WE BEGIN OUR BROADCAST DAY
概要
"Local58"とは、YouTubeを中心に展開している動画作品の名前であり、作品の動画を放送したという架空の放送局の名前である。
内容
アメリカのとある地方放送局である"Local58"が流した放送の一部を載せたものという形を取っている。
一見すると、動画の内容は本来の放送の途中で予期せぬものが流れてしまった放送事故に見える。
しかし、よく見るとそれらは背後に常識を超えたものの存在を感じさせるものや、見た者に悍ましい行動をさせようとする不気味なものとなっている。
この"放送"は放送局のロゴタイトル等の時代背景から推測して60年代から現在に至るまで続いている模様であり、今後も続くものと思われる。
放送リスト
※和訳は主に有志で翻訳したものを参考にしており、公式のものではありません。
A Look Back (番組紹介)
歴代の番組と
"放送の概要"の紹介。
STATION ID (識別信号)
放送局のコールサインと
"放送"の視聴奨励。
Contingency (有事対応)
世界が二分された時代の恐怖を思い起こさせる
Show For Children (子供向け番組)
午前4時15分に放送されたモノクロのアニメーション。
月夜に墓場をさまようガイコツ君の行く末は如何に。
Real Sleep (真の眠り)
より良い睡眠の為の講習ビデオ。
しかし、その内容は徐々に怪しさを増していく。
You Are On The Fastest Available Route (最短経路)
放送に割り込んだドライブレコーダーの映像。
音声案内に従い着いた先は...
Weather Service (天気予報)
「日の出まで外を見てはならない」気象警報の発令。
それを見てしまった者は...
Skywatching (天体観測)
ハイジャックされた天体番組。
"彼の王座"の正体と意味とは。
Digital Transition (デジタル移行)
2021年になってようやくアナログ放送からデジタル放送へ移行。
それでも、"放送"は止まらない。
放送の詳しい内容(ネタバレ注意)
Contingency (有事対応)
アポロ11号の背景でHAVE A GREAT NIGHT(おやすみなさい)と映した瞬間、アメリカ合衆国尊厳維持局の放送が始まる。
要約すると、「我が国は敵勢力に屈したため、栄光を守る為にみんなで集団自決しましょう」といった内容。
「銃器を手に取って、銃口を口の中に当ててください。ありがとうございます」
「合衆国国家尊厳維持局が、あなたの『行動』のお手伝いをしに伺います。」
「3つのFで覚えよう」
といったテロップが映り、国民に自殺を促す恐ろしい内容となっている。
グロテスクな描写やジャンプスケア表現はないが、不気味な音やノイズ音、絶妙な描写の絵で構成されているため、じわじわくるホラーが苦手な人は閲覧注意である。
これはLocal58が起こした放送事故の中でも最も重大なものであろう。
Weather Service (天気予報)
放送中に地域気象台が異常気象を観測し、それを受信したLocal58が警報を改変しようとする外部からの攻撃と戦う様が映っている。
Local58の放送スケジュールが流れていた所で、大きな警報音と共に非常警報システムが作動する。
警報の内容は、「空から強い光が発せられているため天候を裸眼で直視しないでください」といったもの。相当危険なものなのか、明朝まで警報は続くと伝えられる。
そしてLocal58の番組スケジュールの画面に戻るが、午前2時15分から放送される番組が表示される途中で、今度は緊急警報システムが作動する。
先ほどは気象警報だったが、こちらは市民危険警報と格上げされている。
日本で言うとJアラートに当たり、かなり危険な警報であることが分かる。
先ほどの警報同様、「空を見ないでください」といった内容に加え、「屋内に避難してください」と人々に避難が呼びかけられる。
ところが、その直後に「警報が引き上げられたため、空を見ても大丈夫です」と急に内容が変わり「今すぐ外に出ろ」と今度は人々に外に出るよう促し始める。
そして画面が乱れ、偽の警報で空を見せようとする何者かと、それを防ごうとする放送局の攻防が赤黒い画面に映るテロップを通して繰り広げられる。
