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まったくもって頭が痛くなる真実だ。


概要編集

SCP-2770-JPとは、日本のシェアード・ワールド「SCP財団日本支部」に登場するオブジェクトの1つ。

メタタイトルは「キーン」。オブジェクトクラスはEuclidとなっている。


SCP-2770-JPはアブラムシ科に属する昆虫の一種であり、見た目はトドノネオオワタムシに酷似している。

…トドノネオオワタムシとは何ぞやと思う人もいると思われるため説明すると、日本でも見ることができる体長が最大4mm程の昆虫である。飛んでいる姿が雪が舞っているように見えることから「雪虫」と呼ばれており、こちらの名前は聞き馴染みのある方も多いのではないだろうか。


ただし一般的なトドノネオオワタムシと比較して温度や水分に対する耐性が高く、最も大きな相違点としてSCP-2770-JPは人間に寄生する寄生虫であることが挙げられる。

彼らの成虫は腹部から蝋状の物質を出すことが可能であり、これを用いて食品の一部に擬態を行うことで人間の体内への侵入を図るのである。ちなみに蝋状の物質は主なものは白色だが、黄色など色がついているものも存在する。


そして成虫は体内に侵入すると特殊なフェロモンを出し、他の成虫が同じ宿主に寄生しないように主張する。この際フェロモンによって宿主の脳の血管は膨張し、例外なく頭痛を訴えるようになる。その後成虫は約500個の卵を喉に植え付け絶命する。

この一連の生殖行動は7〜8月に行われ、以降幼虫は翌年の5月に羽化するまで宿主の体の中で生活するのだ。


さてこうして生まれた幼虫だが、日中は宿主の喉で老廃物を摂取するだけで特に動かす、活動を開始するのは宿主が眠ってからである。SCP-2770-JPの幼虫が分泌する物質には睡眠を促進する成分が含まれており、宿主が起きることはほとんどない。


SCP-2770-JPの幼虫は宿主が眠っているときに口の中まで移動すると、歯垢や食べ残しなどの老廃物を摂取し吐き戻しを行う。この吐き戻された物質にはゴキブリのフェロモンに近い成分が含まれており、これによって口の中に入ってきたゴキブリを捕食することで幼虫は栄養を摂取している。


そして5月になると幼虫は羽化し、新たな宿主を探して寝ている間に鼻または口から飛び去っていくのだ。


…まあ要するにこの虫に寄生されると、頭痛を起こされたり体を勝手に宿にされたり、口の中をゴキブリホイホイにさせられると思ってもらえればいい。最悪っていうレベルじゃねぇぞ、オイ!


そんなわけで収容プロトコルとしては野生のものは直ちに殺処分とし、サイト内のものは個体数を維持するためにDクラス職員を用いて繁殖を行っている。





















…さて、調査によって明らかとなったことが一つある。SCP-2770-JPが擬態先として選ぶ食品である。彼らは主に、かき氷やアイスの表面にくっついて擬態を行っていたのだ。


みなさんも経験がないだろうか?かき氷やアイスなど冷たいものを食べて頭が痛くなったことが。


もしかしたら、あなたも知らず知らずのうちにSCP-2770-JPの繁殖に携わっていたのかもしれない。


そして、気づかないうちに口の中に…


CC BY-SA3.0に基づく表示編集

SCP-2770-JP-キーン

by YaKUYaMoSiO

http://scp-jp.wikidot.com/scp-2770-jp


関連タグ編集

SCP_Foundation SCPオブジェクト SCP財団日本支部 雪虫

SCP-240-JP:同じく日本生まれの虫に関するオブジェクト。

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