概要
デジモン研究者の倉田明宏が開発した『対デジモン兵器』となる人工デジモン。
名前の由来は仕掛け・新製品を意味する「Gizmo(ギズモ)」からきており、全形態・個体に共通する特徴として紫色の丸いボディとカメラアイを持つ。
一見“人工”デジモンと謳っているがその出自は倉田が捕獲したデジモンたちを解析・改造したことによって作り上げたものであり、本作における『人間とデジモンの関わり』において負の側面を象徴した存在である。
改造によってデジモン本来の心=自我は存在せず、専用のデジヴァイス『ダークデジヴァイス』によって制御・操作されており、ライラモンの『アン・ドゥ・ポラン』といったヘルスダウンを引き起こす幻惑攻撃の類は通用しない。
カメラアイから放たれるレーザーによってデジコアを撃ち抜くことにより、デジモンのデータを完全に破壊しデジタマすら残さずに消滅させることが可能なため、量産型でありながらも同世代や上位世代をも圧倒しうる強力な戦力としてDATSのメンバーを幾度も苦しめた。
倒されれば通常のデジモンと同様デジタマに還るが、正常なデジモンに生まれ変われるかは不明。
各種解説
プロトギズモン
世代 | 成長期 |
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タイプ | 不明 |
属性 | 不明 |
必殺技 | PTレーザー、PTへリックス |
作中の7年前にデジタルワールドを襲撃し、イクトの育ての母であるユキダルモンをはじめデジモン達を次々と虐殺した、その名の通りギズモンシリーズの原型・試作型(プロトタイプ)となったデジモン。
必殺技は回転して敵を切り裂く「PTヘリックス」とカメラアイから発射する「PTレーザー」。
メルクリモンによって相当数の個体が撃退されたが、この出来事がデジタルワールドと現実世界の間に溝が生じる原因になってしまった(上述の通り、改造元はデジタルワールドに生きているデジモンたちだった事を思えばとても残酷な話である)。
ギズモン:AT
世代 | 成熟期 |
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タイプ | 不明 |
属性 | 不明 |
必殺技 | ATレーザー、ATへリックス、ATハッキング |
『セイバーズ』本編でメインを張る形態で、成熟期でありながら完全体以上の戦闘力を誇り、完全体三体の攻撃を受けても無傷だったどころか、マッハガオガモンを上回る速さを持つ。
必殺技にはウイングを伸ばして敵を貫く「ATヘリックス」や触手から放つ電撃で対象のデータを分解する「ATハッキング」などがあるが、中でも「ATレーザー」は非常に強力で対象のデジコアに撃ち込む事で致命傷を与え、倒れてもデジタマに還る事が不可能になってしまう恐ろしい代物。しかもこの技はサーベルレオモンやメルクリモンといった強力な究極体デジモンにさえも大きなダメージを与えてしまう。
なおサーベルレオモンの敗因は頭に血が上るあまりギズモンを排除しようと飛びかかった事も原因だと推測されるため、冷静にインフィニティアローを使っていれば撃ち落とせていた可能性はある。
しかし皮肉にもギズモンがサーベルレオモンに致命傷を与えていなければDATSが勝利できていた可能性は低かったであろうことは想像に難くない。
ギズモン:XT
世代 | 完全体 |
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タイプ | 不明 |
属性 | 不明 |
必殺技 | XTレーザー、XTレーザー++、XTヘリックス、XTハッキング |
ギズモンが専用デジヴァイスで完全体に進化した姿(擬似進化というものらしい)で、フォルムがより人型に近付いている。
虫の息だったとはいえメルクリモンにトドメを刺し、ライズグレイモンら現行の最強戦力でさえ歯が立たない程に高い戦闘力を誇る。
最初に現れた個体はライズグレイモンらの一斉攻撃の直撃に耐えただけでなく、メルクリモンが死の間際に放った攻撃で漸くダメージを与えられる程の頑強さを持っており、ファルコモンが進化したヤタガラモンとの戦いでは爪でレンズを塞がれてXTレーザーが逆流し、トドメに放たれた甕布都神の前に敗れた。
第28話以降はアップデートによってデジモンの生命エネルギーを収集できるようになり、集めたエネルギーは倉田の計画において重要な意味を持つことになる。
戦闘力も以前のものと比べて上がっており、大門大の放った拳も体をくねらせて躱しているが、バンチョーレオモン相手には敵わない辺り、究極体に対して絶対的な強者というわけではない。
必殺技はATレーザーと同等の効果を持ちながら更に強化された「XTレーザー」と「XTレーザー++」。
(しかし第34話にてシャイングレイモンはこれの一斉砲撃を同時に浴びても致命傷にはならなかった)
さらには群体が巨大な槍型ユニット『ジャベリンズコア』に集まる事で『ギズモジャベリン』を形成する事ができ、エルドラディモンのような巨大な究極体デジモンすらも容易に貫いてしまう威力を発揮することが可能である。
なお残念ながら、究極体相当の個体は登場しなかった。
関連タグ
シャッガイシステム:これの先駆けとも言える。
参考となるデジモン
ホーリーエンジェモン:デジタマも残さず葬る事が出来る点では同様だが、要領・原理は大幅に異なる。