ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

OVA

おりじなるびでおあにめーしょん

テレビ放映向けでなくパッケージ専売もしくはレンタル専用として制作されるアニメ作品の総称ジャンル。媒体によっては、OAV(オリジナルアニメーションビデオ)と表記しているものもある。
目次 [非表示]

概要編集

OVAはアニメを視聴者に提供する手段として1980年代に登場したものである。これは「映画」「テレビ」に次ぐ、三つ目の手段であった。視聴者は映像が記録された媒体(VHSDVD)を購入するかレンタルして入手し、家庭の再生装置でこれを視聴する。


OVAはあくまでビデオ専売のアニメであり、映画やテレビで放映されたものを家庭向けにビデオパッケージで販売したものはOVAとはされない。


経緯編集

史上初のOVAは、TVアニメ『魔法のプリンセスミンキーモモ』の放送延長によって放送枠を失ったことでビデオ専売用として作られたオリジナルアニメーション『ダロス』(1983)である。ダロスのやりくりに困った規格元のバンダイは、自社が始めたばかりのビデオ事業でダロスを販売することを思いつく。結果的にこれが成功し、「ビデオソフト専売のアニメ」つまり「OVA」が生まれたのである。


昨今のアニメやゲームを含むサブカルチャー全般に多大な影響を与えたファンタジーアニメ「幻夢戦記レダ」もこの時期に作られたOVAである。


OVAはそれまでの方法と比べて流通が非常に低コストかつ、配給会社やテレビ局の自主規制などから逃れられたため、売れ行きが心配なマニアックなアニメや、アダルトアニメのような過激表現を含むアニメも商業的に展開することが可能になった。前者はオタクとされる層に支持され、後者はオタクのみならず、刺激を求める一般層にも人気であった。


1980年代当時のビデオ作品の価格は相当高く、1万円前後するものがほとんどであった。それまでのアニメはテレビで無料、有料でも映画館でお金を払う程度であったため、売れ行きの不透明さから当初はあまり数は無かった。しかし、1985年頃からビデオデッキの普及に伴いレンタル店が増加。これによりOVA展開の主戦場はレンタル店となり、OVAはどんどん増えていった。


主にマニア向けの高品質な作品が作られ、特にバブル時代前後に作られた作品は作り込みの凄まじい異様なクオリティを誇り、一見の価値がある。

だが、バブル崩壊~2000年代にかけて、完全新作のOVAは少なくなっていく。売り上げが振るわなければ赤字であるため、既存の作品のファンをそのまま取り込むことが見込めない完全新作は作りにくいのである。


その後は主にTVアニメシリーズの後日談や番外編、エピソード0と云える前日談、TVゲームの外伝作品・新作の制作や規制の関係上TVで放映出来ないような18禁ものがほとんどとなっており、かつてはOVAとして制作されていたようなジャンルのアニメ(高年齢対象のロボットバトルものや戦闘美少女もの等)は深夜やCSで深夜アニメとしてオンエアされるようになった。


こうして深夜アニメ流行ののち、物理メディアで流通するOVAというジャンルは下火になったが、2010年代の高速回線の普及によりネット配信の「オリジナルアニメ」という形で復活している。


OVAという名称は流行当時の映像媒体がビデオテープだったことから来ているが、すでに廃れてDVDが一般的となった現在でも慣例的にジャンルの名称として使われ続けている(Videoは「映像」という意味であるため、媒体がテープでなくディスクなどでも、とりあえず意味は通る)。一応OADOriginal Animation DVDの頭文字)という単語もあるが、こちらはコミックス単行本に付属する新作オリジナルアニメを指すことが多い。


主な作品編集


OVAでリリース予定の作品編集


関連タグ編集

アニメーション ビデオ レーザーディスク LD Vシネマ

OVA化 OVA版 アダルトアニメ化

関連記事

親記事

アニメ あにめ

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 2045818

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました