概要
アメリカ合衆国のWebアニメ『Hazbin Hotel(ハズビン・ホテル)』におけるシーズン版(Prime)の劇中歌。
主悪魔たち、ハスクとエンジェル・ダストを主軸にした、最低最高の歌詞が綴られる。
愛しき負け犬たちよ
生前の悪行から地獄へ転生してしまった経歴、その後も衝動・依存症・束縛……気ままになすがまま生きてきた異常の日常へ、とうとう限界を感じ塞ぎ込むエンジェル・ダスト。
成り行きで1人の悪魔が抱える事情「自分を守るための事が失敗で自滅続き」を知ったハスクは、そっと傍へ寄り添い似た境遇「昔は高位の立場にいたが大勝負で自滅した後悔」を語り、負けてしまった選択を取り消せない苦しみへのわかりみを露にし目を伏せる。
そして次に顔を上げると、卑下や悲観な感じはなく、どこか誇らしげで「おまえもだったか」とやわらかい笑みを浮かべ、最低最悪な現状を諭すように歌い出す。
確かにクソッタレな世界を生きている現実。それに染まって堕落し生きいくしかない己であると自嘲するハスク。
それは不貞腐れてる今のエンジェル・ダストも同様だと謳う。
「 は?慰めてるの? 」
そんな破綻者、負け犬は俺だけだと嘆くように生きていたハスク。
だけど1人じゃない、隣に同類がもう1人いる。
大最悪を知ってるからこそ、支え合える時だと彼なりに手を差し伸べる。
上手くいかない今がどうした
君らしくいればいい
負け犬同士が共にいる事は
意外に悪くない
どん底な自分を認めて寄り添ってくれる言葉『悲劇のヒロインか~い 冗談よせよ(笑)』『負け犬で何が悪い(ドヤッ)』に、少しずつ立ち直っていくエンジェル・ダスト。普段のおちゃらけ・下ネタを連発する快活さ、そんな自分でいいのだと。
『 だって今は最低最高の相方がいるのだから 』
片や、ギャンブル中毒で魂まで売却済み
片や、性欲衝動のまま生きて邪悪な飼い主つき
悪化するばっかりの日々、それでも今は御前がいるから、
負けが濃厚の賭事で大逆転みたいな高揚感
体で感じるよりも心が気持ちいい快感
負け犬なりに互いの信頼を深める賛歌(デュオ)を口ずさむのだった。
この直後、乱暴者(ギャング風の輩)に襲われるがハスクとエンジェル・ダストは互いに助け合って乗り越え、更に信頼を強固とするのだった。
備考・余談
酔狂な言葉遣い
曲名となった言葉「Loser,Baby(ルーザー ベイビー)」は、直訳して「負けている甘ちゃん」な感じ、意訳して「負け犬やろう」という失敗者・落第者な軽蔑的意味を表す。これから転じ英語圏の俗語(スラング)として、欠陥や間違いを受け入れ自己価値を見出す意味合い「愛しき負け事」と、特質な愛情的意味も有する。
この正反対な語感があってか、歌詞に盛り込まれたり、制作物の名称へ採用される言葉の一つとなっている。
参考例
- アメリカ合衆国のミュージシャン Beck Hansenの歌曲「Loser(ルーザー)」にある歌詞【I'm a loser baby so why don't you kill me ?(俺は負け犬。さっさと殺せば?)】は、毒々しさを含みながらもユーモア的な惹句(キャッチー)が綴られる。
- 音楽グループ La Bouquetの歌曲「Loser Baby(ルーザー ベイビー)」は、敗者である自己認識を受け入れ成長していくような前向きの歌詞が綴られる。
負け犬の男達
劇中歌「Loser,Baby(ルーザー ベイビー)」を歌唱するHusk(ハスク)とAngel Dust(エンジェル・ダスト)。一見は黒と白の配色(コントラスト)も良い男女の悪魔に見えるが、細見多腕の女性的な白い方は男性である。つまり二人の男達が、互いの最低最高さを謳う一曲。
反社会にある善良さも題材とする本作『Hazbin Hotel(ハズビン・ホテル)』らしい関係性(バディ)を築く契機となる本曲。
作品投稿サイト「pixiv」ならば、歌パートの他に二人の相棒感が表現された創作への評価【Loser,Baby(ハズビン・ホテル)】として引用(タギング)もできるだろう。
関連動画
🎥Loser, Baby Sing-Along | Hazbin Hotel | Prime Video - YouTube
参考検索リンク
🎶YouTubeでの『Loser,Baby 日本語』検索結果
♪有志による本洋楽の和訳など
関連タグ
ハスク(ハズビン・ホテル) エンジェル・ダスト(ハズビン・ホテル)
負け続けたって事は、挑み続けたって事・・・別観点による【LOSER(敗北者)】の最良点。幸福へ繋がると信じて現実に立ち向かうが、負け続けの今を重く感じ堕落しそうになる僧侶の青年。だがそれは現実に挑み続けた証、勝利とは異なる特別な誉れであると相方の赤鬼娘に諭され立ち直った。