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概要編集

マイクロソフトが開発した文字入力システム(インプットメソッド、IM)。Windows標準搭載。正式名はMicrosoft IMEだが、ほぼこの略称で呼ばれている。中国語繁体字簡体字)、韓国語版のWindows標準搭載インプットメソッドもこの名称だが、日本ではもっぱら日本語入力システムとしてのMS-IMEのことを指す。


日本語版は誤変換や入力効率の低さ、操作性の悪さなど諸々の問題(後述)があることで知られ、ネットでは「三隅」「繫忙」などMS-IMEの欠陥に由来する誤字が非常に多く見受けられる。


このため、正しい表記にこだわりがあったり、高い入力効率を求めるユーザーは、古くからジャストシステムATOKを代替として使用している。また、近年はGoogleの「google日本語入力」に代表される無料日本語入力システムの選択肢が豊富になったため、それらを使っているユーザーも多い。


日本語版MS-IME編集

初期のバージョンはセイコーエプソン子会社のエー・アイ・ソフトのWXシリーズをベースにしたもので、MS-Windows 3.1から標準添付している。1997年のMS-IME 97(Office97/Windows NT 4.0標準添付)からMicrosoft独自開発に移行し、文字を手書き入力できるIMEパッドを導入した。当時の(今も)MS-IMEは内部辞書が貧弱なため固有名詞が苦手だった上、形態素解析の精度が悪く、長文の一括変換も苦手にしていた。このため、連文節変換は事実上使い物にならず、多くのユーザーは単文節で変換していた。また、特定の文書にしか使わない専門用語を標準辞書に登録すると誤変換の原因になるため、専門用語を多用するユーザーは複数の辞書を使い分けていた。


2001年Mac OS XことえりがAI変換を取り入れ性能を改善すると、上記のようなMS-IMEの使いづらさが際立つようになった(なお、Appleのインプットメソッドの標準辞書は昔から固有名詞に妙に強い傾向がある)。Microsoftは対抗上...というわけでもないのだろうが、Office IME 2007から新たな変換エンジンを搭載したものの、これが登場当時は荒削りだったため珍変換が多く、「間違った用法や誤変換などを学習し、妙な変換癖がつきやすい」など不可解仕様から、Windowsユーザーの不満が爆発。「IME 2007の性能が悪いのは中国製だから」とささやかれた(実際には日本で開発している)。


その後は徐々にチューニングが進み、かつてのような分かりやすい誤変換は減ったものの、それでも「頻繁」や「繁殖」などの「繁」(しげ-る)が含まれる語を「繋」(つな-ぐ)と変換してしまうなどのとんでもない欠陥があり、世間には「繫盛する繫華街」といったMS-IMEに起因する誤字がはびこっている。ピクシブ百科事典にも「宇佐見董子」「女性語を頻繫に使う女子一覧」といった誤字で立てられた珍項目があるが、これらの記事を立項したユーザーはMS-IMEを使っていたものと思われる。


Windows標準IMのくせに妙に重くなることもしばしばで、Windows10のリリース時には文字入力時にフリーズしてしまうことが問題になった。絵文字入力も苦手で、絵文字パネルを表示して選択という大変面倒な方式である。


pixivでは編集

IMEパッドを用いた手書きのイラストが投稿されている。

IMEパッドで絵を描こう!で若王子先生


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WindowsMe カイル君 - MS-IMEと同様「欠陥品」扱いされがちなMicrosoft製品

インプットメソッド IME FEP Windows 誤字 誤変換 IMEパッドで絵を描こう!

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