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PCR検査

ぴーしーあーるけんさ

PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)と呼ばれるDNAの増幅技術を活用した遺伝子解析および検査の方法。
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概要

PCRは、ごく少量のDNAを、比較的短時間で、分析試料として足るだけの量に増幅できる技術である。遺伝子工学においては必須の技法であり、医学研究から法医学・古生物学まで、さまざまな用途に活用されている。ちなみにPCRの手法を開発したマリス(Kary Mullis)は同功績が讃えられノーベル化学賞を授与されている。

PCR検査を感染症の検査に活用することで、高い精度で(しかも迅速に)DNA上の痕跡から感染の有無の判断、およびウイルス等の病原の同定が可能となる。しかしながら、判定の精度には限りがあり、採取する検体の部位によって精度はさらに違ってくる。「DNAの増幅」という特殊な手法を用いるため、実施にはそれ相応の高度な技能や設備が必要であり、一度に検査できる数には限りがあるという難点もある。

新型コロナウイルスとPCR検査

新型コロナウイルスCOVID-19)のパンデミックによりPCR検査が注目され、ドライブスルーで行うなど需要は急激に増加した。
何も症状がない人でも、帰省や出張の時の安全証明書がわりに自費でクリニックでのPCR検査を受ける者もいる。
しかし、判定までに時間がかかる上に「検査した時点で感染しているか否か」しか判定できないため飛沫感染する本ウイルスに対しては感染防止の役には立たないし、「陰性証明」など無理な話である。
これらは検査の際に綿棒などでウイルスをとる時に、そこにウイルスがいなかったり、検査の途中で他人の検体が入り込んでしまったりするヒューマンエラーなどに起因している。

このような問題点はあるが、ウイルス感染を感知する「感度」、ウイルスを特定する「特異度」はもともと高く、さらに管理ノウハウや自動化によりヒューマンエラーが起きづらい環境が確立されて、ここ最近の検査精度は向上している。
しかし、時間がかかるというのはどうしようもない欠点であり、検査から判定までの間に感染してしまうと無意味に終わるのが実情であり、どこまで行っても「陰性証明」になり得ないのが実情である。配信ライブのためPCR検査をしており陰性だった歌広場淳は一度目の検査のわずか8日後に発症して陽性と判定されている。参照さらに、症状が出ている段階でさえ一度は陰性が出た吉沢悠のような例すらある。

あくまで病原体を特定する道具としてCT検査や症状の観察や問診と併用し、肺炎の治療に役立てるというのが日本における主流となっている。
特に日本の場合はPCRより安価(皆保険抜きでも2万切ることも)で回転率も高いCTの普及率が高く、コロナの場合肺炎の特徴も医師が見慣れると検討がつけやすい様相である(「マリモ」とも呼ばれる球体の病巣など)ため、単体よりも「合わせ技」での判定のほうが効率的かつ確実性が高い。
が、これはCTが普及している日本ならではの技であり、日本ほどCTが普及していない他の国では優秀な検査手段であることに変わりなく本ウイルス検査に極めて盛んに用いられている。

また、店舗でクラスターが発生した場合はその店に出入りしていた人を優先的にPCR検査にかけるという手段でも効率化が計られている。

問題点

PCR検査はあくまで検査でしかなく、それ単体での医療効果は皆無である。前述のとおり陰性判定が出ても予防効果は皆無であり、費用もCTより高い。
大規模な検査をしても防疫は完了せず、その他の医療行為や行政措置、個人個人の行動によって防疫の成否はかかっており、検査を受ければよいというものではない。

実際アメリカは世界でも最大規模の検査を行っているが、ポリシーによってマスク着用や防疫を拒否する人々が大勢いるまま経済活動を再開したことで2度のパンデミックを起こした一方、シンガポールにおいては人口当たりの検査数を増やし、隔離を実施し国民も防疫に協力的対応をするなどして大量死を防ぐなど、単体での効果はないことは実証されている。
大規模検査や定期検査をするにしても、ある程度範囲を絞らないと無駄打ちになってしまう可能性が高い。

にも関わらず「無症状でもまずはともかくPCR検査」と訴える者が一定数存在し、そんな非現実的な主張をする者達を「PCR真理教」「ケンサーズ」と揶揄する向きもある。

また、コロナ禍には各所の商店街にPCR検査業者の店舗が乱立。これらの店の中には経営元が医療機関でなかったり、病院が母体でも感染症が専門外であるところも少なくなく、質の差が著しかった。
このような店舗の中には医療機関や保健所との連携も乏しく、陽性になっても結局正式な医療機関などで検査をやり直さなければならないため二度手間となってしまう。また、このような店舗に集まる客も「帰省や飲み歩きにいきたいために免罪符代わりの検査」をすると言う検査の意味を理解していない層が多く、感染症治療の医師の中には迷惑がる者も少なくない。
このため、低質なPCR検査店舗は「野良検査」とも揶揄されている。

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