世界を救うのはヒーローじゃない―――オタクだ。
概要
『CHAOS;HEAD』・『steins;gate』に続く、5pb.とニトロプラスのコラボ企画「科学アドベンチャーシリーズ」三作目。
『steins;gate』における世界線「1.048596」上での2019年の物語。
ゲーム発売前からTVアニメ化が決定しており、2012年10月から2013年3月までフジテレビ系列「ノイタミナ」枠にて放送された。
その後、2014年にゲームのアップデート版である『ROBOTICS;NOTES ELITE』が発売され、
2017年には正統続編『ROBOTICS;NOTESDaSH』制作決定が発表され、2019年1月31日に発売された。
2019年8月には『スーパーロボット大戦X-Ω』にて、ついにスーパーロボット大戦シリーズ初参戦となった。
表記揺れ
「Robotics;Notes」「ロボティクス・ノーツ」「ロボティクスノーツ」などがある。
公式サイト名では「ROBOTICS;NOTES」、ゲームのパッケージでは「Robotics;Notes」と表記されている。
pixivでは「Robotics;Notes」が多く使われている(百科事典でのこのタグはこちらの記事と統一されている模様)。
あらすじ
2019年。世界線変動率「1.048596」。
フォンドロイド--通称『ポケコン』の普及より、拡張現実が身近な存在となった近未来の種子島。
そんな島にある中央種子島高校『ロボット研究部』は、廃部の危機に直面していた。
2名しかいない部員の1人で、主人公の八汐海翔は、こんな状況でも『ロボ部』に興味を示さず、
ひたすらロボット格闘ゲームに夢中。
そんな海翔を尻目に、猪突猛進のダメ部長のヒロイン瀬乃宮あき穂は、「巨大ロボット完成」を目標に、目下の危機である廃部を避けるべく奮闘していた。
そんなある日、海翔はひょんなことから『君島レポート』なる、A.R.アノテーションを発見する。
そこには、「君島コウ」という人物による、世界を巻き込む陰謀の告発が記されていた。
(公式サイトより引用)
内容
「C」(15才以上対象)指定。
ジャンルは拡張科学ADV。想定科学ADVであった前作『steins;gate』と同じく比較的現実の理論や事象をモチーフにしており、ロボット工学や拡張現実(AR:Augmented Reality)、脳科学や介護用パワードスーツなど現在実際に研究されている理論や科学技術がさらに発展・実用化して身近な存在となった2019年を舞台としている。
流血シーンや陰惨な表現は多少含むものの前二作に比べて非常に少なくなっており、福田知則氏のすっきりとしたタッチのキャラクター達や舞台である種子島の美しい青空と自然が物語全体を爽やかに彩っているのが特徴。
地球レベルの危機と陰謀を巡るSFサスペンスであると同時に、少年少女たちの夢と成長を鮮やかに描いた青春物語でもある。
前二作をプレイしていなくても全く問題無くストーリーを楽しめるが、世界観や設定のあちこちに前二作における事件の影響や登場人物たちの活躍の軌跡などがちょっとした伏線や小ネタとして仕込まれており、シリーズのファンなら思わずニヤリとさせられる作りとなっている。