A.D. 2091、強国の戦争疲弊とコンピュータの発達により、
紛争の勝敗を「国際電子裁判所」による「模擬実験」に委ねる条約が国連にて締結された。
時を同じくして、謎の企業「Godbook Inc.」が誕生。電子カードゲーム「WAR OF BRAINS」が発表された。
「国際電子裁判所」が「模擬実験」の要素の一つとして公開していた「The strategy」。
これが「WAR OF BRAINS」での各国の成績を参考にしているという噂が世界各国に爆発的に広がる。
各国は 「WAR OF BRAINS」での自国存在感を重視。軍事予算は「WAR OF BRAINS」に充てられ、強力なカードは裏社会の国際通貨となった。
戦争はカードゲームに形を変え、軍事力を持たない国に「WAR OF BRAINS」という武器を与えた。
電子戦争時代の始まりである。
概要
タカラトミーとHobbyJAPANのタッグが送るデジタルカードゲーム。
略称は「ウォーブレ」。「WoB」と略されることも。
現在、App StoreとGoogle Playにて配信されている。
編集時点ではPC版は提供されていない。
2017年8月8日、「WAR OF BRAINS Re:Boot」とタイトルを刷新、再スタートを切った。
…が、2018年7月5日、サービス終了の予告が行われてしまった。
2018年9月27日をもって、WAR OF BRAINSのサービスは終了する。
ゲームシステム
1対1の対戦型カードゲーム。
基本システムはよくあるDCGに準じており、先に相手のHPを0にしたほうが勝利する。
デッキは40枚固定で、同名のカードは3枚まで、GAME CHANGER(最高レアリティ)のカードは各1枚までデッキに組み込むことができる。先にカードを引ききってしまい、山札が尽きた場合は敗北となる。
それに加え、「ソウルバースト」や「オーバーヒート」等といったWAR OF BRAINS独自のシステムによって、新鮮かつ奥深いゲーム体験を得ることができる。
プレイモード
ソロプレイには国家を選択して物語を進める「ストーリー」と、ナビゲーター(NPC)を相手に練習を行える「プラクティス」が用意されている。
マルチプレイにはBP(Battle Points)を獲得しランクを競い合う「ランクマッチ」、ランクの変動がなく気軽に対戦を楽しめる「フリーマッチ」、特定のプレイヤーと対戦を行う「ルームマッチ」が標準的なルールの対戦モードとして実装されている。
「ビルド戦」モードではランダムに選ばれた国家を使い、提示されたカードを30枚選び取り即席のデッキを構築して対戦を行う。このモードは入場料を払う必要があるが、勝利数に応じて報酬が増える。全敗したとしても損をすることはないため、気軽に挑戦できる。
カードパック
カードの入手手段の1つ。課金することで購入できる他、ゲーム内通貨である「NEURO」や「チケット」を用いて購入することもできる。
24パックセットのBOXを購入すると、GAME CHANGERのカードが1枚確定で封入される。
余ったカードや不要なカードは砕いて「BIT」に変換でき、それを用いて必要なカードを作成することができる。
スタンダードパック
WAR OF BRAINSの全てはここから始まる…
通称「A1」。全133種のカードが収録されている。
スタンダードを冠するにふさわしく、デッキ構築の核となるカードが多い。
第2弾拡張パック「Bullets of Soul」
Soulを駆使して勝利を掴め!
通称「A2」。全60種のカードが収録されている。
キャッチコピーの通り、ソウルに関わる効果を持つカードが多い。
第3弾拡張パック「Sword of Nemesis」
起動せよ!新たなる力!運命を己で導け!
通称「A3」。全100種のカードが収録されている。
A3パックのイラストにもなっている「慟哭のジル・クライハート」は、イラスト・ボイス・BGMの全てが分島花音とのコラボレーションによるカード。
第4弾拡張パック「Riot for Freedom」
6つの意志の新たなる物語。新たなる死闘。
通称「B1」。全100種のカードが収録されている。
Bシリーズから世界観を一新、新種族や新機軸のカードが多数収録されている。
B3パックイラストの「亡郷の白魔剣 エリカ」は、BGMのボーカルにKOTOKOを起用。
第5弾拡張パック「Force of Axion」
激化する乙女の戦い。新たな力で形勢逆転!
