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セストエレメント

せすとえれめんと

セストエレメントとは、ランボルギーニが生産したモデルの中でもかなり珍しい限定モデルである。 本項ではセストエレメントが登場した映画「ニードフォースピード」における活躍についても軽く触れる。
目次 [非表示]

極限までの軽さを求めた概要編集

2010年、パリモーターショーにて初お披露目となったセストエレメント(Sesto Elemento)(長いので以下「セスエレ」と表記)はサーキット走行専用として生産。生産台数は20台と極めて少ない(もちろんこれより生産台数が少ないモデルは他にもある)。パリモーターショーの時点ではセスエレは販売される予定はなかったが市販化を求める要望が相次いだ為、2011年半ばにランボルギーニはセスエレを20台限定で発売する計画を発表した。価格は292万米ドル(約3億6000万円)。生産時には20台全てが完売していた。なお、セスエレはヴェネーノ(Veneno)が販売されるまで、ランボルギーニ史上最も高額な車種だった。

ガヤルド(Gallardo)をレーシーに改造したらいつの間にか化けちゃったという感じ。ポジションとしてはガヤルドの最高級モデル「スーパーレジェーラ(Superleggera)」の転生。

(どうしてこうなった。)


ちなみに名前の直訳は「第6の元素」。つまり炭素(=カーボン)。そして表記はElementではない。


ランボルギーニ製の6速セミAT(いわゆる「パドルシフト」)、5.2L V10 NAエンジンを搭載し、最高出力570PS(419kW;562hp)、最大トルク540Nm(398lbf・ft)を発揮する。

シャーシ、ボディ、ドライブシャフト、サスペンションの各コンポーネントをカーボンファイバーで製造し、車両重量を999kgにまで削減した。これによりパワーウエイトレシオ(1馬力が担当する車重というニュアンス。数値が小さければ小さい程車が速くなると思ってもらえればOK。単位はkg/ps。)は1.75kg/ps(少数第3位四捨五入)という驚きの数値を叩き出している。

なおランボルギーニにおける初代フルカーボンモデルである(2代目はチェンテナリオ(Centenario))。


エンジンはエンジンカバーに配置された6つの六角形のダクトを通じて冷却され、エキゾーストはリアウィングの付け根に配置されている。今では珍しくもなくなってきたが、それでもエキゾーストが明後日の方向を向いた車は相当少ない(余談参照)。

0-100km/h加速のタイムは2.5秒、0-200km/h加速は8.0秒、最高速度は356km/hと公表されている。


サーキット走行しか考えていないが為にセスエレにはエアコンやステレオなどの快適装備はない。ここまでならまだ良いのだが、徹底的な軽量化の為ダッシュボードさえも取り付けられておらず内装はむき出しになっている。一般的なシートも取り付けられておらず、フォームパッドがカーボンファイバーシャーシに直接接着されている。



極限までの軽さを求めた映画での活躍 (ネタバレ注意)編集

セスエレは映画「ニードフォースピード」(気が向いたら記事作ります)にも登場している。





















映画のあらすじ:

父親が残した自動車修理工場を経営する主人公 トビー・マーシャル(演:アーロン・ポール)は週末の夜になると仲間と共に違法ストリートレースに繰り出す若き天才ドライバー。

ある時、ライバルのセレブ、ディーノ・ブルースター(演:ドミニク・クーパー)の誘いに乗ったストリートレースで親友のリトル・ピート(演:ハリソン・ギルバートソン)を失い、無実の罪で投獄されてしまう。

仮釈放で刑務所を出たトビーは、年に1回開催される全米最大の違法ストリートレース「デレオン(De Leon)」に参加し無実の証明とディーノへの復讐を果たす為45時間の大陸横断の旅に出る。しかし、これを知ったディーノはデレオン参加を阻止する為法外な懸賞金を用意。仮釈放中に逃亡したという事で警察からの追跡、これに加え懸賞金目当ての追跡者を振り切りながらデレオン参加者のミーティング会場に急ぐ。

会場に到着しデレオン開催場所の座標を受け取ったその帰りに、追跡者に横から突っ込まれるという事故に遭い、ここまで長らく乗ってきたフォード・マスタング(Ford Mustang)(というかこれはシェルビー(Shelby))が大破。トビーこそ辛うじて軽傷だったもののここまで長らく同乗していたジュリア・マッドン(演:スコット・メスカディ)を病院に連れていく事となった。また、この際シェルビーマスタングを放棄している。

デレオンに出場する為のマシンを失い万事休すかと思われた所、ピートの姉であるアニータ(演:ダコタ・ジョンソン)がディーノのパソコンのデータから、借りている倉庫に隠されている事故に関与した赤色のアゲーラR(ピートが死んだ時にディーノが搭乗していた個体)を見つけ出しトビーに倉庫の場所とパスワードを教える。その後トビーは倉庫に向かい問題のアゲーラに乗り込み、翌日、デレオンのスタート地点に到着する。そして、勝つためには手段を選ばないライバルたちが乗るスーパーカーとディーノとの最後の対決に挑む。



この際、ディーノが搭乗したマシンというのがセスエレだったのである

映画の世界では、セスエレは3台しか存在していないという旨の発言がデレオン主催者のモナーク(演:マイケル・キートン)からあったという話はさておき、デレオンに参加したマシンの価値はドルにして合計700万ドル(トビーが持ってきたアゲーラRを除く)。デレオンに出場したライバルのマシンはグリッド順にセスエレ、ブガッティ ヴェイロン スーパースポーツ、サリーン S7(アメリカ産スーパーカー)、マクラーレン P1(ケーニグセグ アゲーラRと続く形で)GTA スパーノ(スペイン産スーパーカー)の6台。



余談編集

2022年11月現在、エキゾーストが明後日の方向を向いた車は以下の通り。

マクラーレン 600LT

ポルシェ 918 スパイダー

アストンマーチン ヴァルハラ

ランボルギーニ セストエレメント

・ケーニグセグ ジェメーラ (Koenigsegg Gemera)

新たに登場したり漏れがある場合は追記願います。



関連イラスト編集

買い物帰り



関連タグ編集

ランボルギーニ

ガヤルド→セスエレのベース

ウラカン→ガヤルドの後継ぎ

チェンテナリオ→セスエレに次ぐ、2代目のフルカーボンモデル



外部リンク:編集

Sesto Elemento - Lamborghini公式(JP)

ニードフォースピード - Disney Blu-ray&Digital

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