Stray(ゲーム)
すとれい
フランスのBlueTwelve Studioが開発し、Annapurna Interactiveから2022年7月にリリースされたアクションアドベンチャーゲーム。
主人公は、家族からはぐれ見知らぬ世界に迷い込んだ一匹の野良猫。故郷へ帰るため、人間臭いロボット達が居住する九龍城砦風のネオン街のようなサイバースラムを探索し、時には危険なクリーチャーを躱し、途中に出会う小型ドローン「B-12」と協力しながら、街の謎を解きつつ脱出を目指す。
本作の最大の特徴は、細部まで作り込まれたサイバースラムの景観美と、猫の動きの再現度。
猫特有のしなやかな走りやジャンプアクションは勿論、鳴いたり、爪をといだり、他の猫とじゃれ合ったり、ロボット達の足元にすり寄ったり、机の上の物を特に理由なく落としたり、目的もそこそこに丸まって寝たりと、攻略に必要か不必要かは別として、ありとあらゆる猫ムーブが可能。
本作を開発したBlueTwelve Studioは、フランス南部を拠点にゲームを制作する少数精鋭のクリエイター集団だが、人間よりも猫の数が多いチームでもある。
ゲーム内に登場するロボット達は、猫とB-12が交流することが出来る個体だけで116人確認されている。
その中でも攻略にあたり交流が必要な主要キャラクターを本項目に記載する。
各キャラクターの名前の読み方については公式発表が無いため記載はしない。
ストーリー進行に関わる重大なネタバレは記載しない。
猫
本作の主人公で、プレイヤーが操作する茶トラの野良猫。
白ぶち、茶ぶち、黒の3匹の猫達と「インサイドウォール」と呼ばれる草木が生い茂る最初のステージで生活していたが、地下へ落ちてしまい他の猫達と引き離されてしまう。
B-12と共に再び外へ出る為に地下の街を探索する。
B-12
猫が道中で出会い行動を共にする小さなドローン。
丁寧で知的な口調で話し、猫を「友達」と呼ぶ。
ロボット達の言語の翻訳、アイテム収集、ライト、ドアのロック解除等多くの機能を携えている。
B-12が無くした「思い出」を収集する事が本作のやりこみ要素の一つとなる。
猫が背負う黒いバックパックの中に収納され、充電もできるらしい。
Guardian
スラムの番人をしているロボット。
赤いケープ姿で金属笠を被り、長い棒を持っている。
猫とB-12がZurkではない事を確認した後は非常に友好的な態度をとる。
Momo
街からの脱出を試みている集団「アウトサイダー」の一人で、最後の参加者。
スラム街の高いところにあるアパートで暮らしている。
円錐形の笠を被りフラミンゴ柄のロングジャケットを羽織っている。
猫とB-12にアウトサイダーの記録が書かれた自分のノートを渡す。
Doc
「アウトサイダー」の一人。
一人息子のSeamusを持つ父親。
Zurkに対する武器「ディフラクサー」を開発した科学者。
実際の環境でテストするため、スラムを出たきり行方不明になっている。
容姿と台詞から映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの「ドク」へのオマージュと思われる。
Seamus
スラムに住むDocの一人息子。
Docが行方不明になってから、彼は死んだものと思いバーで飲んだくれていた。
Docと同じく「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの「マーティ・マクフライ」及び、「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」に登場する彼の玄祖父「シェイマス・マクフライ」のオマージュと思われる。
Zbaltazar
「アウトサイダー」の一人。
アントビレッジの頂上で瞑想をしている。
身体は動かないが、周りにあるブラウン管モニターに表情が映し出されている。
Clementine
「アウトサイダー」の一人。
アントビレッジにZbaltazarを残し、ミッドタウンに到着した。
キャスケット帽を被り、オレンジのスカーフ、ウエストバッグ、サルエルパンツを身に着けている。
ゲーム内で女性と言及され、子供のロボットからは「おばさん」と呼ばれている。
Momoからは「彼女は本当に勇敢だった。僕が知る中で一番の恐れ知らずな人だったよ。」と言われている。
Blazer
ミッドタウンに住む「アウトサイダー」の協力者。
フライトジャケット姿にゴールドチェーンを着けている。
Clementineに彼を探すように言われる。
Zurk
地下世界に繁殖している一つ目の謎の生命体。
動物やロボットを含む動く物体に襲い掛かる。
基本的に群れで行動し、肉や金属およびプラスチックを消費することが出来るらしい。
彼らから逃げるのがゲーム内の大半のアクション要素となっている。
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コメント
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Guardian中心の猫ちゃんが来る前の話。捏造たっぷり。 Strayの世界観とそこにいるロボットたちがとても刺さった。 特にスラムのロボットたちはゴミ山の中でもたくましく、その一方でアウトサイドに憧れとそして諦めを持っているところが好き。 Guardianは猫ちゃんが一番最初に交流するロボットとして、そしてスラムを守る者としてその役割に徹しているところがとても良い。 個人的にみんな避難したことを確認してからシャッターを閉めて一人だけでまだ正体不明の猫ちゃんと相対するところすごく好き。 EDの天井が開くシーンで、Momoの後にGuardianが映るのが、あの街を守ってきた彼が報われたような気がして良かった。 ゲーム内のロボットたちはひたすら人間の真似をし続けてるんだと解釈してるけど、これからは真似ではなく彼ら自身の世界を広げて欲しいなと思ったりする。4,336文字pixiv小説作品