通称「B2」。全104種類の新規カードに+シークレットカード2種。
新たにレアリティGAME CHANGERのスペルカードが実装。
「絶望の使徒 イム」のBGMは、メインボーカルに駒形友梨を起用。
第6弾拡張パック「Blaze of Starlight」
通称「B3」。全40種類の新規カードが収録。
Bシリーズのストーリー完結編となる。
「守銭踊女 ダンシング・アリス」のBGMは、ボーカルにアリスの声優である伊波杏樹を起用。
このパックがウォーブレにおける最後の追加パックとなった。
プロモーションパック
ミッションを達成する等で入手できるパック。購入することはできない。
PROMOレアのカードが1枚入っており、比較的短いスパンでパックの内容が更新される。
期間を過ぎた後には「BIT」でのクリエイトが解放されるため、後発のプレイヤーでも安心。
カード
カードは「ユニット」「スペル」「トラップ」と、トークンである「ウイルス」の4種類。
レアリティは「COMON」「RARE」「SUPER RARE」「GAME CHANGER」の4段階と、初期カードである「Blank」、配布カードなどの特殊レアリティ「PROMO」「SP PROMO」が存在する。
コスト分のメモリーを支払うことで使用できる。
ユニット
パワーとHPを持ち、バトルの核を担うカード。自分の場に7枚まで並べられる。
「種族」や「学問」でのシナジーや特殊能力を駆使して戦おう。
GAME CHANGERのユニットは専用のBGMを持っており、流れているBGMを上書きしながら登場する。
スペル
コストを支払うと即座に効果を発動する使い切りのカード。
全ていずれかの国家に属しており、NEUTRALのスペルは存在しない。
…のはA3パックまでの話。B1からNEUTRALにもスペルが追加された。
トラップ
2枚まで場に設置できる罠カード。発動条件を満たすと自動的に効果が発動する。
コストを支払わずに設置できる反面、効果は控えめな傾向にある。
MAGNAにはトラップとして設置できるユニットが存在する。
ウイルス
カードの効果により手札に加わるトークンカード。手札にある間デメリット効果を発揮し続ける。
所謂おじゃまカードの類で、コストを支払うことで捨てることができる。
メモリー
カードを使用する際にコストとして消費される。8メモリーが上限。
後攻のプレイヤーには使用ターンのみ1メモリーを得られる<MEMORY>カードが渡される。
システム
リブートフェイズ
2ターン目まではメモリー上限が自動的に増えるが、3ターン目以降はリブートフェイズとなり、カードをドローした後に「メモリーを1つ得る」か「追加でカードをもう一枚ドローする」かを選択できる。
例えば軽量カードを多く搭載したデッキであれば、ある程度でメモリー増加を止めて手札補充を優先させることもできる。手札のアドバンテージを優先するか、メモリー増加を優先して高コストカードの使用を狙うか、といった駆け引きを楽しめる、このゲームの特徴的な要素の一つ。
メモリーが最大値の場合は自動で追加ドローが選択される。
ソウルバースト
基本的には1試合につき1度までの切り札。
国家により効果内容が異なる。詳細は国家の項目参照。
特殊な条件を満たすことでウルトラソウルバーストへと変化。
オーバーヒート
1試合につき1度まで使用できる、いわば奥の手。
メモリーが不足している状況で強引にユニットを場に出すことができる。
強力な機能だが相応のデメリットがあり、オーバーヒートによって出されたユニットのコストと同じ数のメモリーが破壊されてしまう。
ユニットを配置する以外のコスト支払いには使えず、メモリー上限を越えるユニットをオーバーヒートで出すこともできない。
BGM
このゲームの特徴でもあり、最大のウリでもある要素。最高レアリティである「GAME CHANGER」カードが場に出ると、そのカードが場に残り続けている限り戦闘中のBGMが固有のものに変更される。
(同時に複数種類のGAME CHANGERが場に出ている場合、最後に出されたGAME CHANGERのBGMが優先される)
勇猛果敢で威風堂々としたBGMもあれば、しっとりとしたもの、あるいはどこか狂気を感じるような明るくアップテンポな曲など「GAME CHANGER」の設定に合わせてジャンルは様々。
音ゲー等に楽曲を提供している有名アーティストとのコラボ楽曲も存在する。
サービス終了前の最後の公式生放送にて、サウンドトラックが製作中であると発表された。
国家
カードには「LAPIS」「TAOSIN」「MAGNA」「E.G UNION」「SHEDO」の国家に所属するカードと、無所属である「NEUTRAL」の6つに分けられている。デッキ構築の際には特定の国家のカードと「NEUTRAL」カードを用いて構築する。国家により特性が異なるため、それぞれの特性を上手く活かすことが勝利の鍵となる。
