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FV4005

えふぶいふぉーぜろぜろふぁいぶ

戦車史上最大級の183mm砲を搭載するイギリス製の試作重対戦車車両。
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解説編集

1950年代のイギリスで開発された重対戦車車両


第二次世界大戦の直後に登場したソ連スターリン重戦車シリーズに対抗すべく、歴史上に類を見ない脅威の大口径183mm戦車砲を搭載する車両として開発・試作されたが、様々な問題や代替兵器の登場により計画は1957年に終了した。


開発編集

FV4004コンウェイ編集

センシティブな作品

戦後間もない1945年9月、戦勝国によるベルリン戦勝パレードで初めて公開されたソ連のIS-3重戦車は、その圧倒的な防御力により既存のあらゆる西側戦車を圧倒できるだけの性能を持っていた。


1950年代、イギリスはこれに対抗すべく強力な120mm戦車砲を搭載する戦車の開発に取り組み、その結果として生まれた車両の一つが、センチュリオン主力戦車の車体を流用して試作されたFV4004コンウェイ(Conway)だった。

この車両はより実用的なFV214コンカラー重戦車が完成したことで計画中止となったが、センチュリオンの車体を流用した大口径砲搭載車両という基本的な部分は後に引き継がれていった。


FV4005 Stage 1編集

1950年代、IS-3以上の重防御を持つソ連の量産型重戦車が現れることを予測したイギリスは、1,830m先の傾斜角60°・152mm厚の装甲を貫通可能な砲を搭載する兵器を求めた。

そこで開発されたのが、現状用意できる中で最も強力な183mm戦車砲を搭載するFV4005 Stage 1。


開発にあたり、発射体72kg+装薬33kg=総重量105kgの分離装薬式183mm砲弾を人力で装填することは極めて困難と判断されたため、半自動装填装置を2基搭載することで装填手の負担軽減が図られた。

...が、半自動装填装置があまりにも大型化してしまい、砲塔を装甲で覆うことが不可能となったことで、Stage 1の計画は破棄された。


FV4005 Stage 2編集

Stage 1は失敗に終わったものの、未だ183mm戦車砲の火力を必要としていたイギリスは、量産を視野に入れてFV4005 Stage 2の開発に取り組んだ。


半自動装填装置が廃止されたことで、砲塔が装甲で覆われることとなった。

なお、装填手は2人に増やされ、補助用レールも装備されてはいたが、総重量104.8kgの砲弾を人力で装填するというのが過酷な作業であったことは想像に難くない。


砲塔装甲は全周14mmで、戦車砲どころか重機関銃も防げるか怪しい程度のものだったが、後方支援に徹するという運用方針のため特に問題視されることは無かった。


1950年代後半、量産化を目前としたFV4005 Stage 2だったが、仮想敵たるソ連の重戦車が想定より少なかったことや、高い命中率で高威力を発揮する対戦車ミサイルの実用化により、急速にその戦術的価値を喪失。

1957年に計画は終了し、試作された3両は解体された。


183mm・HESH砲弾編集

戦車史上最大級の183mm砲、制式呼称「Ordnance, Quick-Firing, 183mm, Tank, L4 Gun」には謎が多く、その詳細な性能は不明となっている。

しかし、既知の事実として挙げられるのが、この砲が発射できる砲弾は粘着榴弾(HESH)のみで、初速は716m/sと低めながら、その威力は凄まじいものだったということ。


実際に、射撃試験ではセンチュリオンの砲塔(10トン以上)を吹き飛ばすコンカラーの防盾(239mm厚)を叩き割るなどといった驚異的な結果を残しており、


2024年、ボーヴィントンにて復活編集

1970年、イギリスのボーヴィントン戦車博物館がFV4005の砲塔のみを入手。

センチュリオンMk.12の車体と組み合わせられ、しばらくの間静態で展示されていた。


しかし、2020年代に入ってクラウドファンディングなどの支援を受けつつ本格的な修復作業を受け、2024年7月1日のTANKFESTにて半世紀ぶりに自走する姿を見せた。



登場作品編集

実戦参加や後世への影響がほとんど無いためあまり有名な車両とは言えないFV4005。

しかし、圧倒的な巨砲のインパクトで、または戦車開発史における一つの到達点として、あるいは2000年代に入ってから戦車戦を題材としたゲームで登場するようになったことなどで、その知名度は徐々に向上しているようだ。


World of Tanks編集

183mm砲を搭載するが、史実と異なりHESH以外にもAPとHEが使用可能。

同格の砲火力比で半ば皆無といえる紙装甲のため、決して使いやすくはない。


World of Tanks Blitz編集

搭載砲は史実と異なり123mm砲。一度の装填で4連射が可能なため183mm砲より瞬間火力が高い。


War Thunder編集

史実に準じ、183mm砲搭載で使用可能な砲弾はHESHのみとなっている。

砲塔の装甲厚が致命的に薄いことから航空攻撃や車載機銃による掃射で即戦闘能力を喪失することが多いが、通常の装甲部に命中させれば確実に敵戦車を爆散させることが出来る。


余談編集

No.140

  • FV4005は上記のゲーム界隈において「アルティメット紅茶キャノン」あるいは外見を揶揄された「アルティメット仮設トイレ」などと呼ばれることがある。

関連タグ編集

戦車 駆逐戦車

イギリス イギリス軍 英国面


元凶:IS-3

車体:センチュリオン

同志(対IS-3):FV214コンカラー M103重戦車

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