概要
アイテム番号:SCP-249
オブジェクトクラス:Euclid
SCP財団が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「どこだかドア」。
現在はとあるサイトの壁に取り付けられている、白く塗られた特殊な扉。開閉する度に空間を無視して周囲850m圏内に存在するどこかの扉の先へ繋がるという異常性を持っている。向こう側へ移動した後に扉を閉じると異常性は消えてしまい、実質的に接続先へワープする事ができる。しかし、一定の範囲内とは言えそもそも接続先が完全にランダムな上に閉じた時点で向こう側からそのまま帰ってくることはできなくなってしまうため、単純な移動手段としての利用には基本的に向いていない。
ちなみに、万が一の場合を考えてこのSCPオブジェクトの実験は周辺から全てのトイレが撤去されてから行われた。これはO5からの指示である。
基本的な異常性は上述した通りだが、500回の使用につき一回、通常の影響範囲を超えて地球上のありとあらゆる地点から選ばれた1か所に接続されるという特殊な異常性を起こす。この異常性が発現した場合、通常はその空間に扉が存在しない場合であっても接続されてしまう。
これまでの財団の実験によって確認された限り、サハラ砂漠のど真ん中やマダガスカル島のどこかに繋がった例もあった模様。特に酷かったのが、扉を開けた瞬間に大量の水が侵入してきて危うくサイトが水没しかかった事例。咄嗟にエージェントが扉を閉めた事で事なきを得たが、この時水と一緒に入ってきた魚を調べてみた結果、どうやら大西洋の深海に接続されたらしい事が確認された。
なお、実はこれ以上に大変な事も起きてしまったらしく、その詳細なデータは削除されてしまっている。
余談だが、とあるエージェントの発案によりある地点への潜入作戦にこの扉を利用し、成功を収めた事例があるらしい。確かに異常性を発揮する条件がほぼ明確なので、周囲の扉の数や施行回数を逆算するように調整すれば、そのような有効な使い方も無いわけではないのだろう。