最終的に放送が完全に乗っ取られたのか、最後に地域気象台が以下のような内容のメッセージを流し始める。
IT'S IN THE LIGHT
(明るみの中に)
THE MOON CAME IN
(月が来た)
HE FOUND ME
(彼に見つかった)
THRU THE MIRROR
(鏡越しに)
MOON LIGHT WHITE
(白き月光)
WHITE LIKE EYES
(目のような白)
NOT LIGHT BUT BLOOD
(光ではなく血)
I DROWN IN HIME
(彼に囚われた)
IF YOU ARE AFRAID
(もし怖いのなら)
WE WILL LOOK TOGETHER
(共に見よう)
そして、画面は空の満月を映し始める。
大勢の人が叫び出す声と共に。
You Are On The Fastest Available Route (最短経路)
嵐の夜の中をカーナビの指示に従いながら運転している映像である。
始めは普通の道案内が自動音声を通して指示される。しかし、指示に従い続けると周りの車通りが少なくない道を通るようになり、最終的には明らかに車道ではない山中へと案内される。
そこで「ヘッドライトを消して下さい」という奇妙な案内が流れ、それに従った直後に車は何かに追われているかのように木々の間を走り始める。(よく見ると2:47に何かがいる。)
カーナビが言い続けるのは、「Uターンしてください。目的地は後ろです。」、「目的地まで150m」、「目的地まで90m」、「目的地まで5m」という"目的地"が車を追っているかのような言葉。
そして映像はフロントガラスが割れて外で火の手が上がっている様子を映し、最後のカーナビの音声が流れて終わる。
「到 着 し ま し た 。」
Show For Children (子供向け番組)
アニメ調で描かれたガイコツ君が夜の墓地を彷徨う白黒のアニメーション。
主人公のガイコツ君はセリフを発することはないが、笑ったり驚いたりするため、感情は豊かである。
最初のあたりは少しコミカルな音楽や効果音が流れるが、動画が進むにつれて音楽がなくなり、風などの環境音がや無音の場面が流れ始め、不気味な雰囲気が漂い始める。
まず最初にガイコツ君が元気よく歩くシーンが流れる。
そして1つ目の穴が空いた墓跡にたどり着く。
「可愛い女の子が眠っているのでは」と妄想してワクワクするガイコツ君だが、恐る恐る穴を覗いてみると、
そこにいたのは恐ろしい表情をした骸骨。
驚いたガイコツ君は飛び跳ねるように逃げる。
再び墓地を歩いていると、2つ目の穴が空いた墓跡に辿り着く。
再び恐る恐る覗いてみると、
今度はうめき声を上げる鳥のような遺骸がいた。
またもやガイコツ君は驚き、飛び跳ねるように逃げる。
そして、陽気な音楽と効果音はこの場面から止まってしまう。
3つめの穴が空いた墓地に辿り着き、恐る恐る穴を覗くと、今度は底が見えない空洞が映る。
そしてシーンはガイコツ君が暗い洞窟を歩くシーンへと変わる。
そしてガイコツ君が墓跡の底で仰向けになって倒れるシーンに変わる。
あれ?この姿勢どっかで見たような…
最後に月が墓を覗くように現れ、それを見たガイコツ君がリアルな骸骨になって死んでしまうシーンでアニメーションが終わる。
「子供向け番組」というタイトルではあるが、
ホラー要素が強めで子供が見たら確実にトラウマになるだろう。
Skywatching(天体観測)
最初はオリオン座の三星やプレアデス星団を観察していたが、"彼の王座"を映した途端、ズームインして観察を始めた。あまりにも綺麗すぎる三角形が映ったその時、強い光とともに月が巨大化、存在しない模様が露わになる。
(警報音が鳴っていることからWeather Serviceと同時期に撮影したと思われる。)黒い人影が崇めるかのように両手を挙げた。
REJOICE(喜べ)
関連リンク
製作者:Kris Straub
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DONT TOUCH THAT DIAL
(チャンネルはそのままで)
MORE TO COME
(番組はまだある)
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