また、各国家には「ソウルバースト」という切り札が存在する。基本的には1試合に一度のみ使用可能で、発動時のソウル量によって効果内容が変化する。
LAPIS
青い海に囲まれた、自然豊かな観光立国。
【機械】と【獣】の種族が多く属している。TAOSINの機械と比べると人型ロボなど、どこかサブカルチックな外見のユニットが多い。
ユニットの展開やコンボに優れている。
ソウルバーストはRAGE。
Lv1 | ターンの終了時まで全味方ユニットに+1/+1と「ターンの終了時に破壊する」を与える |
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Lv2 | ターンの終了時まで全味方ユニットに+1/+1を与える |
Lv3 | ターンの終了時まで全味方ユニットに+2/+2を与える |
TAOSIN
広大な国土に多くの民族を抱えた、軍事力に長けた超巨大国家。
【戦士】【機械】【ドラゴン】種族が多く属している。LAPISの機械と比べると無骨な印象のユニットが多い。
尖ったステータスを持つユニットが多く、総じて攻撃的な傾向にある。
ソウルバーストはSALVAGE。
Lv1 | ゲーム中に破壊された最大コストの味方ユニット1体をHP1の状態で復活させる |
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Lv2 | ゲーム中に破壊された最大コストの味方ユニット1体を復活させる |
Lv3 | ゲーム中に破壊された最大コストと最小コストの味方ユニットそれぞれ1体を復活させる |
デッキ名にカタカナで「タオシン」の国名を使うことが出来ない。
(不適切な単語の指定がシビアすぎる為)
MAGNA
化学と医学を中心とした、若き研究者が憧れる夢の学術研究国家。
【医者】や【化学者】が多く存在している。
ステータス変更やユニット奪取などトリッキーな戦法を得意とする。
ソウルバーストはHEAL。
Lv1 | 全味方キャラクターを3回復する |
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Lv2 | 全味方キャラクターを6回復させる |
Lv3 | 全味方キャラクターを10回復し、回復したキャラクターの数に等しい枚数ドローする |
E.G UNION
勢力範囲・総人口・実態などが謎に包まれた、情報関連企業の連合体からなる国家。
【化学者】や【キメラ】が多く属している。MAGNAの化学者に比べマッドサイエンティストな印象が強い。
デメリットを持ちつつも強力な効果を有するカードが多く、テクニカルな戦法が得意。
ソウルバーストはDOWN。
Lv1 | 全ユニットのHPを1にする |
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Lv2 | 全敵ユニットのHPを1にする |
Lv3 | 全敵ユニットのHPを1に変更し、「ログアウト:あなたに1ダメージを与える」を与える |
SHEDO
愛と信仰に溢れた巨大な宗教国家。別名、シャングリラ。
【医者】や【戦士】が多く属している。
回復・強化などのサポートから高ステータスによる攻撃など、多様な戦術でデッキを組める。
ソウルバーストはSUMMON。
Lv1 | 〈ガネーシャ〉を召喚する。あなたのメモリーを1つ破壊する。 |
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Lv2 | 〈カーリー〉を召喚する。あなたのメモリーを2つ破壊する。 |
Lv3 | 〈シヴァ〉を召喚する。あなたのメモリーを全て破壊する。ぶっちゃけロマン。 |
デッキ名にローマ字で「SHEDO」の国名を使うことが出来ない。
キャラクター
ナビゲーター
プレイヤーをサポートしてくれるキャラクター。
公式4コママンガ、ガールズ・ブレイン~もう一つのウォーブレ~(全40話)では彼女らの日常(?)をみることができる。
SHINO(国家:LAPIS)
CV:内田真礼
どことなく和風な出で立ちの少女。チュートリアルでお世話になるのも彼女。
MEIYO(国家:TAOSIN)
CV:角元明日香
現在の公式Twitterのアイコンは彼女。
WHITE(国家:MAGNA)
CV:早見沙織
1つ前の公式Twitterのアイコンは彼女。
ISABELLA(国家:E.G UNION)
CV:駒形友梨
中の人は公式生放送「ウォーブレ最果て営業所」にレギュラー出演している。
ANILA(国家:SHEDO)
CV:水瀬いのり
Pivivでは
プレイヤーによるファンアートの他、公式より許諾を得て仕事絵タグでカードイラストが投稿されている。
編集時点では「ウォーブレ」タグのヒット数が多い。
関連タグ
カードゲーム TCG ウォーブレ WAR_OF_BRAINS