概要
液化石油ガスを燃料とする自動車。液化石油ガスはカセットコンロの燃料としても使われており、二酸化炭素、煤煙、PM、NOxの排出量がガソリン車に比べて少ないという調査結果がある。
燃料の補給は専門のLPGスタンドで行う。
主にタクシーとしての導入例が多く、LPG車を自家用車として購入した事例は非常に少ない。しかし長年タクシードライバーを務めていた人が退職後に「仕事で慣れ親しんだ車だから」という理由で購入したり、タクシーと関係なく燃料費が安価だからという理由で購入したりする例も無いわけではない。
LPGはガソリンと異なり、ガソリン税と消費税ではなく石油ガス税と消費税がかかる。石油ガス税は1リットルあたり9.8円で、ガソリン税に比べるとリッター40円以上低い。
入手方法
手っ取り早いのはLPG車として売られている車を購入することである。日本車の乗用車であればトヨタのジャパンタクシーや日産のNV200などが、貨物車にも目を向ければトヨタのトヨエースや日野のデュトロ、三菱のミニキャブなどがある。
中古でも良ければタクシーとして使われていたコンフォート・クラウンコンフォート・クラウンセダン・セドリック営業車なども選択肢に入ってくる。
もう一つはガソリン車をLPG車へ改造する方法。現車を改造に対応する工場に持ち込んで改造してもらうもので、この場合は殆どがLPGとガソリンを併用するバイフューエル車となる。