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SYSTEM22

しすてむにじゅうに

ナムコ(現・バンダイナムコアミューズメント)が開発したアーケードゲーム基板。(メイン画像はシステム22第1弾『リッジレーサー』)
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概要編集

SYSTEM22は、ナムコがリリースしたアーケードゲーム基板。業界でいち早く「フルカラーのテクスチャマッピングを用いた、3Dリアルタイムポリゴングラフィック」を実現した。

1992年、商談会の参考展示として「シムドライブ」に搭載されたのが本基板のデビュー。

1993年に登場した「リッジレーサー」が一般市場向けの1作目となった。


特徴編集

最大24万ポリゴン/秒の描画性能を持ち、フルカラーのテクスチャマッピング・ポリゴンの角を滑らかに見せるグーローシェーディング・フォグなどの機能を備え、表現力の面ではライバルであったセガのMODEL2を凌ぐ面もあった。(ただ、グーローシェーディングはかなり重い処理で多用できず、実際にはテクスチャへの彩色で補う面が多かったという)

特にテクスチャマッピングは強力で、MODEL2がモノトーンだったところ、こちらはカラー対応だった。リッジレーサーでは道路脇の看板や電光掲示板、ビル街の表現や海岸沿いの美しい町並み表現など、色彩豊かな絵作りをこれでもかと見せつけた。

一方でテクスチャには透明が設定できず、「抜き」の表現が出来ないという弱点があり、輪郭の細かい樹木の表現がとことん苦手だった。リッジレーサーでも良く見ると広葉樹や針葉樹は殆ど姿がなく、ポリゴンでも表現しやすい輪郭のヤシの木が多用されていることがわかる。


MODEL2に携わるセガのクリエーターはSYSTEM22のカラーテクスチャをうらやみ、SYSTEM22に携わるナムコのクリエーターはMODEL2の抜き表現をうらやんでいたという。


お互いの基板リリースから、セガとナムコは競うように3Dポリゴンのアーケード作品をリリースし始める。


ナムコのオリジナルポリゴン基板の系譜は、さらに描画性能を上げたSYSTEM SUPER22、SYSTEM23、SYSTEM SUPER23と続くが、その後は家庭用プラットフォーマー各社と連携したPSPS2PS3ゲームキューブ互換のシステム、さらにはPCベースのアーキテクチャへと進んでいく。


主なタイトル編集

SYSTEM22編集


SYSTEM SUPER22編集

SYSTEM22の2D描画部分を強化した基板。3D性能は据え置きだったが、2D強化の結果ポリゴンで行っていた演出の一部を2Dに振れるようになり、結果として3D処理に余裕が生まれ表現力が上がった。


GORgON編集

SYSTEM22とSYSTEM23の切り替え期に登場した基板。いずれとも微妙に仕様が違う。


SYSTEM23編集


SYSTEM SUPER23編集


関連タグ編集

リッジレーサー……初代リッジレーサー、リッジレーサー2、レイブレーサーはSYSTEM22を採用。

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