あらすじ
カルデアに投げ込まれた謎の野球ボール、それがすべての始まりだった────
野球ボールに導かれるように微小特異点を訪れたマスターたちを待っていたのは、
ブラスバンドの勇壮な行進曲が響き渡る黒く大きな建造物。
それこそは球児サーヴァントの集いし野球の殿堂、
その名も『チェイテ園球場』!
野球への情熱とスポーツマンシップ、
そこにちょっぴり陰謀も織り交ぜて、
『第一回、春の選抜・聖杯野球大会』開幕!
(公式より)
概要
2023年4月1日限定で配信されたゲーム。毎年恒例エイプリルフールアプリである。
今回はキャラデザはリヨ氏だけでなく、経験値氏やヒライユキオ氏など豪華イラストレーターの皆様が多人数で参加している。そして、あのお菓子みたいにセイントグラフが選手カード風になっているのも特徴的。この背景はサーヴァントのレベルが上がり、レアリティが上がっていくと豪華になっていく。
内容
今年のテーマは何かと世間を騒がせている野球。一応表立って題材とされているのは上記の通り春の選抜高校野球である(奇しくもアプリ配信当日は選抜高校野球の決勝戦が開催されていた)が、日本プロ野球やメジャーリーグなどのネタも多く取り入れられている。
ルールは現実における野球盤に近く、外野ゾーンにある判定パネルのどこに当たったかで打撃結果が決まる。打者の場合、タップの速さで打球の位置が変わり、投手の場合球種を選択し、ゲージでボールの速さを決められる。このシステムは某有名野球ゲームに近い。
しかし、当然ではあるが野球盤と異なる点が存在する。
まず、サーヴァントがそれぞれスキルを所持している点。
試合をしているのはサーヴァントなので当然それぞれスキルを所持しており、それを試合中に使用するのだが、その効果は自身の「打撃・投球能力を上げる」「判定パネルを変化させる」といったオーソドックスなものから、「守備位置を強制的に偏らせる」、「盤面に場外ホームランになるジャンプ台をセットする」など何でもあり。果ては「相手投手を魅了して投げられる球種を限定させる」、「三振に倒れた時にもう1度打席をやり直す」、「消える魔球やバットを粉砕する魔球を投げる」などハチャメチャなものまで様々。
次に、攻撃ランクやスキル次第でサーヴァントを吹っ飛ばすことができる点。
このゲームでは各サーヴァントに打撃、守備、投球のスキルが設定されており、スキルレベル次第で打撃結果が変わる。
例えば、「守備ランクCのサーヴァントが守備を行っている場合、攻撃ランクDのサーヴァントがそのサーヴァントがいるルートにボールを打ってもキャッチされてアウトになってしまう」が、「攻撃ランクBのサーヴァントがボールを打つと守備ランクC以下のサーヴァントは何もできずに吹き飛んでしまう」といった具合。この攻撃ランクや守備ランクはスキルでも変動することがあるほか、守備側のサーヴァントがスタン状態になるとランクに関係なく吹っ飛ばされてしまう。
そして最後にして最大の特徴はホームランの点数がストックされる点。
サーヴァントを吹っ飛ばすと「ホームランボーナス」というポイントがストックされていく。これはホームランを打った際、その際のホームランとは別にポイント分だけボーナスで点数が入るというもの。これが相当にクセモノで、一般的な野球であればまず見ないであろう数値まで貯まる。このホームランボーナスを自前で貯めることのできるスキルを所持したサーヴァントもいるため、チームの編成次第では1本のホームランで2ケタどころか3ケタ得点という事態も頻発する。あの事件の点数なんてかわいいものである。
そんなはちゃめちゃな野球バトルを制した末に、最後に待ち受けるのは……。
余談
実況は女性マスター「藤丸六香」が務め、CVは『Fate/GrandCarnival』から引き続き関根明良が担当したが、その収録は没も合わせて計12時間要したとのこと(スタッフ談)。
その長時間収録の結果、370以上のキャラクター全てにコール音声が付いているだけでなく、神やキャストリアなど、アプリ内外での愛称バージョンまで収録されており、1日限定配信なのが本当にもったいないレベルの豪華さ。
ゲーム内に登場するチームは大まかに共通項のあるサーヴァントで編成されている。各チームにはロゴマークも設定されており、日本プロ野球やメジャーリーグ、高校野球の有名校など野球に詳しい人ならオマージュの元ネタがピンとくるほどに詰め込まれている。
そして後日、まさかの侍ジャパンが本ゲームとのコラボグッズを販売することを発表した。
FGOフェス2023では、本ゲームのセイントグラフと詳細画面を用いたコレクションカードが販売予定。FGO本編での実装時期ごとに3グループ(Aパック:リリース~2016年まで計148種・Bパック:2017~2019年まで計120種・Cパック:2020年以降+αの112種)に分かれているが、前述の通り各グループ内のラインナップ数が100を超える事態に。そのため、お目当てを引き当てるのは簡単ではないが、Fes会場での現地販売に加え、事後物販での受注販売も予定されているので、転売対策もなされている。また、アプリではレベルアップによって変化していた背景グラフィックは、FGOでの元々のレアリティに応じたものにそれぞれ統一されている。
関連タグ
カプセルさーばんと:このゲームのイラストレーターも何名か参加している。
フィールド・オブ・ドリームス:野球映画の金字塔的作品。このアプリの冒頭部分は当作品のオマージュ。