特徴で、額部分と眼窩奥にNERVのマークがある。機体色は薄いグレーで、装甲の造りは他のEVAと比べると簡素なものになっている。頭上にはエンジェル・ハイロゥのような光の輪が取り付けられ、高速での飛行能力を有する。
一体一体の戦力はMark.09を始めとしたエヴァオップファータイプが放つ光線のような破壊力こそ有さず、歴戦のアスカらに言わせれば雑魚同然だが、問題は先の量産型以上の恐ろしいまでの物量であること。可能な限りの弾薬や武装を装備してきたヴィレ側の戦力でもあっという間に弾切れに追い込まれた。
主な攻撃法は組みつきや噛みつきなどといった単純なものだが、NERV本部へと進攻する新2号機と改8号機の行手を阻む際には一つの渦のような形に集まり妨害するなどの集団行動も可能(まるで虫か鳥の様に画面上を埋め尽くすように現れ、アスカ達に組付いて嚙みつき攻撃を繰り出してくる髑髏の軍団というインパクトは、もはやホラーの領域である)。最終的には新2号機と改8号機のダブルATフィールドにより全機殲滅された。
余談
デザイン当初は顔が髑髏ではなく、エヴァオップファータイプと同じ仮面だったが、エヴァの区別に難儀していた庵野監督の思いつきによりデザイン当初のMark.07の仮面のデザインをローマ数字として扱えばいいと思い至り、オップファータイプの仮面とされた経緯がある。
デザイナーの山下いくとによると、当初はコアのみでA.T.フィールド発生以外に機能を持たないエヴァとしてデザイン案を出したが、最終的にはそのデザイン案は44Bや4444Cに当てられたとのこと。本編での動向を見る限り、機能面が非常にシンプルな点自体は原案と大きく変わっていないと言える。
これほど大量の数をNERVが用意できた理由は不明だが、ニアサードインパクト/サードインパクト後の世界では人類がエヴァンゲリオンへと強制進化させられたエヴァンゲリオン・インフィニティと呼ばれる首無しのエヴァンゲリオンが大量に点在している為、それらに頭部やダミーシステムなどの戦闘用の後付け改造を施したのかもしれない。
あるいはエヴァンゲリオン・インフィニティに変貌したものの中で首のあるもののみをMark.07として運用している可能性も否定はできない。