概要
『Night of Fire』とはアーティスト「NIKO」名義で出されたユーロビート楽曲である。
作詞・作曲はアンドレア・レオナルディ。プロデュースはブラット・シンクレア(アンドレア・レオナルディのアーティストネーム)。
ボーカルはD.ESSEX名義で活動してきたしたマウリツィオ・デ・ヨリオ。
イタリアで作られた日本向けの楽曲で、1997年10月22日にエイベックスから出された『SUPER EUROBEAT VOL.82』に収録されている。
発表当時は(一部の好事家以外には世間的に)大して話題にはならなかったが、SMAPによるバラエティ番組「SMAP×SMAP」にて木村拓哉扮するバッキー木村の登場時に流れる楽曲として採用されると状況は一変。知名度が急上昇した上に木村が『Night of Fire』のパラパラを踊ったことから、バッキー木村と共にパラパラブームを引き起こした存在となった。
↓バッキー木村の映像
avexがスポンサーであり、多くのユーロビート楽曲が使用されたアニメ『頭文字D』でも使用され、1998年放送の第一期(First Stage)のACT.23『雨のダウンヒルバトル』にて妙義山での藤原拓海(スプリンタートレノ(AE86前期))vs中村賢太(シルビア(S14前期))戦のバトルシーンで採用され、後のアーケードゲーム『頭文字D_ARCADE_STAGE』シリーズでもバトルBGMとして採用されている。
インターネットミームとして
長州小力と「ど真ん中パラパラ」
2005年に長州力のモノマネ芸人である長州小力が大ブレイクを果たす。気になる彼の芸風とは長州力を模した『Night of Fire』のパラパラを踊るというものだった。
同年、現役女子中学生アイドルチームのHINOIチームとのコラボで『NIGHT OF FIRE HINOIチーム with コリッキー』という楽曲が発表された。これは小力が現役中学生のアイドルたちとともに『Night of Fire』を歌う曲、というここだけでも十分訳が分からない曲なのだが問題はここからだ。
同時にインターネット上にとある動画がアップされたのだが、それはHINOIチーム(現役女子中学生)と共に、小力が中央で『Night of Fire』のパラパラを踊るというものだった。通称「ど真ん中パラパラ」である。これが若年層の間で「キモかわいい」とバズってしまい、『Night of Fire』はネタ曲入りを見事に(?)果たしてしまった。
ちなみにこの動画を見た海外勢からは困惑の声が上がっており、周りが女子に囲まれていることから小力を女性だと間違える人が大量発生している。そりゃそうだろ。
↓『NIGHT OF FIRE HINOIチーム with コリッキー』
3分間舞ってやる
2010年、ニコニコ動画にある動画が投稿される。その内容は『天空の城ラピュタ』のムスカ大佐の名言「3分間待ってやる!!」を「3分間舞ってやる!!」と改変し、ムスカ大佐が3分間ひたすら『Night of Fire』のパラパラを踊るというものだった。
あまりのシュールさから人気が上昇し、2022年3月現在で約160万回再生されている。
↓3分間舞ってやる!!
ちなみにこの曲のMMDが作られ始めたのもこの頃から。
世界的なミームソングに
2018年、先述した頭文字Dに登場するユーロビート楽曲『Deja Vu』が世界的に大流行。それに並んで同作に登場する『Gas Gas Gas』や『Running in The 90s』と共に世界的なミームソングに仲間入りしてしまった。
パラパラおじさん
2020年、バラエティ番組「有吉の壁」内でパンサーの菅良太郎扮する「パラパラおじさん」というキャラが登場する。
これは菅が数十秒程度のパラパラを踊った後にパラパラしたものを言う(例:小雨、チャーハン)というこれまたなんともシュールなネタだった。このネタ内でも当然ながら『Night of Fire』は採用されてしまう。
このネタも異常なほどに人気が出てしまい『Night of Fire』はますます有名になってしまった。
↓パラパラおじさんの動画
party parrot
2020年、Twitter上で大流行した「party parrot」でもこの曲が採用されてしまう「party parrot」が一体何か分からない人は、当該記事を参照するか下の動画を実際に見てほしい。
この動画のせいもあって現在の日本のネット上では「Night of Fire=TNTNの歌」という奇妙な方程式が出来上がってしまった。
↓実際の動画(2:10頃から最も有名なTNTNの下り)
関連タグ
内藤ファイヤー…空耳歌詞
Sands_of_time…電車でDで使われている似たようなポジションの曲。